ぼくは短い漫画ばっかり読んでいるきたはちと申します。
この記事ではおすすめの5巻以内完結のマンガや短編集を99作品 紹介します!
今までぼくが読んできた漫画のオールタイムベストといった感じです
もくじから気になる漫画家やジャンルを選んでください。
気になる作品があったら試し読みしてみて♪
- おすすめ作家:九井諒子
- おすすめ作家:豊田徹也
- おすすめ作家:田島列島
- 短い 恋愛マンガ
- おすすめ作家:和山やま
- おすすめ作家:鶴谷香央理
- 短い SFマンガ
- 短い漫画 新ガロ派
- 短い漫画 人間ドラマ編
- 短い 癒し系マンガ
- 短い ジュブナイル漫画
- おすすめ作家:森泉岳土
- おすすめ作家:島田虎之介
- おすすめ作家:市川春子
- おすすめ作家:水木しげる
- 短い漫画 ファンタジー編
- おすすめ作家:高野文子
- 短い漫画 ノスタルジック編
- おすすめ作家:カシワイ
- 短い漫画 シュール編
- おすすめ作家:黒田硫黄
- 短い エッセイ漫画
- 短い グルメ漫画
- 短い漫画 ギャグ・コメディ編
- おすすめ作家:藤本タツキ
- 短い ジャンプ系漫画
- おすすめ作家:藤子・F・不二雄
- 短い ミステリー・サスペンス漫画
- 短い ホラー漫画
- 短い漫画 エロティック編
- 短い エログロ漫画
- 短い 鬱マンガ
- シリーズ短編集
おすすめ作家:九井諒子
持ち込みはせず、ネットで話題になりデビュー。話に合わせて様々なタッチを描き分ける。「ダンジョン飯」がヒット中。
竜の学校は山の上(短編集)
九井諒子デビュー作。確かな画力でロールプレイングゲームなどから着想を得たストーリーを独自の切り口で描く。
竜のかわいい七つの子(短編集)
九井諒子2作目。ひとつひとつの話が1作目よりも長め。ストーリーも起承転結があって読ませるものが多い。展開も巧妙。
ひきだしにテラリウム(短編集)
九井諒子3作目。2~10ページのごく短い短編が33編収録。アイデアがおもしろい。文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞作品。
おすすめ作家:豊田徹也
寡作だが作者の人生経験を感じさせる深い人間ドラマが逸品。村上春樹「一人称単数」の装画を手がけた。
アンダーカレント(1巻完結)
夫が失踪し、営んでいた銭湯に一人取り残された主人公・かなえの物語。心理描写が秀逸。
珈琲時間(短編集)
それぞれの短編に必ずコーヒーが登場する連作短編集。コメディ、ハードボイルド、人間ドラマとストーリーは多彩だが、統一感が美しい。
おすすめ作家:田島列島
「水は海に向かって流れる」、「田島列島短編集 ごあいさつ」で手塚治虫文化賞新生賞受賞。作品は次々と実写映画化。家族のシリアスな問題を笑いで吹き飛ばす。
子供はわかってあげない(2巻完結)
幼いころに親が離婚して以来、会っていない父を探す女子高生が主人公。笑えて泣けて恋もある青春物語。2021年、上白石萌歌主演で実写映画化。
水は海に向かって流れる(3巻完結)
田島列島のマンガ。伯父の家に居候しにきた高校生が、その伯父とルームシェアしているOLに憧れを抱く。笑いとシリアスのバランスが絶妙。
短い 恋愛マンガ
緑の歌 – 収集群風 – (上下巻)
台湾出身の高妍の漫画。
日本の音楽、文化が好きな少女・緑(リュ)とバンドマンの南峻(ナンジュン)との純愛物語。
ピュアな若者たちの気持ち。
はっぴいえんどやゆらゆら帝国など、日本の大人たちにとってはなつかしさを覚える音楽が彩る。
なつかしさと忘れかけていた純真さを感じる作品。
花と頬(1巻完結)
イトイ圭のマンガ。女子高生が主人公。転校生を好きになるが、「自分よりミュージシャンの父に興味があるのでは」という疑念が生まれる。静かで、今までになかった恋愛もの。
おすすめ作家:和山やま
デビュー作「夢中さ、きみに。」が独特の笑いのセンスで手塚治虫文化賞短編集など数々の賞を受賞。初連載「女の園の星」も好調。
夢中さ、きみに。(短編集)
学校にいそうな変な男子をリアルな絵柄と独特の空気感で描いたギャグマンガ。学生時代が懐かしくなる。デビュー作だが2020年に様々な漫画賞を受賞。
カラオケ行こ!(1巻完結)
ヤクザの狂児と中学生の聡実の奇妙な友情を描く。怖いけどカッコよくてちょっとダサい狂児のキャラが魅力。
おすすめ作家:鶴谷香央理
のどかな日常における幸せを描いた作品が多い。代表作は『メタモルフォーゼの縁側』。
メタモルフォーゼの縁側(5巻完結)
BLマンガを知らずに手にした75歳の老婦人と書店員の女子高生の友情を描く。年の差を感じさせない二人の友情がほほえましい。
短い SFマンガ
タコピーの原罪(上下巻)
2022年、1番バズったタイザン5の漫画。
小学生のしずかはある日、宇宙人のタコピーと出会う。
ふしぎな道具でしずかを幸せにしようとするタコピーだが・・・。
ドラえもんのようなはじまりだが、ショッキングなシーンが続き、いじめや虐待などの問題をからめた鬱展開に。
ホラーやサスペンス、さらにSFなどさまざまな要素が含まれ、クライマックスからエンディングまでしっかり練られた物語。
童夢(1巻完結)
大友克洋のマンガ。連続不審死が起こる巨大団地が舞台。サスペンスミステリーと思いきや、超能力バトルに発展。カメラワーク、演出が映画的。

