1巻完結,短編集

「うずまき」本格ホラー漫画は怖いだけじゃなく笑える!?

本格ホラーマンガが読みたい!

という方には「うずまき」をおすすめします。

私はホラーとか得意ではなかったんですが、勇気を出して買ってみました。

「うずまき」はたしかに怖いけど、飽きさせない展開でどんどん読み進められますよ。

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「うずまき」本格ホラーマンガは怖いだけじゃない!?

この記事ではこんなことがわかります。

・「うずまき」の概要・あらすじ

・うずまきが恐ろしい

・五島さんが美しい

・オムニバス

・ちょっとユーモアを感じる

・発想の飛躍がすごい

「うずまき」の概要・あらすじ

「うずまき」は伊藤潤二さんのマンガです。

1998年から「ビックコミックスピリッツ」で連載され、全3巻が発売されていますが、

ワイド版だとまるまる全3巻分と「特別編/銀河」が収録されています。

黒渦くろうずに住む女子高生・五島桐絵ごしまきりえとその恋人の斎藤秀一の身の回りで起こる様々な惨劇や怪奇現象を描いています。

うずまきに異常にとらわれる人、うずまきを恐れる人など、2人の周囲の人々が次々と犠牲になっていきます。

うずまきが恐ろしい

あなたの身の回りには「うずまき」ありますか?

「うずまき」を読んだらうずまき模様が怖くなってしまうかもしれませんよ?

「うずまき」はうずまきをモチーフとした様々な恐怖を描いています。

実は血が出るようなスプラッタ表現は少ないですが、

異常なものに執着する人の怖さや伝染することの怖さなど

うずまきを通して、さまざまな怖さを表現しています。

①うずまきマニアがおそろしい

②うずまきを恐れる人がおそろしい

③額のうずまきがおそろしい

①うずまきマニアがおそろしい

第1話の「うずまきマニア:その1」では秀一の父・敏夫がうずまきに魅せられてしまいます。

気さくそうな秀一の父がだんだんうずまきに侵される姿はインパクト大です。

②うずまきを恐れる人がおそろしい

第2話の「うずまきマニア:その2」では秀一の母・雪枝がうずまきの被害者になってしまいます。

うずまきに異常に執着する敏夫の姿を見た妻の雪枝は精神的におかしくなって入院してしまいます。

雪枝のうずまきを異常に怖がる姿が逆に怖いです。

雪枝の見る幻覚もやばいですね。

③額のうずまきがおそろしい

第3話「傷跡」ではヒロインの五島桐絵の高校にまで被害が及びます。

黒谷あざみは桐絵のクラスメイト。

黒髪ショートボブでミステリアスな彼女は、男子からモテモテです。

そのかわり、女子からは嫌われています。

やさしい桐絵はあざみと親しくしているうち、あざみの額に小さな傷があることに気づきます。

その額の傷がだんだんうずまきになっていって…。

せっかく五島さんが仲良くしていたのに!

あざみ怖いです。

五島さんが美しい

「うずまき」のページを開いて最初に目についたのはヒロイン・五島桐絵の美しさです。

ヒロインがキレイだと読んでて飽きないですよね。

彼氏の秀一もなかなかのイケメンメガネです。

五島さんは途中から訳あって髪を切るんですが、ショートカットもまたいいです。

オムニバス

「うずまき」はオムニバス形式なのでテンポよく読むことができます。

1話ごとにうずまきがもたらす恐怖が異なっていて飽きません。

まわりの人たちが次々と犠牲になっていくんですが、

桐絵があんまり悲しみを引きずってないのがいいです。

「1話終わったからもうこの話オシマイ!」

って感じでいさぎよいです。

恐怖を感じるのになぜか絶望を感じません。

ちょっとユーモアを感じる

「うずまき」は途中からちょっと笑えてきます。

①桐絵のハートがタフすぎ

②ホホホホホ

③物分かりよすぎ

①桐絵のハートがタフすぎ

桐絵が悲しみを引きずらないのも面白くなってきます。

桐絵は驚いたり恐怖を感じて叫んだりするんですが、

泣き崩れるとかは全くありません。

ハートがタフすぎます。

②ホホホホホ

女性が怖いキャラになると、必ず

「ホホホホホホ…」

という笑い声をあげます。

何とも不気味なんですが、

決まって「ホホホホホ」なのでなんか笑えてきます。

③物分かりよすぎ

「うずまき」は結構とんでもない方向に物語が行くんですが、

登場人物の物分かりがよすぎて笑えます。

秀一がいろいろと解説してくれるんですが、

謎の怪奇現象のはずなのに色々解説してくれるので、

「何で知ってんの!?」

「どういう理屈!?」

と秀一のトンデモ理論に逆にツッコミたくなりますよ。

発想の飛躍がすごい

「うずまき」は最後の5話あたりから壮大なクライマックスに入っていきます。

舞台の黒渦町はいよいよ壊滅状態になります。

いままでの要素をすべて取り入れつつ、

人間のほうも狂ってきて混沌とした世界観になっていきます。

うずまきの規模も、人だったものが建造物や町全体にまで大きくなってきます。

スペクタクルな展開は、野田秀樹さんの舞台のよう。

ホラーマンガの枠に収まらない物語ですね。

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まとめ

「うずまき」は伊藤さんの描くショッキングなビジュアルが満載で、本格ホラーマンガとして十分楽しめます。

オムニバスになっていたり、隠されたユーモアがあったりして読みやすいのも特徴です。

ワイド版についてくる佐藤優さんの解説にもありますが、

現代社会への風刺として見るのも面白いです。

コロナウイルスやSNSにも通じるものを感じますね。

ぐるぐるぐるぐる…。あなたも「うずまき」が読みたくなーる読みたくなーる…。

ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。

電子書籍も検索してみてください。

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