どうもこんにちはきたはちです。
5巻以内完結や短編集など短いマンガをこよなく愛しています。
このブログでは主に短くてサクッと読める新刊マンガの感想をお伝えしています。どうぞよろしくお願いします。
平澤枝里子さんのマンガ『星降る花屋』が10月23日に発売されました!おめでとうございます!
この記事では、『星降る花屋』の魅力を紹介します!
『星降る花屋』ってどんなマンガ?
地図に載っていない不思議な花屋。その店は花に呼ばれた人しか辿り着けないという。そこでは謎の青年が訪れた人にぴったりの花を渡してくれるらしい。だがその花は普通ではなく……? 不思議な花たちと謎の青年の正体とは!?大事なものを思い出す心に沁みるジェントル・ストーリー!
『星降る花屋』 Amazon詳細ページより
この紹介文だけだと不思議な花屋さんと、そこに訪れるお客さんが織りなす1話完結のストーリーだと思うはずです。「不思議な花屋さんの正体は最後までわからないけど、あたたかい気持ちがそれぞれの客の心にのこる」みたいな。
しかし、このマンガはそれだけでは終わらず、なぜ不思議な花屋があるのか、どうして不思議なことが起こるのか、もっと突っ込んだところまで描かれています。それが他の作品と違うところです。『星降る花屋』というタイトルにもその秘密が隠されています。
第1話
会社の同僚である女性にひそかに恋心をいだいている若者・高良。
会社帰りのある夜に、「花のフシキ」という花屋へ誘われるように入ります。
そこには一人の若い男性の店員がいました。
「お待ちしておりました」
なんとなく買ってしまった鉢植えのカトレア。その花が、なんと語りかけてきたのです。
第2話
オカルト雑誌のライターをしている久保田。久保田は高校生の息子との関係がうまくいっていません。
大人になっても子どもっぽい父にたいして、息子は現実主義。
「父さんみたいにはなりたくないから」
そんな久保田がある夜に歩いていると「花のフシキ」に出会います。
久保田が買ったフリージアは、子どもの声でしゃべりはじめました。
第3話
会社員の女性・鴨川がひそかに大事に思っているのは、アニメのキャラクター。
しかし、周囲には自分の趣味をうちあけられずにいました。
そんな彼女も「花のフシキ」に立ち寄ります。
彼女が買ったアネモネは、友達のように語りかけます。
人にとって花とは?
このマンガは、人にとって花とはいったいどういう存在なのかを考えさせてくれます。
ぼくはお花屋さんには全くといっていいほど行くことはありません。
あからさまに言うなら、花は、人間の生活に必要不可欠というほどではないと思っています。みなさんも冠婚葬祭以外つかうことはないはず。それでは花屋さんは、冠婚葬祭のためだけにあるのか?たしかに、冠婚葬祭は花屋さんの収入の多くの部分を占めるかもしれませんが、存在意義はそれだけではないはずです。
現代はだれもが手軽に娯楽をたのしむことができます。花は、いうなれば娯楽の一つですが、YouTubeやゲームのように強くエンターテイメント性を感じるわけではありません。しかし、桜をはじめとして、花が咲いているというだけで人はそこへ見に行きます。
季節の花、花言葉、故郷の花。人間は花に特別な意味を見出してきました。花それぞれに個性があり、人格さえもっています。
花が人のように話す。花が話すことによって、花のもつ人格がよりあきらかになります。そして、香り。マンガでは香りはつたわりません。そのかわり、このマンガには香りを印象づける仕掛けがあります。このマンガは、身近すぎる花という存在をあらためて気づかされてくれるのです。
まとめ
というわけで今回は以上です。最後までよんでくださってありがとうございました。
『星降る花屋』は優しいながらもひと味違うマンガです。ぜひ読んでみてくださいね。
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