スキエンティア(短編集)
戸田誠二の短編集。技術革新によって身体を交換したり、才能を開花させる薬が開発されたりするようになった世界の話。人間の本質とは何かを考えさせられるSF。
BoichiオリジナルSF短編集 (1)(2)
『Dr.STONE』のBoichiの短編集。圧倒的な画力と壮大なスケールでえがかれるSF。『時空の旅人』と『名も無き戦士』の2巻。
百万畳ラビリンス(2巻完結)
たかみちのマンガ。バイト先が同じルームメイトの二人が、アパートが無限につながったような謎の空間に閉じ込められる。ゲームのような展開。
わたしの宇宙(2巻完結)
野田彩子のマンガ。自分がマンガ『わたしの宇宙』の主人公であることを知っている少年を描いたメタフィクション。破綻しそうな話を絶妙な緊張感で描く。
バクちゃん(2巻完結)
増村十七のマンガ。かわいい宇宙人・バクちゃんが主人公。日本における移民の実情を宇宙人におきかえて描いた社会派SF。
短い漫画 新ガロ派
水木しげるやつげ義春などが執筆陣として名を連ねた伝説的雑誌『ガロ』。その影響を大いに受け、今の時代に新たな解釈で発信する漫画家がいます。
牛乳配達DIARY(1巻完結)
パンクバンド・MILKのギター、INAのマンガ。作者自身が経験した牛乳配達・営業の仕事。
花を美しいと思ったり、通学中の子どもをほほえましく思ったりする半面で、仕事の厳しさやイライラする様子も赤裸々にえがいている。
絵は上手いとは言えないが、作者がどんな思いだったのか、どんな風景に見えたのかがありありとつたわってくる。

