12月4日、「鬼滅の刃」完結となる23巻と、煉獄、冨岡のサイドストーリーを描いた「外伝」が同時発売されました!おめでとうございます!
この記事ではその気になる内容と感想をまとめてみました!一部ネタバレとなりますのでご了承の上で読んでくださいね。
鬼滅の刃23巻
遂に完結しましたね!「鬼滅の刃」23巻は最後の対決とその後が描かれています。
最後まで息もつかせぬ展開!
個人的には終盤はバトルシーンが多いなと思いました。21巻の序盤あたりから最終戦がはじまり、戦いが終わったのは23巻の3分の2あたりまでです。
間に伊黒の話や縁壱の話もはさまれていましたけどね。長い長い戦い。読んでいるこちらまで苦しくなってきます。まさにそれが狙いでもあったのかもしれません。炭治郎たちと一緒に戦う苦しみを、読者にいかに伝えるかに集中したんでしょうね。1000年にも超える長い戦いですから、その終わりとなれば厳しい戦いなのも納得です。
その後…現代
最終巻には、最後の戦いが終わったその後、そして、最終話の205話では現代の東京を舞台に炭治郎たちの子孫の物語まで描かれています。この最終話が賛否両論あったみたいですね。
23巻には本誌の掲載分に描きたしが加えられることが情報として流れていましたが、「最終話のどの登場人物が誰の子孫か」もコミックスで初めて明かされています!ファンにはこういうのがうれしいんですよね!
描きたし部分
メインの描きたし部分は炭治郎たちが故郷に戻った後のシーンのようです。
Twitterでは「なぜこのシーンをカットしたんだ」「丁寧に描かれてわかりやすくなった」などの声が上がっていますね。コミック組のぼくとしても「いや、ここカットしたの!?」って感じです。家族の死は炭治郎が鬼殺隊となった動機に関わる部分ですからね。
描きたし部分についてはこちらをご覧ください。
感想①二次創作っぽいのがうれしい
最終205話は「あの二次創作っぽいところが受け付けない」というAmazonレビューもありました。ネットでは、銀魂でネタにされていた「最終回発情期(ファイナルファンタジー)」なんていう風にいわれていたみたいですね。ただ、個人的にはあの二次創作っぽさが好きなんですよね。
鬼滅の刃って吾峠さんが作っているのではなくて、原作があって、吾峠さんがそれをもとにマンガを描いてるんじゃないかと錯覚することがあるんですよね。
「鬼滅の刃」という物語が別にあって、部分部分を切り出してマンガにしているような印象を受けます。現に、コミックスの幕間のページで吾峠さんがカナヲや悲鳴嶼などの裏設定を書いていましたしね。
だから、カットされたところも描き足りなかったところもたくさんあるだろうと思います。流行りはじめたころも展開の早さが話題になっていましたよね。あれはカットした結果、展開が早くなったということなんじゃないでしょうか。
つまり、物語がいい意味で独り歩きしているところが「鬼滅の刃」の魅力の1つだと思うんですよね。
壮絶な戦いを繰り広げている割にコミカルなところも魅力でした。平和になったからこそコミカルなところが安心して見られますよね。ただ、戦いが終わったからこそ、「もうこの物語は終わってしまうんだな」っていう寂しさがあるんですけどね。うう…。
感想②愈史郎…
ぼくが一番好きなのは203話の最後、愈史郎(愈は「癒」の中の字)のシーンですね。
最後の戦いが終わった後、みんなで喜びを分かち合うのですが、愈史郎だけ一人なんです。なぜなら、彼だけが鬼で日にあたれないから。一人だけで珠世のかんざしを握って喜びをかみしめる。ああ~愈史郎!尊い。いとしい。
鬼滅の刃 外伝
「鬼滅の刃 外伝」は冨岡義勇と煉獄杏寿郎を主役にしたそれぞれの短編が収録されています。
水柱・冨岡が出会ったマタギの娘・八重は父の仇を討つため山に入るが――!? そして、炎柱になる前の煉獄と鬼との戦いの行方は…。『外伝』二本、炭治郎たちの“ゆる”活劇譚4コマ『きめつのあいま!』も完全収録の公式スピンオフ!!
鬼滅の刃 外伝 Amazon商品詳細ページより引用
ジャンプ本誌にも掲載された2つの短編と、テレビアニメに合わせてジャンプ+に掲載された4コママンガです。
絵がきれい!
平野さんの絵は吾峠さんよりも洗練されていていますね。線も繊細です。正直、納得できるものか不安でしたが、クオリティーは高いですね。ただ、やっぱり吾峠さんのあのクセのある感じがいいんですよね。これはしょうがない。しょうがない。
冨岡義勇外伝
冨岡義勇が炭治郎に出会ってから、おそらく那田蜘蛛山までの間に起こった事件。冨岡義勇と胡蝶しのぶが登場します。平野さんの描くしのぶがまた美しい!「鬼滅の刃」に東北マタギの世界観が加わってまた違った味わいがあります。
煉獄杏寿郎外伝
煉獄杏寿郎が柱となるまでを描いています。甘露寺蜜璃って煉獄家の門下生だったんですね!知らなかった!
こちらの短編では銃をモチーフにした鬼「佩狼」が出てきます。「鬼滅の刃」の世界で銃を使うのは玄弥だけですからね。敵に銃使いが出てくるとは…。
感想
やっぱり「外伝」感は否めないです。ピンチが少ないのでハラハラ感が足りないんですよね。柱になるくらいなので強いのはしょうがないんですが。個人的には冨岡義勇の最終選別とかが読みたかったんですけどね。前の柱の話とか。「外伝ですよ」っていうのは分かった上で購入してください。
まとめ
「鬼滅の刃」の人気がどうしてこんなに盛り上がっているのか、マンガとして冷静に見たときにどれほどの作品なのか。加熱し続ける今の状況では誰も冷静に評することはできないと思います。結構残酷なシーンもあるし、「このマンガ合わないな」と思う人がいても不思議じゃないです。
ただ、「鬼滅の刃」全体に漂うのは、主人公・炭治郎の性格に代表されている優しさです。優しい物語が日本中で、世界中で流行っていることはすごく喜ばしいことですよね。まだ全然読んでない人もこれから読むことを検討してみてください。アニメから見るのもおすすめです!
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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