『同棲ヤンキー赤松セブン』は「このBLならいろんな人におすすめできるかも」という作品ですね。
こんにちは、きたはちです。
5巻完結や、短編集など短いマンガをこよなく愛しています。
『同棲ヤンキー赤松セブン』(以下、『赤松セブン』)完結となる3巻が1月15日に発売されました!おめでとうございます!
高校生ヤンキーと公園に住む謎の男とのBLマンガです。素直に読んでよかったですね。ガッツリBLではありますが、ストーリー自体がおもしろいので様々な人におすすめできます。
この記事では、『赤松セブン』の魅力、みどころなどを紹介していきますね。
『同棲ヤンキー赤松セブン』概要
高校生ヤンキーの赤松は、悶々とする日々を過ごしていた。そんなある日、公園に住まう謎の男・セブンに出会い、毎日のように喧嘩をしかけるように。しばらくして、セブンの住む場所がなくなったことを知った赤松は彼を一人暮らしの自分の部屋に招くが…!?
同棲ヤンキー赤松セブン(1) Amazon詳細ページより
『赤松セブン』はSHOOWAさん原作、漫画は奥嶋ひろまささんの作品。ヤンキーを主役にしたBLマンガです。
性的なシーンはありますがそれがメインなわけではなく、ちゃんとストーリーを読ませるような作品になっています。
ぼくは普段BLは読みませんが、「普通にいい話だな」と思いました。
登場人物
赤松愛将
高校生。アパートで一人暮らしをしている。
悶々とした気持ちをぶつけるために七焚にケンカをしかけるが、毎回負ける。
神崎七焚
いつも公園にいる謎の男。ケンカが強い。
魅力①少年誌のヤンキー漫画っぽい!
まず、表紙からしてBL漫画っぽくないですよね。奥嶋ひろまささんのヤンキー漫画っぽい絵柄は、井上雄彦さんや「BOY」の梅澤春人さんを思わせます。
「この絵でBLなんだ!」というインパクトがありますよね。
奥嶋さんは今までBLを専門に描いてきたわけではないみたいですから、その点においても意外です。
ストーリーもケンカのシーンがあったり、危険なキャラがからんできたりしてちゃんとヤンキー漫画なんですよね。ギャグシーンもあってなごまされます。
だから、BL漫画というよりも、「ヤンキー漫画の主人公がたまたまゲイだった」という感じ。ゲイの設定も無理やりではなくて、ちゃんと背景があるのでストーリーにしっかりなじんでいます。
魅力②同性愛のせつなさ!
この作品では、主人公の愛将と七焚がカップルになるのですが、二人はゲイであることをオープンにしているわけではないんですよね。
ぼくが好きなのはバスの中で座りながら手をつなぐシーン。
二人はつないだ手を見られないようにバッグで隠すんです。せつないですよね⁉
ぼくは、同性愛者の方々にとってはまだまだオープンな世の中ではないと思うし、これからもっと同性愛について世の中の理解が進むことが望ましいと思っています。
しかし、誰にも秘密にしているからこそ二人だけの世界が盛り上がることって、同性愛に関わらずあると思うんですよね。『赤松セブン』にはそういった「秘密の恋」のよさが散りばめられている気がします。
魅力③しっかり作りこまれた裏社会!
後半の展開では裏社会が描かれています。
ヤクザではないんですよね。あくまで裏社会、アウトローな世界です。
どんな商売をやっているとか、どんな人物が集まっていてどんな理念で行動しているのかとかが妙な説得力があるんですよね。
ちゃんと登場人物の過去に関わっていて、よく練られたストーリーに感心します。
とはいえ、しっかりBL
がっつり男性同士のセックスシーンがあるのでBLはBLなんですよね。
ただ、表現を逃げていないのがいさぎよいです。男性の筋肉、性的な行為の細かい描写。主人公の愛将の表情は、男性のぼくでも「ちょっとかわいいかも」と思ってしまうぐらいです。
性的なシーンがそんなに多いわけではないので、もしそんなに抵抗がなければ読んでみるのもいいかなと思いますね。
まとめ
『赤松セブン』はがっつりBLではありますが、ヤンキー漫画として面白いのでおすすめですよ。
ぜひ読んでみてくださいね。
『赤松セブン』は秋田書店・PRINCESS COMICS DX カチCOMIから全3巻が発売されています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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