1巻完結,短編集

『猫爪月がのぼるころ』がほっとする!マンガ短編集レビュー!

2020年12月15日に幸田真希さんの短編集『猫爪月がのぼるころ』が発売されました!おめでとうございます!

Amazonではわからないのですが、1巻完結のマンガではなくて短編集となっています。

3つの短編が収録されていて、どれも幽霊や不思議な現象をモチーフにした心温まるストーリーになっています。スピリチュアルな物語が好きな人にはおすすめですね。お値段もお求めやすいので買いです!

「収録作品の内容がもう少し気になる!」という人は作品の概要や感想を紹介していきますので読んでみてくださいね。

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猫爪月がのぼるころ 概要

『猫爪月がのぼるころ』は全167ページ。収録されている3つの短編はつぎの通りです。

音のない午後

ビアンカ

猫爪月がのぼるころ

『音のない午後』が47ページ、『ビアンカ』が41ページ、『猫爪月がのぼるころ』が68ページです。40ページ以上でも短編としては結構長めですが、『猫爪月がのぼるころ』はそれよりさらに長いですね。

それぞれのストーリーなど紹介していきます。

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音のない午後

中学生の畑辺琴乃には不思議なことが起きていました。

時折、周囲の音が聞こえなくなり、自分の存在が誰にも認識されなくなるのです。

琴乃が話しかけても誰も反応しません。

無音の世界の中である日、ひとりの少年が声をかけてきたのです。

ガールミーツボーイなストーリーですね。

普通に見える少年少女も、琴乃のようにとんでもない問題を抱えているかもしれないと想像させてくれます。でも、もしかしたらいつの間にか解決しているかもしれないとも思わせてくれます。

敏感な中学生の心情をおとぎ話のように描いた作品です。

ビアンカ

大学生の中嶋奏太は彼女にはフラれ、就活は失敗続きでここのところツイていない。

ある日、気晴らしに出かけた合コンで不思議な女性・赤根夕子に出会ったのだった。

ほっとする感じもするし、ホラーっぽい感じもする面白い作品ですね。

ゲームの『サイレントヒル4』を思い起こさせる内容です。夕子みたいな女性がいたら話してみたいですね。

(出だしは「中島」だけど途中から「中嶋」になるのはただの誤植?)

猫爪月がのぼるころ

会社を辞め、彼女ともギスギスしていた連太郎の前に現れたのは、なんとも偉そうなお猫様!?

『猫爪月がのぼるころ』 Amazon商品詳細ページより

表紙にも登場している猫の平八郎は、毛並みが長くて上品な割に目つきが鋭いんです。ギャップがかわいいですね。ストーリーで読むとさらにかわいさが増します。

主人公の連太郎ものん気な感じが好感をもてます。

ぼくの家にも年寄りの猫がいるので「平八郎みたいなことを考えてるのかなあ」とふと思います。

○ここがいい 幸田真希さんの中性的な絵がいい

幸田真希さんのマンガを初めて読みましたが、絵がいいですね。

Kindleでは試し読みできないみたいなのでebookjapanで読んでみてください。

感情表現がふわふわしたトーンなどで描かれているあたり、基本は少女マンガっぽいんですが、登場人物の表情はあっさりめで嫌味がないです。

猫の平八郎もかわいらしい。読者を選ばない絵柄だなと思いました。少し淡い感じもしますが、個人的に好きな絵ですね。

×ここがちょっと… 内容が分からなすぎる

作品の内容とは関係ないんですが、商品ページには引用した文ぐらいしかないし、試し読みできるところも限られているので中身が分からないんですよね。ほぼ表紙買いするような感じです。もうちょっと情報公開してほしいですね。

まとめ

『猫爪月がのぼるころ』は読者を選ばない絵柄で読みやすく、幽霊や超常現象をモチーフにしている割りにほっとする不思議な世界に連れて行ってくれます。ぜひ読んでみてください。

『猫爪月がのぼるころ』はマッグガーデンコミックスavarusシリーズから発売されています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。

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