2~5巻以内完結

『佐々々奈々の究明』が面白い!すぐれた安楽椅子探偵

こんにちは、短い漫画好きの皆さん!きたはちです。今回は、ぼくが最近読んだ漫画、2024年1月30日に発売された『佐々々奈々の究明』(上下巻)についての感想をお届けします。この漫画は、いくつもの謎が仕込まれていて、一気に読み終えてしまいました。森泉岳土さんの雰囲気のある絵も魅力!それでは、さっそくレビューしていきましょう。

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「佐々々奈々」すぐれた安楽椅子探偵

物語の中心にいるのは、主人公の「佐々々奈々」です。

佐々々奈々は若きミステリ作家。どんなことがあっても決まった時間に昼寝をし、決まった時間にシャワーを浴びるという変人ぶりです。この個性的な一面が彼女を魅力的に見せています。

彼女はいわゆる「安楽椅子探偵」。安楽椅子探偵とは現場に行かなくても得られた情報を元に事件を解決してしまう探偵のことです。

物語の序盤ではただの変人のように見えますが、徹底的な論理的思考と洞察力を持ち合わせており、読者を驚かせる推理を次々と披露してくれます。一方、犯人や容疑者たちも、それぞれに独自の動機や心理が描かれています。彼らの複雑な関係が物語をより深みのあるものにしています。特に、主人公と犯人の駆け引きが見どころの一つです。

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「佐々々流々」優秀なワトスン役

物語は、佐々々奈々の妹・大学生の流々が別荘で目覚めるところから始まります。

別荘とは言っても正確に言うと叔父の別荘。

そして、その叔父はすでに亡くなっています。

一人で思い出の別荘で夜を明かした流々は、ある女性のことを思い出します。

叔父のパートナーだったアヴィー

流々は8年前のおぼろげな記憶からアヴィーが突然失踪した謎を追います。

しかし、姉の奈々からこう告げられます。

知ると責任が生じる。

『佐々々奈々の究明』より

ワトスン役とは、ミステリーにおける物語の語り手。シャーロック・ホームズのワトスン医師が由来です。

流々はこの物語のワトスン役。実に慎重で着実なワトスンです。しかし、姉・奈々の言葉に漠然とした不安が・・・。読者は物語を読み進めることによって流々の追体験をすることができます。

ワトスン役と探偵が姉妹というのも物語の重要なエッセンスですが、それは読み進めていけばわかります。

「読者への挑戦状」

読者への挑戦状」とはミステリー用語です。

ミステリー小説における「読者への挑戦状」とは、著者が物語の中で読者に対して謎や謎解きを提示し、その解決を読者に求めること。

簡単に言うと、探偵パート解決編に分かれていることです。

『佐々々奈々の究明』も探偵パートと解決編がはっきりと分かれています。

探偵パートでは、登場人物の行動や発言、物語の背景に隠された情報など、細かな手がかりががあります。読者はこれらの手がかりを集め、謎解きを試みることになります。

クライマックスで謎が次々と解明されていくシーンは爽快

さて、あなたは佐々々奈々からの挑戦状に応えることができるでしょうか?

まとめ

『佐々々奈々の究明』は、ミステリーファンも納得の作品です。「安楽椅子探偵」、「ワトスン役」、「読者への挑戦状」といった、ミステリーにおける王道の要素がしっかりと抑えられており、読者を引き込んで離しません。ぜひ、時間を忘れてこの物語の世界に没頭してみてください!

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