1巻完結,短編集

少女たちのエロティックな漫画短編集「2週間のアバンチュール」

少女たちのエロティックな漫画が読みたい!

という方には中村明日美子さんの短編集「2週間のアバンチュール」がおすすめです。

「2週間のアバンチュール」は表題作「2週間のアバンチュール」をはじめとした全4編の短編が収録されています。

224ページです。

「2週間のアバンチュール」は少女のひと夏の経験の物語です。

ロリで百合要素もありつつ、少女の性の目覚めをエロティックに描いています。

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中村明日美子短編集「2週間のアバンチュール」収録作品紹介

「2週間のアバンチュール」は2008年に太田出版から発行され、2015年に描き下ろしの「Ange d’un œil」をくわえて「新装版 中村明日美子コレクション8 2週間のアバンチュール」として発行されました。

2週間のアバンチュール―南仏―

2週間のアバンチュール―修道院 前編―

2週間のアバンチュール―修道院 前編―

チーズトースト考

ヒメコちゃん

彼の左目 前編

彼の左目 後編

Belgian waffle

Ange d’un œil

このうち、「チーズトースト考」はごく短い短編、「彼の左目 前後編」と「Belgian waffle」、「Ange d’un œil」は中村明日美子さんの別の作品「ばら色の頬のころ」のスピンオフ作品です。

2週間のアバンチュール―南仏―・あらすじ

不気味な少女・アンジュが夏の林間学校で経験する物語です。

アンジュはおませな少女・ローズと同じ部屋になります。

アンジュは明るくかわいいローズが気に入りません。

水泳教室の先生・オットーがロリコンだと気づいたアンジュはとんでもないことを思いつきます。

2週間のアバンチュール―南仏―・感想

少女の悪の一面とエロティックな魅力を描いた作品ですね。

Amazonのレビューでもかなり賛否が分かれていて、嫌悪感を示す人もいるようです。

ショッキングなシーンがありますが、成人向けマンガと違うのは行為そのものはあまり描かず、少女の美しさや男性の恐ろしさを中心に描いているところですね。

毒と絶望感たっぷりにエロティックな少女の魅力が光ります。

2週間のアバンチュール―修道院―・あらすじ

アンジュの夏がまたやってくる。

アンジュは別の夏の林間学校で控えめな少女・マリー・ルーと出会います。

マリー・ルーは同年代の少女たちよりも少し大人びた体つきをしていました。

何かとなついてくるマリー・ルーにアンジュの毒牙が襲います。

2週間のアバンチュール―修道院―・感想

修道院編のほうがアンジュの怖さが引き立っていますね。

少女同士の百合をあやしく描いています。

何も知らないマリー・ルーが気の毒でならないです。

中村明日美子さんはアンダーヘアを描くのがうまいですね。

陰部の生々しい感じがエロティックに伝わってきます。

ヒメコちゃん・あらすじ

温泉旅行に来た高校の同級生5人。

しかし、菊池くんは性転換して「ヒメコちゃん」になっていた。

グループの中でもちょっとイケている堀田は「ヒメコちゃん」の秘密を知っているのだった。

ヒメコちゃん・感想

他の作品に比べるとコメディ色のある作品ですね。

女になった菊池くんのスレて奔放になった感じがいいです。

ヒメコちゃんもエロティックに描かれていますね。

自分の性が解放されると性格も明るくなるんでしょうか。

こんな人がいたら間違いを犯してしまいそうです。

堀田の彼女とヒメコちゃんとのバトルも見どころです。

BLのようでBLじゃない、おもしろい漫画ですね。

彼の左目 他・あらすじ

ジェリーユージーンの物語です。

かつてカレンズバーグ中等部の同窓生だった2人はただならぬ関係にありました。

医師となったジェリーはスイスから母校のあったアメリカへ移り住みます。

そこにいたのは妻を迎えることでマグクーハン家の遺産を受け継いだユージーンでした。

彼の左目 他・感想

ユージーンの破滅的ではかなげな美しさが光りますね。

前半はユージーンのあやしい魅力にひかれますが、後半はジェリーの強い思いが判明していきます。

医師の肩書を捨てて危ない恋に走っていくジェリーが見どころです。

BL作品ですが、歴史を感じさせる重厚さがあって味わいがあります。

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まとめ

この短編集はなんといっても「2週間のアバンチュール」のアンジュが見どころですね。

子どもの残酷で恐ろしい感じと性の目覚めをエロティックに描いた秀作漫画だと思います。

全224ページのうち「2週間のアバンチュール」が約100ページをしめています。

ロリータ趣味というよりも人が初めて直面する性的なものへのショッキングさをうまく表していますね。

ぜひ読んでみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。

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