1巻完結,短編集

「大斬」西尾維新 原作!ジャンプ作家たちが集結!

色んな人の読切がまとめて読みたい!

という方は「大斬」がおすすめです!

こんにちは。きはたちです。

5巻以内の漫画や短編漫画を中心に読んでいます。

大斬おおぎりは小説家・西尾維新にしおいしんさんの原作ネームを9人のマンガ家が描いた短編集です。

少年ジャンプ、ジャンプSQ、ヤングジャンプ、別冊マーガレットに掲載された作品をまとめ、2015年に発売されました。

段ボール箱」「天国」「願い事」などのお題をもとに西尾さんが原作ネームを制作し、色んなマンガ家さんが作画したものです。

変わった企画ですよね。

マンガ、アニメ化された「十二大戦」の元になった「どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い」が収録されています。

収録作品のひとつ「箱入り娘」は「集英社のコミックサイト「S-MANGA」で試し読みができますよ。

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西尾維新原作マンガ短編集「大斬」

この記事の内容はつぎの通りです。

・魅力①マンガ家さんのテクニックがわかる

・収録作品紹介

・魅力②バリエーションが豊富なのに統一感がある

魅力①マンガ家さんのテクニックがわかる

「大斬」はマンガ家さんのテクニックがわかります。

「ここまで書いたんだけどここからおもしろくできる?」

っていう西尾さんからマンガ家さんへの挑戦状みたいですね。

きっとマンガ家さんたちも「受けて立つ!」という感じだったんじゃないでしょうか。

完成したマンガを頭の中でネームの状態まで戻すと、

マンガ家さんがどんな味付けをしたのかがわかっておもしろいです。

収録作品紹介

タイトル 作画 代表作
箱入り娘 暁月あきら めだかボックス
RKD-EK9 小畑健 DEATHNOTE
「何までなら殺せる?」 池田晃久 ロザリオとバンパイア
ハンガーストライキ! 福島鉄平 サムライうさぎ
恋ある道具屋 山川あいじ Stand Up!
オフサイドを教えて 中山敦支 ねじまきカギュー
どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い 中村光 荒川アンダー ザ ブリッジ
僕らは雑には学ばない 河下水希 いちご100%
友達いない同盟 金田一連十郎 ジャングルはいつもハレのちグゥ

収録された作品についてちょっとだけ紹介していきますね。

どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い

中村光さんの作画です。

「どうしても~」は、前日譚が「十二大戦」として小説になり、マンガ・アニメ化されました。

あらすじ

十二支たちの戦い、十二大戦で勝ち残った寝住ねずみは男子高校生としての日常に戻りました。

十二大戦に勝ち残った者はどんな願いでもたったひとつだけ叶えることができると言われています。

寝住が願ったものとは?

「荒川アンダー ザ ブリッジ」で河童や星を書いてた人がこんなシリアスな絵が描けるんだとびっくりしますよ。

「十二大戦」のマンガのほうは中村光さんのキャラクターデザインは残し、

作画は「めだかボックス」の暁月あきらさんが担当しています。

「十二大戦」のほうも気になりますね。

アニメ「十二大戦」はAmazonプライムビデオ、

U-NEXTまたはhuluで見られます。

RKD-EK9

「DEATHNOTE」の小畑健さんの作画です。

「天国」の存在が証明された未来の世界で、

高校生たちが天国に行くために悪知恵をはたらかせます。

登場人物の女の子・釜茹亡国かまゆでぼうこくはまさに西尾維新さんが得意とするフリーキー(変わり者)なキャラですね。

その亡国のキャラクターを小畑さんの絵が見事に仕上げています。

学校の化学室というほぼワンシチュエーションで起こる物語なので動きが出なさそうですが、

小畑さんが構図やテクニックを駆使して巧みにマンガ化しています。

恋ある道具屋

「恋ある道具屋」は山川あいじさん作画です。

山川あいじさんは少女マンガ誌の別冊マーガレットなどで連載を持ってきた方です。

私はこの作品ではじめて山川さんを知りましたが、かわいくてオシャレな絵柄ですね。

浅野いにおさんとか窪ノ内英策さんみたいな感じで好きです。

「恋ある道具屋」は主人公が好きな女の子に魔法の指輪をつけさせようと試行錯誤する話です。

指輪をさせれば好きな子をメロメロにすることができますが、

ただし、指輪をさせることに失敗するとずっと嫌われる呪いにかかってしまいます。

かわいらしい話で素直にほっこりします。

友達いない同盟

友達がいなくて苦労したことありませんか?

もしかしたら隣の席の子も同じ悩みをかかえてるかもしれませんよ。

「友達いない同盟」は「ジャングルはいつもハレのちグゥ」の金田一連十郎さんの作画です。

友達のいないクラスメイトの五十嵐五十音いがらしことね百本百舌子もももともずこの会話劇です。

ここにも西尾さんならではフリーキーなキャラが出てきます。

3ページずつの短い話の連作になっていてテンポがよく、クスッと笑える作品ですよ。

日常系の作品として連載になりそうな感じですね。

魅力②バリエーションがあるのに統一感がある

「大斬」の話は王道少年マンガっぽいものから、シリアス、恋愛ものまでバリエーションが豊富です。

どんなお題でも書けちゃう西尾維新さんもすごいですが、

各マンガ家さんもちゃんと自分の作品にしていて、同じ人が原作を作ったことを忘れてしまいますよ。

でも、ちょっとしたところに西尾さんならではキャラクターが入っていたりして、

そこは西尾さんの個性だなと思いますね。

西尾作品を色んな絵柄でたのしめるという意味ではお得感がある短編集ですよ。

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まとめ

「大斬」は西尾さんの個性とマンガ家さんの個性のぶつかり合いがつまった短編集かなと思います。

あとがきには西尾さんご自身による制作過程や各作品の感想もありますよ。

裏側がみられておもしろいです。

マンガ家さんサイドの苦労した点も知りたいですね。

「大斬」は色んなマンガ家さんのマンガが読めるおすすめな作品です。

ぜひ読んでみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。

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