変わった場所を舞台にした歴史マンガが読みたい!
という人は「ヴィンランド・サガ」がぴったりだと思います!
「ヴィンランド・サガ」は11世紀初頭の北欧およびヨーロッパを舞台にしたヴァイキングが活躍していた時代の話です。
「ヴィンランド」とは、現在の北アメリカ大陸北部東海岸あたりをさします。
遠くアイスランドから幻の大地ヴィンランドを目指した者たちの壮大な物語が始まります!
漫画「ヴィンランド・サガ」ヴァイキングに翻弄された北欧歴史ドラマ
この記事は「ヴィンランド・サガ」を読んだことのない人にもおもしろさを伝える内容になってます。
内容はこんな感じです。
・概要
・1巻あらすじ
・主要登場人物
・謀略とだまし合い!
・厳しい宿命によっておこる人間ドラマ
・殺し合いの果てに救いがあるのか?
概要
「ヴィンランド・サガ」は幸村誠さんのマンガです。
2005年から連載を開始し、現在も「月刊アフタヌーン」で連載中です。
2009年に第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した名作です!
2019年にアニメ化され、現在はAmazonプライムビデオで配信されています。
1巻あらすじ
北欧ヴァイキング、アシェラッドとその一味は傭兵として西欧諸国を渡り歩いていました。
アシェラッド兵団の中に1人だけいた奇妙な少年・トルフィン。
小柄ながら短剣とすばやい身のこなしで一人前の戦士が束になってもかなわないほどでした。
時はさかのぼり、10年前。
アイスランドで暮らしていたトールズ一家の中に、まだ子どものトルフィンはいました。
冒険家のオジサン、レイフ・エイリクソンの話を聞いて海に思いをはせるトルフィン。
しかし、父トールズが1人の奴隷を助けたことから事件は起こります―。
無垢な少年がなぜ戦士となったのか。
そして、なぜヴィンランドを目指すことになったのか。
壮大な歴史ドラマの幕が上がります!
主要登場人物
トルフィン
アイスランドの商人・ソルフィン・ソルザルソンをモデルにしています。
青年期は髪はボサボサ、ぶっきらぼうな語り口でいかにも反抗期といった様子。
まだ幼い顔立ちであるものの、潜入、交渉も単独で行うほどの実力の持ち主。
2本の短剣を操り、自分よりも大きい相手を数々打ち負かすところがカッコいいんですよね!
幼少期は平和な村で暮らす無邪気な少年。
同年代の子どもたちと同じく、戦士にあこがれています。
アシェラッド
アシェラッド兵団の首領。
一味の規模は小さいものの、アシェラッドの頭脳と高い戦闘能力で数々の修羅場をくぐりぬけてきた強者ぞろいの集団です。
先見性、冷静沈着さ、カリスマ性、リーダーシップで仲間からの信頼も厚いですが、
ただ一人、トルフィンからは過度に嫌われています。
いつも人を食ったようなもの言いで飄々としている反面、仲間にも素顔を出さないミステリアスな一面も持っています。
飄々としたキャラなのに頭もよくてミステリアス、惹かれないわけないですよね!
トールズ
やさしくて強いトルフィンの父親です。
一家は雪深いアイスランドの地で羊を飼って生活しています。
大きくて力持ちで体には数々の傷があります。
過去の秘密も明らかになっていきますよ!
その優しさから1人の奴隷を助けてしまいます。
謀略とだまし合い!
アシェラッドの仕掛ける謀略、戦略が魅力なんですよね!
敵もだますし読んでいるこっちもだまされるようなどんでん返しがあります。
ひょうきんな一面と時に見せる冷酷さとのギャップも見どころですね。
厳しい宿命によっておこる人間ドラマ
「ヴィンランド・サガ」は人間ドラマがなんといっても大きな柱です。
略奪によって奪われる側、奴隷、寒い地に住み続けなければいけない宿命など、
弱者の立場に置かれた人々が困難にどう立ち向かってゆくかに感動します。
そして、抗えない宿命を目の当たりにした主人公・トルフィンがどんな答えを見出すのか。
見逃せません。
殺し合いの果てに救いはあるのか?
ヴァイキングの考え方は北欧神話に基づいています。
勇敢に戦って死ねばヴァルハラに導かれると信じ、死をも恐れぬ戦いと略奪を繰り返す戦士たち。
しかし、中には戦って死ぬことの意味に疑問を持ち始める者も出てきます。
人間のモラルや死生観にも迫った深いストーリーになっていますよ。
まとめ
「ヴィンランド・サガ」は魅力的なキャラクターと人間ドラマが見どころですね。
殺し合いの渦巻くヴァイキングの時代を描きながらも、不思議と現代と共通する点を感じられます。
それは、今と変わらない幸せのかたちだったり、決断だったり、勇気だったりを登場人物が見せてくれるからなんですよね。
登場人物が話す言葉も今と変わらない言葉だから親しみやすいんです。
厳しい世界でもなんとか強く生きていく人々を描く「ヴィンランド・サガ」は人生のヒントにもなるかもしれませんよ。
ぜひ読んでみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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