2020年7月27日にのがみちさんの漫画「ロメロは世界を救わない」が発売されました。
ゾンビが出てくる漫画ですが、はたしてどんな漫画なんでしょうか?
気になる中身について紹介していきますね。
漫画「ロメロは世界を救わない」あらすじ・みどころ紹介!
「ロメロは世界を救わない」はのがみちさんの初単行本化作品です。
一迅社から出ていて1巻完結、全185ページです。
この記事はこんな内容になっています。
・あらすじ
・登場人物
・魅力①ゾンビが出てくるけど怖くない!
・魅力②作品自体が洋画みたいでおもしろい!
あらすじ
街中にゾンビがあふれかえってから半年。
人間がほとんどいなくなってしまった世界。
食品売り場で働いていた青年と店長はショッピングモールの中で助けを待っていた。
ある日、青年が見張りをしていたところ向かいのホテルから女性の声が聞こえた。
ロメロと名乗るその女性は助けを求めるでもなく、映画を観るためのDVDプレイヤーが欲しいのだという。
登場人物
青年
ショッピングモール食品売り場の店員。
ショッピングモール内に店長と2人だけでのこり、助けを待っている。
ロメロ
突如現れた映画マニアの女性。
かなり楽観的な性格。
毎日映画が観られればいいと思っている。
店長
ショッピングモール食品売り場の女性店長。
かつて恋人がいた。
環
学校の中で共同生活をしている好青年。
食糧をわけ与えてくれる。
ニコニコしているがどこか怪しげ。
魅力①ゾンビが出てくるけど怖くない!
「ロメロは世界を救わない」はゾンビが出てくるけど怖くないんですよね。
なぜなら、ゾンビがいるのが当たり前の世界になっているからです。
青年と店長はなんとかして絶望的な状況を生き抜こうと考えていますが、
一方、ロメロはただ映画を毎日見て楽しむことしか考えていません。
コロナで大変な時期ですが読むにはぴったりのマンガだと思いますよ。
問題が解決するかと言ったらNOかもしれませんが、「気の持ちようって大事」って思える漫画ですね。
魅力②作品自体が洋画みたいでおもしろい!
「ロメロは世界を救わない」は洋画ネタをめちゃくちゃぶっこんだ結果、洋画みたいな物語になっていますね。
作中で元ネタになったものをわかる範囲で挙げていきますね。
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ジョージ・A・ロメロ(映画監督。ゾンビ映画の第一人者。)
ビッグ・クラブ・パニック(2015米。でっかいカニが襲ってくるB級パニックホラー。)
ドクター・フー(1963年に開始した世界最長のSFテレビドラマシリーズ。イギリスBBCで放映。)
ウォルター・ミティ(2013米映画「LIFE!」の主人公。)
シングルマン(2009米。ゲイを描いた同名小説が原作。コリン・ファース主演。)
マダム・イン・ニューヨーク(2012印。ミュージカルコメディ。)
her/世界でひとつの彼女(2013米。人工知能に恋する男の話。ホアキン・フェニックス主演。)
たぶんこれ以外にもありますが、すごい知識量ですね。
セリフ回しも演出も洋画を意識して作られています。
意識して洋画っぽくするってなかなか難しいことだと思うんですよね。
頭の中もアメリカ人的感覚じゃないとできないことですから。
かなりの研究と熱量がうかがえます。
まとめ
「ロメロは世界を救わない」は洋画に影響されまくった結果、洋画みたいになった作品ですね。
この本をきっかけに元ネタの洋画をみてみるのも面白いですし、隠された洋画ネタを探すのも面白いですよ。
また、外に簡単に出られないというゾンビ映画的ストーリーが、なんとなく今の状況とも重なりますね。
ぜひ読んでみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
電子書籍も検索してみてください。
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