アントロポセンの犬泥棒(短編集)
川勝徳重の作品。小学生のとき、空のプールに突き落とされた記憶。いじめられていた同級生。自分は本当に突き落とされたのか?それとも?(『多重露光』)
豊富な知見にもとづき、さまざまな技法やオマージュを駆使して表現する。
奈良へ(1巻完結)
大山海の作品。売れない漫画家、不良高校生、「奈良を救う」といって突然サラリーマンをやめた男。移り変わる主人公たち。東京の現実。奈良の現実。そして物語は思わぬ展開をみせる。
破滅的でありながらわびさびを感じるジャパニーズパンクな一冊。
短い漫画 人間ドラマ編
夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない(短編集)
宮崎夏次系の短編集。この短編集にはたくさんの変な人が登場する。なにがその人を狂わせたのか?誰もがコップの水があふれる寸前。かろうじて正気を保っている。そんな雰囲気がただよう1冊。
空飛ぶくじら スズキスズヒロ作品集
人生の悲喜こもごも、そしてロマンをえがいた短編集。理系出身の作者独自の視点がおもしろい。映画のタイトルバックのような演出が気持ちをもりあげてくれる。
我らコンタクティ(1巻完結)
森田るいのマンガ。町工場でロケットを飛ばすことを夢みる変わった男と金のにおいを嗅ぎつけた元同級生の女性の物語。SFコメディと思いきやアツい展開に。
ストロボライト(1巻完結)
青山景のマンガ。作家の男性が夜行列車に乗りながら大学時代の恋愛を思い返す。恋愛物語がだんだんと現実と妄想が錯綜していく展開になっていくのが面白い。

鼻下長紳士回顧録(2巻完結)
安野モヨコのマンガ。近代のパリを舞台に、売春宿の娼婦たちとそこに集まる変態紳士を描いた物語。2020年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。
マイ・ブロークン・マリコ(短編集)
平庫ワカのマンガ。友人の突然の死を知った主人公・シイノが友人の遺志をとげようと旅をする。『イーサカ』という短編も収録。
夕凪に舞え、僕のリボン(2巻完結)
黒川裕美のマンガ。新体操に魅了された小学生・凛太郎の物語。80年代の広島を舞台に、内気だった凛太郎が成長していく様子が丁寧に描かれる。
心臓(短編集)
奥田亜紀子のマンガ。人間の両面性を鋭い視点で描いている。顔はデフォルメされているが、陰影を効果的に使ったトーンワークで人物の複雑な心情を表現している。
短い 癒し系マンガ
特異なあのコ
日暮キノコの短編集。胸がワンコになってしまった女の子、4年に1度しか歳をとらない女の子、恋をすると体にお花が咲いちゃう女の子・・・。かわいくてホロりとさせることもある秀逸な短編集。
ちくまさん(1巻完結)
西村ツチカの漫画。事務系のOL、ちくまさんが色んな仕事を経験する物語。
実際にある仕事から、空想の仕事まで。
1つのエピソードにつき、扉絵と8コマの1ページの掌編で構成。
幾何学的な美しさ、上品さ、ユーモアのある作品。

大きい犬(短編集)
一軒家くらい大きな犬と、犬としゃべれる青年との交流を描いた表題作をはじめ、7編収録。人の欠点も認めてくれるようなやさしいストーリー。
ねぇ、ママ(短編集)
池辺葵のマンガ。母を題材にした短編集。親子の絆、母親の大切さが身に染みる。文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。
短い ジュブナイル漫画
ぼくらのよあけ(2巻完結)
今井哲也のマンガ。近未来、30年前に外惑星からきた宇宙船を再び打ち上げるために奔走する少年たちの物語。宇宙と夏休みの雰囲気がワクワクする。
盆の国(1巻完結)
スケラッコのマンガ。京都のある町を舞台に、少女と謎の青年がお盆が繰り返す世界で大冒険をする。ジブリアニメ的な冒険と京都の雰囲気がミックスされたような物語。
おすすめ作家:森泉岳土
紙に水で線をひいて、そこに墨を落とすという独自の技法で絵を描く。海外を舞台にした作品が多い。
爪のようなもの・最後のフェリーその他の短篇
サスペンスホラーからボーイミーツガールまで様々な短編を収録。死をイメージさせる不思議な一貫性がある。
村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」(短編集)
同名小説の漫画化。「螢」は切ない恋、「一九八四年」は愛し合う男女のディストピアSF。「螢」は悲しみを言葉少なに表現し、「一九八四年」はアンビバレントな感情を表現している。

