1巻完結,短編集

『魔法はつづく』ホラー漫画苦手でも読める短編集 オガツカヅオ

こんにちは、きたはちです。

夜歩いて帰ってきたら、玄関先に黒いプラスチックの容器がふせてあるのを見つけました。

2日経ちましたがこわいのでまだ開けてません。

『魔法はつづく』オガツカヅオさんの漫画短編集です。

2018年にリイド社から発売されたこの『魔法はつづく』には一番古いもので1996年に発表された作品が収録されています。

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『魔法はつづく』ホラー漫画苦手でも読める短編集

この記事の内容はこんな風になってます。

・ポップだけどちょっとこわい

・画力のクオリティーが高い

・ストーリーが今の時代にあっている

・女性はこわいものが好き!?

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ポップだけどちょっとこわい

あなたはホラー漫画を読んだことがありますか?

オガツカヅオさん自身はおそらくホラー漫画家ですが、このマンガはそんなにこわくないので大丈夫です。

私はホラーマンガもホラーゲームもホラー映画もお化け屋敷も全部苦手です。

ですから、書店のホラーコーナーに行くこともなかったんですが、

ちょうど新刊コーナーに『魔法がつづく』があったので目にとまりました。

『魔法はつづく』の表紙は、

色鉛筆でかいたようなかわいい少女(?)がまっすぐこちらを指さしている絵で、

裏表紙をみても短編一つ一つのアイキャッチが明るくかわいく描かれていたので、

一見してホラーマンガとは思いませんよね?

もちろんいい意味で。

「これがホラーマンガなんだとしたら全然いける」

とだれもが思うんじゃないでしょうか?

「絶叫マシンは苦手だけど那須ハイランドパークあたりのジェットコースターだったら乗れるし、なんなら楽しい」

みたいな感覚ににています。(わからんて)

現に、最初の1、2話はホラーマンガではないです。

幽霊も怪物もでてきません。

読み進めていくうちに、

「ん?」

と思って表紙を見ました。

そうしたら、帯に「ホラーマンガ界最大の切り札」とちゃんと書いてあったんですよね。

画力のクオリティーが高い

加筆修正したとのことですが、1996年の作品も2015年の作品も全然絵のクオリティーが変わらないのは驚きです。

しかも、高いところで変わりません。

だいたい、少年誌や青年誌で週刊連載しているマンガだと、

作家さんがどんどん画力が上がってきて、

初期と後期で全然絵柄が違うことがよくあり、ネタにされることもあります。

短編集も、長いスパンのものをあつめていたりすると、

一目で、「これは初期にかいたやつだな」というのがわかります。

しかし、『魔法がつづく』の場合は、どの話を先にかいたのかわかりません。

「ちょっと画風がかわったかな」ぐらいです。

表題作「魔法がつづく」

1996年の短編、表題作の「魔法がつづく」では、

柱や天井の木目が細かくかき込まれています。

また、外壁にびっしりとはったツタの葉っぱが一枚一枚ていねいに描きこまれています。

岩の影とかヤバいです。

髪の毛一本一本がやけに細かくえがかれていたり、カケアミがすごく細かかったりするあたりはホラーマンガチックではあります。

しかし、基本的にはキャラクターがポップでかわいらしい絵柄なので、ホラーマンガだと思わずに読めてしまいます。

絵のクオリティーが安定していると話に集中して読めますよね。

ストーリーが今の時代にあっている

どの作品も安定して高いクオリティーの話ばかりです。

短い中にもドラマ性があって、最後はびっくりするような展開が待っていますよ。

最近、Twitterで話題のマンガが書籍化されていますが、ちょっとこわいどんでん返しがあるような展開のものがうけているような気がします。

『魔法がつづく』も土台がホラーマンガなのでその点は似ていますね。

ポップなのにちょっと病んでる感じが今の時代にハマっている感じです。

女性はこわいものが好き!?

『魔法がつづく』の主人公は女性が多いです。

だから、女性は感情移入しやすいかもしれません。

「女性がホラー映画や絶叫マシンが好きな理由はストレスを発散できるから」

というのをネットで見つけました。

「いや、男もストレスあるでしょ」と思ったんですが、

もしかしたら、男性はストレスを発散するのがあんまり上手じゃないかもしれませんね。

ホラー漫画もこわい話もなぜか女性に人気があるようなイメージがありますよね。

ジャンルとしても少女ホラーマンガというものがあるくらいです。

ジャパニーズホラー映画の主人公もだいたい女性です。

女性は男性より楽しめるかもしれませんが、

男性もお酒とタバコのかわりにホラーマンガはいかがですか?

本作はホラーマンガ入門編としては最適です。

まとめ

オガツカヅオさんを「ホラー漫画家」と言っていいのか正直わかりません。

帯にはたしかに、「ホラーマンガ界の~」と書いてありますが、しかし、もっと大きな文字で「『異才』」とあります。

このマンガにはジャンルにとらわれない個性を強く感じます。

オガツカヅオさんのほかの作品も読んでみたいと思ったし、ホラーマンガではない作品も見てみたいですね。

ホラーマンガが苦手な私でも読めましたし、おもしろかったです。

そして、『魔法がつづく』をきっかけにホラーマンガを何冊か購入しました。

このマンガ短編集は、あなたにもホラーマンガへの扉を開く魔法をかけてしまうかもしれません。

ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。

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