こんにちは。きはたちです。
5巻以内の漫画や漫画短編集をよく読んでいます。
ドロドロした愛憎劇とサスペンスホラーが読みたい!
という人には「怪 化猫 モノノ怪前日譚」をおすすめします。
武家屋敷を舞台に泥沼の愛憎劇が繰り広げられます。
襲いかかってくる化猫も恐ろしいですが、人の恐ろしさや怨念の恐ろしさも伝わってきます。
人の罪悪感に訴えかけるような大人も楽しめる作品ですね。
クライマックスは圧巻ですよ。
「怪 化猫 モノノ怪前日譚」ド迫力の化猫とは!?
こんな内容になっています。
・概要
・あらすじ
・登場人物
・ド迫力の化猫が怖い!
・ドロドロした愛憎劇がすごい!
・芸術的な画面構成
・序盤のたっぷりとした展開がワクワクする
概要
「怪~ayakashi~ 化猫 モノノ怪前日譚」は2006年に放送されたテレビアニメ「怪~ayakashi~」のエピソードの1つを蜷川ヤエコさんが漫画化したものです。
シリーズですが、話としては1巻完結です。
2008年に発売され、2018年に新装版がゼノンコミックスから発行されています。
シリーズとなる「モノノ怪」のその他のエピソードもコミカライズされています。
その他のエピソードについてはこちらの記事を読んでくださいね。
あらすじ
武家の坂井家では娘・真央の輿入れを控えていた。
しかし、輿入れ当日に花嫁が変死。
屋敷周辺は化猫に取り囲まれる。
坂井家に秘められた怨念とは?
謎の薬売りがモノノ怪を斬る!
登場人物
「怪 化猫 モノノ怪前日譚」は武家屋敷ということで登場人物が多めですが、それぞれに役割があってみんな個性がありますよ。
薬売り
奇抜な格好をし、妖怪のようでもある謎の男。
モノノ怪の出るところに現れては、形(モノノ怪の姿)と真(真実)と理(理由)を明らかにしてモノノ怪(事件)を斬る。
探偵役で狂言回し。
坂井伊顕
坂井家当主。伊國の弟。たよりない。
坂井水江
伊顕の妻。娘・真央の突然の死に臥せってしまう。
坂井真央
坂井家の借金帳消しのために嫁ぐが、輿入れ当日に変死する。
坂井伊國
坂井家の長男。酒浸りで人望がなく家督を継げなかった。
坂井伊行
坂井家先代当主。伊顕に家督を譲り、隠居している。
勝山
伊顕派の用人。伊顕に代わり指示を出す。真央の死を隠そうとする。
笹岡
伊國派の用人。冷静だが薄情な男。勝山とは対立関係。
小田島
坂井家の若党(武家奉公人)。熱くて頭に血が上りやすい。
さと
坂井家の下働き。佳世に厳しい。
佳世
坂井家の下働き。天真爛漫。
弥平
坂井家の下働き。下働きとしては古株。
ド迫力の化猫が怖い!
襲いかかってくる化猫が本当に恐ろしいです。
筆のようなタッチと大きな目が怖さをより一層引き立てますよ。
この化猫に果たして勝てるのか不安になってきます。それぐらい怨念の強い妖怪です。
さすがの薬売りも絶体絶命のピンチに追い込まれます。
ドロドロした愛憎劇がすごい!
化猫の恐ろしさや迫力もすごいですが、登場人物の抱える業がそれ以上に深いんですよね。
登場人物はクズばっかり。呪い殺されても仕方がないと思ってしまいます。
化猫をちょっと応援したくなりますよ?
女たちは恐怖のあまり気がふれてしまいます。
恐怖のあまり叫び笑う姿が逆に怖い!
登場人物たちのいがみ合いののしり合いが物語のボルテージをさらに上げます。
化猫が全ての恨みを晴らしたあかつきにはちゃんと成仏してほしいですね。
芸術的な画面構成
原作アニメは極彩色でしたが、マンガも負けてはいません。
武家屋敷の絢爛豪華な天井画や襖絵が美しいですね。
構図も練られていて怖さと美しさが同居した絵になっています。
序盤のたっぷりとした展開がワクワクする!
クライマックスは言うまでもありませんが序盤もいいんですよね。
1コマあたり1セリフくらいでたっぷりコマを使って物語がすすみます。
言葉の少ない薬売りも謎めいていてかっこいい!
「これから何か起こるぞ」
って感じで怖さを引き立てます!
まとめ
「怪 化猫 モノノ怪前日譚」はアニメも名作ですが、マンガもアニメそのままの迫力ですね。
ドロドロした愛憎劇と迫力のアクションシーンは男性も女性も楽しめますよ。
マンガとアニメ、ぜひ両方楽しんでみてくださいね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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