おすすめ作家:島田虎之介
広告代理店勤務を経て39才でデビュー。太い線とトーンを用いない絵柄がシンプルでデザイン性がある。群像劇が多い。
ロボ・サピエンス前史(2巻完結)
人間とロボットとの関わり合いと、ロボットだけで作り出した世界を描く。ディストピア作品ではなく、ロボットの純粋な視点から幸せとは何かを考えさせられる。文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞作品。
トロイメライ(1巻完結)
数奇な運命をたどった一台のピアノと、日本、ドイツ、カメルーン、インドネシアの人々の思いが交錯する。世界平和の大切さを感じるハートフルな物語。

おすすめ作家:市川春子
短編「虫と歌」がアフタヌーン四季賞に輝きデビュー。人以外のものが人の形をして命を持つストーリーが多い。展開も常識にとらわれない。「宝石の国」がヒット中。
虫と歌(短編集)
4編収録。木、虫、引き出しの取っ手などが命を持つ話。ハッピーエンドにとらわれない余韻のある終わり方。
25時のバカンス(短編集)
貝殻、宇宙、月などをモチーフにした3編を収録。難解だが印象に残るストーリー。
おすすめ作家:水木しげる
『ゲゲゲの鬼太郎』、『悪魔くん』などを生み出してきた巨匠。終始楽観的な雰囲気が人生の楽しみ方を教えてくれる。
のんのんばあとオレ(1巻完結)
水木しげるの少年期と妖怪の存在を教えてくれたのんのんばあとの交流を描く。死後の世界の関わりやガキ大将をめぐる決闘を通じて水木少年の成長が感じられる。
不思議シリーズ(水木しげる漫画大全集)
貧困、介護、宗教、死後の世界。今もなお人々を悩ませる問題を水木先生ならではの視点で笑い飛ばす。現実の延長線上にある不思議な世界。妖怪に妖怪もどき。にぎやかな短編集。
短い漫画 ファンタジー編
魔女(2巻完結)
五十嵐大介のマンガ。中東、ジャングル、北国の民族、日本の港町、沖縄。さまざまな場所にあらわれた魔女とよばれる存在。独自の価値観をもった魔女たち。魔女をとおして女性の美しさ、神秘さ、強さを感じることのできる短編集。
麦酒姫 朝陽昇作品集(短編集)
ユーモアのある作品からSFまで多彩な短編を収録。話に合わせてタッチを描き分ける。よくまとまったストーリーだが、あまり読んだことのないものばかりで楽しい。
金の国 水の国(1巻完結)
岩本ナオのマンガ。口だけ達者な若者と序列が下の方の王女。いがみあう国同士の二人が知恵と度胸で両国の橋渡しをする物語。冒険と恋物語のどちらも楽しめる。
おすすめ作家:高野文子
80年代ニューウェーブ漫画家の一人。ストーリーも絵もモダンでハイセンス。
ドミトリーともきんす(1巻完結)
学生寮の寮母・とも子を語り手に、実在した4人の科学者の学生を描いた作品。科学の不思議さが楽しく感じられる。

黄色い本(短編集)
「チボー家の人々」を読みながら多感な時期を過ごす女子学生を描く自伝的な表題作をはじめ、全4編を収録。どの作品も空気感まで伝わってくる。手塚治虫文化賞大賞受賞。

棒がいっぽん(短編集)
レトロな雰囲気と斬新な構図が光る全6編。作者にしては珍しいSF作品「奥村さんのお茄子」を収録。

絶対安全剃刀(短編集)
高野文子デビュー作。絵は時代を感じさせるが、破滅的で反抗的な若者を描いた、尖ったストーリーが多い。セリフのリズムが日本的で心地いい。17編収録。

短い漫画 ノスタルジック編
太郎は水になりたかった(3巻完結)
大橋裕之のマンガ。ガイコツ頭の中学生・太郎と頭の割れた友達・ヤスシ。おバカでモテない二人が恋と友情と妄想に翻弄されます。バカバカしいけどどこかなつかしい青春物語。
ふつうのきもち(1巻完結)
いがらしみきおのマンガ。子どもの目を通した日常をみずみずしく描いた物語。物語の終盤はコロナ禍になる。やけに暗い感じでも、変に希望に満ちた感じでもないのがいい。
睡沌気候(短編集)
コマツシンヤのマンガ。たむらしげるらを源流とするマンガを受け継ぐ。セリフのない作品や同じ大きさのコマが並ぶ作品など、フランスのバンドデシネを彷彿とさせる。

