こんにちは、きたはちです。
大学生ぐらいのころ、指輪を彼女に贈ったら
「指輪とか重い・・・」
とか言われて振られました。
『宝石の国』は講談社『月刊アフタヌーン』で2012年から連載中の
市川春子さんのマンガです。
かつて豊かだったある星を舞台に、
宝石の名前がついた少女(少年?)たちが月から襲ってくる謎の敵・月人に立ち向かうストーリーです。
2017年にはテレビアニメ化されています。
・宝石の国(Amazonプライムビデオ)
アニメはU-NEXTでも探してみてくださいね。
『宝石の国』の魅力3選 バトルがカッコいい秘密とは?
作者の市川春子さんは女性で、
繊細な線でまるで少女マンガのようですが、ストーリーはバトルものです。
『宝石の国』のおもしろさは3つ。
・宝石たちが美しい×かわいい
・バトルがカッコイイ
・謎とおどろきの展開
まずはあらすじと登場人物について紹介しますね。
『宝石の国』あらすじ(ネタバレなし)
![](https://kitamanga.com/wp-content/uploads/2020/06/3096855_s-min.jpg)
太古―。
なんらかの天変地異によって地上で生きていくことができなくなり、
すべての生物は海に逃げました。
やがて、逃げ遅れた者たちの一部が海の底に沈み、
無機物に生まれ変わり、結晶になって浜辺に打ち上げられたのが、
28人の宝石の名前がついた者たちです。
彼らは少年とも少女ともつかない姿をしていますが、
きらきらとひかる髪を持っていて、衝撃を受けると宝石のように割れ、
ひろい集めるとくっついて再生します。
また、寿命がなく、何百年も生き続けています。
謎の敵・月人は突然空を切り裂いて彼らをおそいにきます。
仏像のような容姿で何も語らず、すさまじい攻撃をくりだします。
月人は宝石たちをさらおうと何度もおそいかかり、
ばらばらになってさらわれた宝石たちも何人かいます。
何百年もの間、月人との戦いを続けてきた宝石たち。
やがて、太古の歴史の謎や月人が自分たちを襲う理由を明らかになっていきます。
『宝石の国』の登場人物
フォスフォフィライト
フォスフォフィライトは本作の主人公です。
うつくしい輝きをもちながら硬度三半でとてももろい体をしています。
ほかの宝石たちからはなにかと下に見られがちですが、
敵に襲われればたちまちくだけてさらわれてしまう危険があります。
そのため、「先生」からは戦いに出ることを禁じられています。
好奇心旺盛でもろく危うい主人公ですが、
フォスがどのように成長し、変わっていくかがこの作品のみどころです。
金剛先生
宝石たちから「先生」と呼ばれている金剛は、男性のお坊さんの姿で、
他の宝石とは異質な存在です。表情に乏しいですが、
宝石たちを厳しくやさしく導き、高い戦闘能力で時には月人とも戦います。
ボルツ・ダイヤモンド
宝石たちは二人一組で戦闘にのぞみます。
クールでひたすら強いボルツと
やさしくてかわいらしいダイヤモンドは性格こそ正反対ですが、
両者とも硬度十で最強のコンビです。
しかし、最近はボルツが強すぎるため、ダイヤモンドが引け目を感じています。
シンシャ
シンシャは硬度二ですが、ボルツたちとは違った強さを持っているため、戦闘に参加しています。
ただし、常に体から毒液を発しているため、
ほかの宝石たちとは行動をともにせず、一人で戦っています。
シンシャに興味を持ったフォスは彼に近づきますが、
大きなトラブルに見舞われます。
宝石たちが美しい×かわいい
宝石たちが美しいんですよね。
宝石たちはどれも長くしなやかな手足の
少年少女のような美しい姿で描かれています。
女性のような胸はないのですが、
丸みをおびた体でヒールのある靴をはいているため中性的に見えます。
性格は個性豊かですが、基本的に内面は少女のようで、
はげしい戦いの合間に女の子どうしのような会話がかわされるんですよね。
宝石たちの間で恋に似たようなことも起こります。
少女マンガ的で女性にも受け入れらやすいと思いますよ。
バトルがカッコイイ秘密
バトルも見どころですね。
宝石たちは刀のような武器を持ち、二人一組で戦います。
対して月人は弓矢や針と糸のようなものを無数に繰り出し、
壮絶な戦いを繰り広げます。
バトルシーンだけではない特徴ですが、
このマンガにはあるマンガ的表現があまり使われていません。
それは効果線です。
効果線は動きを出したり感情を表現したりするときに使うマンガの表現ですが、このマンガにはそれがほとんどありません。
![](http://kitamanga.com/wp-content/uploads/2020/04/103764-2-min.jpg)
そのため、バトルシーンはストップモーションのように見え、
まるで絵画のようですね。
はげしくも美しいバトルシーンはおそろしささえ感じます。
謎とおどろきの展開
一番の謎は、月人の存在です。
仏像のような姿で無慈悲な攻撃をしてくる姿は、ガンツの星人みたいです。
また、なぜ彼らがおそってくるのかや、宝石たちをさらう本当の理由などは、
ストーリーの中でも長い間明かされません。
謎が多く不気味な敵は、エヴァンゲリオンを彷彿とさせますね。
深いストーリー展開に男性もクギ付けになりますよ。
まとめ
『宝石の国』は少女マンガのようでもあり、少年マンガのような魅力も持っています。
少年のようで少女のような登場人物、激しくも美しいバトル、謎に満ちた展開。
私にとって好きなものをあつめたような作品です。
ぜひ読んでみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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