漫画「消えたママ友」が大反響ですね。
Amazonレビューが発売2週間で既に50件ほどついています。
読者はやっぱり女性が多そうですかね。
これ男性が読んでもおもしろいですよ?
気になる漫画「消えたママ友」についてその中身を紹介していきますね。
「消えたママ友」は本当にホラーなのか?レビュー
この記事はこんな内容になっています。
・概要
・あらすじ
・エッセイ風のかわいらしい絵柄がいい
・心理描写がリアル
・Amazonレビューで議論が巻き起こる!
・ミステリーだと思って読んだほうがいい
概要
「消えたママ友」は野原広子さんの作品です。
雑誌・レタスクラブで連載されていたものに描き下ろしを加えたかたちになっています。
KADOKAWAから2020年6月に発行されました。1巻完結です。
コマ割りは4コマ形式ですが、サスペンスミステリー長編ですね。
約170ページで1,000円ちょっとなので割高感はあるかもです。
でも面白かったので私は納得です。
KADOKAWAのサイト・コミックエッセイ劇場で途中まで無料で読めますよ。
あらすじ
ママ友の有紀ちゃんが消えた。
有紀ちゃん、春ちゃん、ヨリちゃん、友ちゃんは子どもが通う保育園が一緒のママ友。
どこからともなく「男を作って逃げた」という噂が立つ。
「有紀ちゃんはそんな人じゃない」
と思いつつ、失踪した原因にどこか覚えがある春子、ヨリコ、友子の3人。
「そういえば有紀ちゃんのこと何も知らない」
有紀はどこへ消えてしまったのか?
なぜ―?
登場人物
有紀ちゃん
安西有紀。32才。商社勤務。
夫の昇、息子のツバサ君、姑の綾子と暮らしていたが、突然失踪してしまう。
ツバサ君は聞き分けがよく、おばあちゃん子。
春ちゃん
大久保春子。30才。食堂でパート勤務。
息子のコー君は活発すぎてよく怒られる。
有紀ちゃんにはいろいろと助けられていたと思っている。
ヨリちゃん
斉藤ヨリコ。35才。夫の実家の商店を手伝っている。
小学生のお姉ちゃんと保育園児のリオちゃんの2児の母。
お姉ちゃんもリオちゃんもちょっと乱暴。
友ちゃん
八尋友子。26才。コンビニアルバイト。
娘のすうちゃんは大人しくて引っ込み思案。
エッセイ風のかわいらしい絵柄がいい
野原さんのかわいらしい絵柄がいいですね。
重めの話でもライトに見えます。
逆に絵柄がかわいいからこそ怖いっていうのもあるんですけどね。(どっちやねん)
でも、野原さんの描く子どもはかわいいですね。
無邪気さと素直さがよくでています。
心理描写がリアル
心理描写がリアルなのはエッセイ漫画出身の作家さんならではですね。
嫉妬、疑心暗鬼、孤独感。
時折ちょっとくどいかもしれないですが、
内面のドロドロした感じがよく出ています。
こういうドロドロ、外野から見てる分には大好きなんですけどね。
Amazonレビューで議論が巻き起こる!
Amazonレビューは「自分の場合は子育てはこう!」「登場人物の○○は××なんじゃないか」っていう意見もあって、レビューというよりかるく考察とか議論の場になってます。
ネタバレも結構あるのでこれから読む人はあんまり見ないほうがいいですね。
「ここは共感できるけどここは共感できなかった。だから☆をへらします」
っていうのもありました。
エッセイとして読んでしまうと共感を求めすぎてしまうかもしれないですね。
こういう議論も含めて作り手の思惑がうまくはまった作品だと思います。
ミステリーだと思って読んだほうがいい
「消えたママ友」はサスペンスミステリーだと思って読んだほうがいいですね。
エッセイではないです。
Amazonレビューには「読後のモヤモヤ感がイヤだ」とか「後味が悪い」っていう意見もあるので、どうしてもそういう作品を読む気分じゃない人には無理におすすめしません。
高評価の人に共通していたのは「ミステリーとしておもしろかった」という意見です。
フィクションだと割り切って読む分には感想も違ってくるかもしれませんよ。
まとめ
「消えたママ友」はステレオタイプのママを演じることの生きづらさとか人々のデリカシーのない言動をエッセイ風のリアルさで描き出しています。
ただ、ホラーでもないし、ましてやエッセイでもありません。
あくまでフィクション、サスペンスミステリーですね。
子育てについて考えるために男性が読むのもいいかもしれません。
有紀ちゃんの失踪についてあることないことを噂する人たちをさして
「人の不幸は蜜の味」
と春ちゃんが独白するシーンがあります。
「消えたママ友」が気になっている時点で、私たちは結局「人の不幸は蜜の味」と思ってる人たちと変わらないんですよ。
ぜひ読んでみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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