惑星9の休日(短編集)
町田洋のマンガ。こちらもたむらしげるの影響を感じる。惑星9という星を舞台にした作品だが、雰囲気はノスタルジック。切ない恋物語もある。
二匹目の金魚(短編集)
panpanyaのマンガ。住宅街や路地裏に潜むちょっとした疑問を、独自の視点で妄想して膨らます。
おすすめ作家:カシワイ
漫画家、イラストレーター。装画を多く手がける。やわらかくやさしい絵が特徴。
107号室通信(短編集)
植物、収集、記憶、宇宙。それぞれのテーマ別に収録した連作短編。全編カラーで、美しい色合いと幻想的な風景が印象に残るイラスト集のようなマンガ。

ひとりの夜にあなたと話したい10のこと(短編集)
カシワイの作品。夜をテーマにした連作短編。形式はマンガだったりそうじゃなかったりまちまち。枕元に置いておき、読みながら眠りに落ちるのにぴったりな一冊。
短い漫画 シュール編
ねじ式(短編集)
つげ義春のマンガ。時代によって作品の傾向が違う。代表作「ねじ式」は最も評価されているシュールでエロティックな時期の作品。文庫版なら安価。

いえめぐり(1巻完結)
ネルノダイスキのマンガ。ネコのようなキャラクターが物件探しをするだけのストーリーだが、緻密に描かれた物件がなんとも摩訶不思議。もはや芸術。
世界地図の間(1巻完結)
横山裕一のマンガ。ウルトラマンのダダのような男たちが見知らぬ街に行ってある男の家を訪れ、庭を見せてもらうだけのストーリー。カッコよすぎて笑えてくる。
おすすめ作家:黒田硫黄
シュールなストーリーと筆で描いた迫力のある線、大胆な構図、巧妙なコマ割りが評価されている。
セクシーボイスアンドロボ(2巻完結※)
七色の声を操る女の子・ニコとオタクのフリーター・ロボが様々な事件を解決する。日常にワクワクするストーリー。文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞。※未完のまま中断。
大王(短編集)
独特の世界観と大胆な構図やコマ割りが楽しめる短編集。実験的マンガ雑誌「COMIC CUE」時代の作品を3つ収録。
短い エッセイ漫画
ひぐらし日記(1巻完結)
日暮えむの漫画。昭和50年代、曾祖母・としょさんとの思い出をえがいたエッセイ漫画。子どもの頃からかかさず書いていた日記をもとに作成。
記録としても優れた貴重な資料。
子どもの頃の作者の目線をとおして、そのときの感情とともに当時の様子がありありと感じられる。
失踪日記(1巻完結)
吾妻ひでおのマンガ。漫画家の生活を捨てて失踪した作者自身の経験を描く。壮絶な体験なのにコミカルな絵なのが逆に怖い。日本漫画家協会賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門、手塚治虫文化賞それぞれの大賞を同時受賞した唯一の作品。
うつヌケ(1巻完結)
田中圭一のマンガ。自身のうつ病体験と、ゲストの精神疾患の体験をインタビュー形式で描く。直す方法でなく上手く付き合う方法として参考にしてみては?「うつヌケ」は流行語にもノミネート。
監督不行届(1巻完結)
安野モヨコのマンガ。映画監督であり、日本のオタク四天王でもある夫の庵野秀明との新婚生活を描く。個性的なカントク(庵野)が面白い。なにより二人が微笑ましい。
末期ガンでも元気です(1巻完結)
ひるなまのマンガ。38歳、既婚女性。さまざまな悩み事を抱えたまま、もし突然ガンになってしまったら?頼りになるのは?何ができて何ができない?役立つ知識をたのしく、しかし、できるだけありのままえがいてくれる。
ベルリンうわの空(3巻完結)
ベルリン在住の香山哲のマンガ。自身の経験をもとにして、創作をまじえながらベルリンでの生活をえがく。グルメや生活スタイルだけではなく、ドイツで暮らす人たちの考え方にふれることができる。
お金より心の平穏を重視して暮らすことの大切さに気づかされる。

