2~5巻以内完結

漫画「孤独のグルメ」なぜマンガの五郎はイヤな奴?【2巻完結】

「孤独のグルメ」ってどこがおもしろいの?

という方に、原作マンガの「孤独のグルメ」の魅力をあらためて見直していこうと思います!

「孤独のグルメ」はあれよあれよという間にドラマもシーズンを重ね、すっかり松重豊さんのイメージです。

松重さんの柔和な五郎さんもいいですが、マンガだとちょっと気難しそうなんですよね。

なんでマンガだとちょっとイヤな奴に見えるかも考えてみました!

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「孤独のグルメ」【2巻完結】

こんな内容になってます。

・「孤独のグルメ」はグルメ漫画

・ブームのはじまり

・「孤独『な』グルメ」ではなく、「孤独のグルメ」

・あくまでひとり語りがメイン

・マンガの井之頭五郎がちょっとイヤな奴?

・背景のかきこみがスゴイ!

「孤独のグルメ」はグルメ漫画

「孤独のグルメ」は原作・久住昌之さん、作画・谷口ジローさんのマンガです。

個人で貿易業を営んでいる井之頭五郎がいろいろな場所で食事をするグルメ漫画です。

1話完結なので短編集のような感じですかね。

「孤独のグルメ」は食べることをとことん楽しみたい人におすすめのグルメ漫画ですね。

谷口ジローさんは2017年に永眠されました。ご冥福をお祈りいたします。

「孤独のグルメ」は1994年から1996年まで「月刊PANJA」で連載されていました。

その後、扶桑社から単行本、文庫版が発売され、ブームとなった2008年に新装版の単行本が発売されました。

松重豊さん主演のドラマになったのは2012年ですね。

ドラマはAmazonプライムビデオかABEMATVで見られますよ。

Amazonプライムビデオ

マンガやドラマは世界にまで人気を広げています。

2巻となる「孤独のグルメ2」は2015年に発売。

そして、2020年5月31日に新装版の1巻と「孤独のグルメ」が同時に文庫版として発売されました。

Amazonで買うとコースターがついてくるセットがありますよ。

ブームのはじまり

「孤独のグルメ」は2008年に新装版が出る前からネットでネタにされてきたと思うんですよね。

じわじわとブームになって単行本になったという記憶です。

「うぉォン」とか「そういうのもあるのか」とか独特の言い回しがネタにされてきました。

連載当初はそんなセリフではなかったみたいですね。

「孤独『な』グルメ」ではなく、「孤独のグルメ」

「孤独のグルメ」はおひとりさまブームと一緒くたにされることがありますが、

それは原作の久住さんのねらいではないみたいですね。

グルメというのは人と比較して「あの人はグルメだ」という風に使いますが、

「孤独のグルメ」というタイトルには、

「おいしさは一人でかみしめればいいじゃない」、「他人は関係ない」

という意味をこめたらしいです。

だから一人寂しい孤独なグルメじゃなくて、「孤独のグルメ」なんですね。

あくまでひとり語りがメイン

「孤独のグルメ」の食事シーンって実は脈絡がないんですよね。

井之頭五郎が雑念のようにあれやこれや考えをめぐらして、お腹がすいたからただ食べる。

あくまで、井之頭五郎のひとり語りがメインなんです。

だから食事がおいしいとは限らないし、失敗したっていうのはマンガの中だとあるんです。

ドラマはドラマでおいしいお店を紹介しないといけないんですけどね。

「あつい中でカレー食べたらものすごく辛いだろうな」とか

「食べてるのに厨房で怒鳴ってたらいやだな」とか

井之頭五郎の食事を追体験することに「孤独のグルメ」の醍醐味があるんだと思います。

井之頭五郎がちょっとイヤな奴

井之頭五郎もマンガ版ではひとり語りのせいでちょっとイヤな奴にみえちゃうんですよね。

「おれはこの店には不釣り合いだったらしい」とか

「こんなに早くから酒飲んであの人は何やってる人なんだろう」とか

言わなくていい文句をモノローグで言ってるんですよね。

マンガは井之頭五郎がハンサムだから損してるかもしれないです。

その点、ドラマの松重豊さんは年を重ねているせいか嫌味がなくて

「コワモテなのにこんなこと思っちゃうんだ」っていうかわいさがありますよね。

周りから嫌なことを言われてストレスを感じていたりして、

大人の世知辛さを描いているところも「孤独のグルメ」のおもしろいところですね。

背景のかきこみがすごい

あらためて「孤独のグルメ」を読んでみると、背景がめちゃくちゃ細かいんですよね。

実際の商店街やお店のショーウィンドー、タイルの目地まで細かく描かれています。

川崎の工業団地は圧巻ですね。

大友克洋もびっくりです。

食事ももちろんリアルに描かれていますが、

背景の細かさに注目すると、「孤独のグルメ」がまた違って楽しめますよ。

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まとめ

「孤独のグルメ」は「ただおじさんが食べてるだけ」と言ってしまえば確かにそうなんですが、

「大人になると一回一回の食事でいろんなこと考えるんだ」

ってことを表現しているマンガじゃないかと思うんですよね。

当時、若者だったあなたも「孤独のグルメ」を読み返すとまた違った感想になるかもしれませんよ?

ぜひ読んでみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。

電子書籍も検索してみてください。

参考:“孤独な”ではなく”孤独の”であることが大事! 原作者・久住昌之が人気作に込めた思いを語る:孤独のグルメ―テレ東プラス

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