1巻完結,短編集

「虫と歌 市川春子作品集」の短編「ヴァイオライト」が難しすぎ?

漫画「宝石の国」がヒットしている市川春子さん。

「虫と歌」は市川春子さんが2009年に発表した短編集です。

この記事では「虫と歌の気になる中身について紹介していきますね。

「宝石の国」についてはこちらの記事を読んでください。

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「虫と歌 市川春子作品集」の短編「ヴァイオライト」が難しすぎ?

この記事はこんな内容になっています。

・「虫と歌」概要

・「星の恋人」

・「ヴァイオライト」

・ファンタジーじゃなくてSFだった

・セリフでの説明が少ないのでリアル

「虫と歌」概要

「虫と歌」は2009年に講談社から発刊されました。

4つの短編、「星の恋人」、「ヴァイオライト」、「日下兄妹」、「虫と歌」とごく短い「ひみつ」という作品が収録されています。238ページです。

200ページ超なので単行本としては少しボリュームがありますね。

短編も一つ一つが40~50ページと結構長めです。

そのためそれぞれがストーリー性のある作品になっています。

収録作の「虫と歌」は「アフタヌーン四季賞2006年夏の四季大賞」に輝き、市川春子さんの漫画家デビューのきっかけになった作品です。

また、収録作の「ヴァイオライト」は難解なストーリーから結構ネットでは議論を読んでいますね。

収録作品の「星の恋人」と「ヴァイオライト」について紹介していきますね。

「星の恋人」

高校生の男の子・さつきは母のフランス留学中に「おじさん」の家に居候することになった。

おじさんの家にはさつきが初めて見る娘のつつじがいた。

つつじはさつきが4才のときに誤って切り落とした左手の薬指だという。

さつきは自分が植物に近い生き物だということを初めて知らされる。

星の恋人・感想

つつじのエロティックな魅力がいいですね。

「宝石の国」につながるものを感じます。

つつじの魅力にさつきも惹かれはじめ、だんだん関係性に変化がうまれてきます。

終わりはちょっと寂しいような、ほっとするような気持ちになりますよ。

「ヴァイオライト」

大輪未来は倒れていた。

彼の乗った飛行機は山の中に墜落してしまったらしい。

同じ制服を着た天野すみれからそう聞かされた。

どうやら記憶も失ってしまったようだ。

生き残った2人はなんとか山を下りて助けを求めようとする。

ヴァイオライト・感想

まず、天野すみれの正体が謎なんですよね。

飛行機が墜落したにもかかわらず全く無傷のすみれはたぶん人間ではないとわかるはずです。

天野すみれが一体何だったのかは物語の中で明言されることはないですが、おそらく「何か」の化身だと思います。

その「何か」は読んでみてくださいね。

また、終わり方も謎を残しています。

「すみれはそういうことを繰り返しているのではないか」っていう感じですね。

ギリシャ神話のような印象を受けました。

ファンタジーじゃなくてSFだった

「虫の歌」を読むと「宝石の国」の読み方が変わってきますね。

市川さんは少年少女のファンタジーを描きたいのかなという印象だったのですが、「虫の歌」を読むと「SFだったんだ」ということがわかってきます。

「命や知性を授かった人ではないもの」という点で「虫と歌」と「宝石の国」は共通しています。

そのことから、市川さんの「命や知性」を客観的に描いている冷静な視点があらわれてきます。

SFに少年少女の生々しさを入れることで逆に残酷さやドラマを演出してるのかなって感じですね。

セリフでの説明が少ないのでリアル

「虫と歌」の作品ではセリフで状況説明されることが少ないんですよね。

それは「宝石の国」にもいえます。

登場人物に説明させないことでリアルさが生まれます。

私たちも普段の生活で状況説明なんてあんまりしないですよね?

だから説明をしない登場人物を見せつけられることによって、登場人物の生活をのぞき見してるような感覚になるんですよね。

わかりやすくないSFということで高野文子さんの「奥村さんのお茄子」を彷彿とさせます。

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わかりやすいストーリーじゃないので読解力が必要なんですが、なんでもかんでもわかりやすくすればいいってもんでもないですよね。

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まとめ

「虫と歌」は物語が読者が思っているほうと違うほうに展開していくんですよね。

それも「宝石の国」に共通しているところかなと思います。

「裏切られる」というよりも「意外」っていうんですかね。

ストーリーの流れもみどころなので、ひとつひとつが長めのページ数になっているのもうなずけます。

「虫と歌」、ぜひワクワクしながら読んでみてください。

わからないところも出てくると思うので何回も読み返すのも楽しいですよ。

ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。

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