短い グルメ漫画
孤独のグルメ(2巻完結)
谷口ジローのマンガ。原作は久住昌之。ネタにされがちだが、じっくり読むと緻密な背景や主人公の心理描写に唸る。
しょうゆさしの食いしん本(1巻完結)
スケラッコのマンガ。おいしかったものを紹介するだけでなく、作ってアレンジするグルメエッセイ。かわいい絵が癒されるし、レシピ本としても実用的。
胃弱メシ(1巻完結)
マキゾウのマンガ。胃弱な主人公・伊賀洋太が胃にやさしいものを求めて町をさまよい、時には料理もする。おいしいリアクションがくどくない。料理もストーリーもヘルシー。
短い漫画 ギャグ・コメディ編
生理ちゃん(4巻完結)
小山健のマンガ。生理の痛みやつらさをゆるキャラ化。1話完結形式。基本ふざけているが、生理をテーマにした社会的意義は大きい。謎の感動もわかる。手塚治虫文化賞短編賞受賞。二階堂ふみ主演で実写映画化。
最後の遊覧船(2巻完結)
すぎむらしんいちのマンガ。スキャンダルを起こして炎上した美人脚本家・洋子が、逃げた先の湖で遊覧船のイケメン船長に恋をする。基本はコメディだが、巧妙な展開にうなる。
伊藤潤二の猫日記 よん&むー(1巻完結)
伊藤潤二のマンガ。パートナーと初めて飼った猫との生活を描いたエッセイ。ホラーの巨匠がギャグをホラーっぽい絵で描いてるってだけでかなり面白い。
バビロンまでは何光年?(1巻完結)
道満晴明のマンガ。「宇宙人」と「性欲」という異色の組み合わせのテーマ。ドタバタの宇宙旅行を描く。星雲賞コミック部門受賞。
おすすめ作家:藤本タツキ
『チェンソーマン』が大ヒット。今、最も話題の漫画家。残酷な表現と意外性のある展開だが、まっすぐなメッセージがある。
ルックバック(1巻完結)
マンガをかくのが好きな女の子。ひきこもりで絵が天才的にうまい少女。二人がタッグを組んで漫画家としてデビュー。しかし、衝撃の事件が。青春物語に強烈なメッセージ性がつまった長編。
藤本タツキ短編集 22-26
作者が22歳から26歳までに発表した作品たち。中盤でガラリと展開する構成。残酷な表現。暴力的なまでにまっすぐな気持ち。七転八倒の中で確立した作者のスタイルがみえる。
短い ジャンプ系漫画
レベルE(2巻完結)
冨樫義博のマンガ。地球人に化けながら地球に溶け込む宇宙人と人間との関わりをギャグ、ミステリー、アドベンチャーなどを交えて描く。掛け合いが漫才のようでおもしろい。
岸辺露伴は動かない
荒木飛呂彦のマンガ。「ジョジョの奇妙な冒険」第4部の登場人物、岸辺露伴を主人公にしたスピンオフ。1話完結のホラーミステリー。バトルがない分、独特のテイストをライトに楽しめる。
おすすめ作家:藤子・F・不二雄
言わずと知れたマンガ界の巨匠でドラえもんの作者。大人向けの作品も残している。
藤子・F・不二夫SF短編PERFECT版
子ども向けから大人向けまで。「こんな道具あったらいいな」という作品。わくわくする冒険。皮肉がきいた作品には当時の社会への鋭い視点が。SF、ホラーなどなど珠玉の短編集。
大長編ドラえもん のび太の大魔境(1巻完結)
夏休みに秘境で大冒険。ワクワクさせる演出やピンチに陥る過程、窮地を脱するための伏線がすばらしい。ジャイアンの子どもらしい一面も見られる。
21エモン(4巻完結)
宇宙人が多数訪れる近未来の地球で、オンボロホテルつづれ屋を舞台にしたドタバタコメディ。宇宙旅行のパートは意外と怖い。
ドラえもん恐怖編(短編集)
ドラえもんのテーマ別シリーズ。てんとう虫コミックスに収録された怖い話をセレクション。オチの後に「本当に解決したの?」と考えるとさらに怖い。

