漫画家の九井諒子さんをご存じですか?
九井諒子さんは2014年から連載している「ダンジョン飯」でブレイクした漫画家として知られています。
九井諒子さんは「ダンジョン飯」の前に3冊の短編集を出していますが、どの話もハズレがないんです。
この記事では、九井諒子さんの魅力、今まで発表された九井諒子さんの作品についてまとめてみました!
おすすめ!天才・九井諒子の漫画作品・短編集まとめ【全部名作です】
こんな内容になってます。
・九井諒子さんについて
・作品の類型
・絵柄の使い分け
・かんたんに作品紹介
九井諒子さんについて
九井さんについてはインタビューや写真が残っておらず、謎の部分が多いです。
大学時代から自身のWEBサイト「西には竜がいた」(現在は閉鎖)で作品を発表されていて、某掲示板などでは話題になっていたようです。
コミティアやpixivでも活動されている中で出版社にスカウトされ、デビューにいたりました。
投稿でも持ち込みでもなくスカウトでデビューなんて漫画家さんとしてはめずらしいですよね。
年齢は公表されていませんが、デビュー前の2010年ごろが大学生とすると、1980年代後半生まれでしょう。
ご本人もおそらく詮索されるのが好きじゃないと思うのでこの辺でとどめておきますね。
とにかく若くしてデビューして才能あふれる方ということは間違いないです。
作品の類型

九井諒子さんの作品の魅力は何といっても設定やアイディアの発想力ですね。
九井さんの発想力の秘密を探るために、九井さんの作品を分類してみました!
なお、分類についてはこちらの記事を参考にさせていただきました。

私の分けてみた九井諒子さんの作品の類型はつぎの通りです。
①現代社会と空想がまざった世界(エッセイ風含む)
②RPGの世界
③童話風(西洋、中国)
④日本の昔話風
⑤SF
⑥ワンアイディア
⑥のワンアイディアについてだけちょっとだけ解説しますね。
ワンアイディアとは空想をそのまま形にしたような作品です。
まる、さんかく、しかくをどう食べるかを描いたごく短い作品、「記号を食べる」や
植物に自我があるとして接木した場合はどこに自我があるのか考えた「語り草」などがそれにあたります。
⑥のワンアイディアのみで成立する話もありますが、
①~⑤の類型についても、ワンアイディアの発想をそれぞれの世界観で味付けしたような作品になっています。
九井さんも独自の類型にもとづくいろんな引き出しから作品を生み出しているのかもしれませんね。
絵柄の使い分け
私が左記の6つの類型に分けたのには理由があります。
というのは、①~⑥を描くにあたって九井さんが絵柄を変えてるんです。
分かりやすいのは④ですね。
日本の昔話風の話は筆のようなタッチで描かれていて、登場人物の顔も和風に極端にデフォルメされています。
また、①のエッセイ風というのは、子育て日記風や旅行記風に描かれたものです。
「こんな子育てエッセイ読んだことあるかも」
と思うくらい絵柄がガラっと変わりますよ。

かんたんに作品紹介
ここからは、九井諒子さんの作品を発売順に紹介しますね。
竜の学校は山の上
2011年発売、デビュー1作目の短編集です。
同人誌およびWEBサイト「西には竜がいた」で発表されたものに描き下ろしを加えた全9編、あとがきマンガを加えれば10編です。
第1作目にして既に完成度の高さをみせつけられますが、同時にフレッシュでのびのびとした印象をうけますね。
「竜の学校は山の上」についてもっと知りたい人はこちらの記事を読んでみてくださいね。

竜のかわいい七つの子
2012年発売、デビュー2作目の短編集です。
20ページから50ページの比較的長めの作品が収録されています。
九井さんの発想力だけでなくストーリーライティング能力の高さがわかりますよ。
「竜のかわいい七つの子」についてもっと知りたい人はこちらの記事を読んでみてくださいね。

ひきだしにテラリウム
2013年発売、デビュー3作目の短編集です。
2ページから10ページ程度のごく短い作品、計33編が収録されています。
色んな作品が読めてお得ですね。
「ひきだしにテラリウム」についてもっと知りたい人はこちらの記事を読んでみてくださいね。

ダンジョン飯
2014年から連載中の自身初の長編作品です。
「ダンジョンにいるモンスターを食べちゃう」
という発想としては短編向きで序盤もギャグテイストですが、徐々に本領発揮してきている作品だと思います。
「ダンジョン飯」についてもっと知りたい人はこちらの記事を読んでみてくださいね。

まとめ
個人的には九井諒子さんにはこれから色んな作品を残してもらいたいですね。
最終的には手塚治虫さんとか水木しげるさんみたいに大全集を出してもらって、もう見られなくなってしまった「西には竜がいた」時代の作品も収録してほしいですね。
そういう大先生と並び立つ人だと思ってます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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