こんにちは、きたはちです。
5巻以内完結や短編集など短いマンガをこよなく愛しています。
2月4日に『青 -藍本松短編集-』上下巻が発売されました!おめでとうございます!
今回はこちらの藍本松さんの短編集について内容や感想など紹介します!
「ジャンプ!」という感じの作品なのでジャンプが好きな人にはおすすめです。個人的には「こういうのもアリかな?」っていう感じですかね。
藍本松さんってどんな漫画家?
藍本松さんは代表作『怪物事変』がジャンプSQ.(スクエア)で連載中の漫画家さんです。『怪物事変』は2021年1月からアニメが放送されている注目作ですね。
藍本さんの作品はほかにも『保健室の死神』、『MUDDY』が週刊少年ジャンプで連載されていました。ジャンプ系の作家さんですね。
『青 -藍本松短編集-』ってどんなマンガ?
今回の短編集は藍本さんのデビュー作や『保健室の死神』のプロトタイプなど、これまでの読切を集めたものになっています。
ちなみに、上巻が学校を舞台にした短編で、下巻はそれ以外を舞台にしたものだそうですね。
上巻収録作品
・レンゴク
・W.C.フレンズ
・宇宙外交販売員シャルメロ
・保健室の死神
下巻収録作品
・ウルトラマリン
・花咲か姫
・○○○してください。
・悪魔の顔
この短編集は「これぞジャンプ!」といった感じで、少年が活躍したり、宇宙人が訪れたりといった話が目立ちますね。
たとえば上巻の「レンゴク」という話は不良が主人公ですが、友情があったり、ちょっとお色気があったりしてポップで健全な少年マンガという感じ。
下巻の「ウルトラマリン」という話は海に沈んだ世界が舞台。海上都市やさまざまな魚が登場して冒険心をくすぐります。
「そうそう、これがジャンプだよね!」と思えるような話で、ジャンプを読んだことがある人なら心があらわれるような短編集になっていますね。
そんなジャンプらしさの中にも、藍本さん独特のセンスが光ります。宇宙人とか、植物とかのモチーフが、ちょっとカッコ悪かったり気持ち悪かったりしますね。
特に面白かった作品『悪魔の顔』
ぼくがこの短編集で特に面白かったのは下巻の『悪魔の顔』という話です。サイコホラーっぽい感じがよかったですね。怖い中にもポップさがあって読みやすくなっています。今は、ただポップなだけじゃなくてちょっと怖いのがウケると思うので、今の時代にも合った作品なんじゃないでしょうか。
下巻には少女漫画誌のココハナに掲載された『○○○してください。』という作品も収録されているので、下巻の方がバリエーションが楽しめるかもしれません。
ちょっと古い?
逆をいえば、よくも悪くも「ちょっと前のジャンプ」っていう感じなんですよね。これの後に『怪物事変』を読むと、『怪物事変』の完成度の高さを感じてしまうと思います。
収録作品にしても2000年代中盤から2010年代中盤までの作品ですからね。絵柄もちょっとずつ違う感じがします。この短編集の正しい楽しみ方としては、「ジャンプってこんなだったよね」っていうのがいいんじゃないかなと思いますね。
マンガとしてはお得
『藍本松短編集』は上下巻あわせて8作品収録されていて、それぞれ180ページくらいなので合わせて360ページはあります。200ページ未満で一冊だけで1000円を超える本もあるのでページ数から考えるとお得な短編集ですね。
まとめ
『藍本松短編集』は「これぞジャンプ!」といった短編が読める作品となっています。藍本さんのファンなら見逃せない作品ですし、ジャンプが好きな人にとっても楽しめるのではないでしょうか。
『藍本松短編集』は上下巻が集英社から発売されています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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