短い ミステリー・サスペンス漫画
外天楼(1巻完結)
石黒正数のマンガ。短編コメディのように始まるが、だんだん物語がつながり、シリアスになっていく。本当かウソなのかわからない展開が演劇的で面白い。
ウツボラ(2巻完結)
中村明日美子のマンガ。ビルから飛び降りた謎の女性の死の真相をめぐり、様々な人物の人生が狂っていく。最後まで謎が残る展開に考察が止まらない。エロティックなシーンが美しい。
消えたママ友(1巻完結)
野原広子のマンガ。形式も絵柄も4コマエッセイ風だが、内容はミステリー。ママ友やご近所づきあいのドロドロが面白い。
短い ホラー漫画
うずまき(1巻完結)
伊藤潤二の名作ホラー漫画。呪われた町・黒渦町を舞台にうずまきが人を狂わせる。もちろん怖いが展開が飛躍しすぎて笑えてくることも。単行本は全3巻だがワイド版は特別編がついて1冊にまとまっている。値段もお得。
魔法はつづく(短編集)
オガツカヅオのマンガ。画力が高い。絵もストーリーもポップでホラー漫画とカテゴライズしていいか迷う。インパクトのある展開が面白い。
怪~ayakashi~ 化猫 モノノ怪前日譚(1巻完結)
アニメ「怪~ayakashi~」のコミカライズ。妖しくも美しい薬売りが人間の業が具現化した怪物「モノノ怪」を斬る。化猫の迫力が圧巻。人間の醜さと恐怖のあまり狂った登場人物も見どころ。
短い漫画 エロティック編
ビリーバーズ
山本直樹の漫画。絶海の孤島に暮らす3人の男女。3人はある宗教団体の信者だった。極限の状況が彼らを狂わせる。空想と現実の境があいまいになっていく、狂気とエロの密室劇!
神様お願い(短編集)
小学生の女の子・スモウちゃんはなわとびをする度に胸が揺れることが恥ずかしかった。担任の小林先生は周囲から理想の先生と思われていたが・・・。(スモウちゃんにさようなら)
ドロドロとして官能的な作風。少年少女に焦点をあて、どこか昭和な絵柄。ゆがんだエロティシズムがつまった短編集。
谷崎マンガ 変態アンソロジー(短編集)
作家・谷崎潤一郎の変態的な一面を描いたアンソロジー。変態なのに芸術的。変態なのににくめない。高野文子、山口晃などレアな執筆陣がえがく。
田舎(1巻完結)
山本直樹のマンガ。北海道の田舎に夏の間だけ居候してきた受験生と年下の女の子とのエロティックな関係を描く。田舎の風景のノスタルジックさと未熟な二人のエロティックなシーンが性的な目覚めを想起させる。

2週間のアバンチュール(短編集)
中村明日美子のマンガ。表題作は幼い少女・アンジュが主役のエロティックな作品。毒々しい雰囲気が魅力。BL作品も収録されている。
呪いと性春 文野紋短編集
現代を生きる少女たちの情念を描いた短編集。エロティックな描写もリアル。心がえぐられるような気持ちになる物語。
短い エログロ漫画
パノラマ島綺譚(1巻完結)
丸尾末広のマンガ。江戸川乱歩の中編が原作。乱歩のエロティックさグロテスクさも見事に表現している。2009年手塚治虫文化賞受賞作。
短い 鬱マンガ
浄土るる短編集 地獄色
19才の鬼才・浄土るる初の書籍化作品。かわいい絵柄と残酷な表現とのギャップが激しい。マンガ界に衝撃を残す一冊。
シリーズ短編集
日本短編漫画傑作集
劇画や少年漫画の短編を年代別に収録した作品集、全6巻。さまざまな大物漫画家の傑作短編。作品から当時の世相も読み取ることができる。1960年代から70年代の作品は戦争の影がまだ感じられ、暗い作品が多い。
その後の漫画に影響をあたえた作品が多く、マンガファンにとっては見逃せない。

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