野田サトルさんの「ゴールデンカムイ」、アニメ3期も面白いところに差し掛かってきましたね!個人的には人斬り用一郎と写真館の話が好きなんですよね。
そんな中、「ゴールデンカムイ公式ファンブック~探求者たちの記録~」が11月18日に発売されました!おめでとうございます!
個人的なオススメ度で言えば3.5~4の間です。
初めて知るようなこともあって内容は充実してます。ただ、ファンブックというものをほぼ初めて買ったので、こういうものと言われれば納得しますが、個人的にはもうちょっと楽しめるところが欲しかったです。
特に面白かったところやもうちょっとこうしてほしかったというところを紹介していきますね。
原作のネタバレも少しある点をご了承ください。
ゴールデンカムイ公式ファンブックの内容教えます!
初の公式ファンブック、堂々登場ッ!
・本書限定の描き下ろし漫画10P&作者デビュー作『恭子さんの凶という今日』を奇跡のW収録!
・コミックス未収録のカラー&色紙絵も多数!
・キャラクターデータも完全網羅! あのキャラのフルネームも、そのキャラの裏側も大公開!
・カバーは完全描き下ろしでオールスターが集結!
・さらに、アイヌ料理の紹介ページやゴールデンカムイ年表、作品の裏側を知ることができる作者インタビューなど豪華企画記事も盛りだくさん!
「ゴールデンカムイ公式ファンブック」Amazon商品詳細ページより引用
これ以外にも、キャラクターの強さ番付やアイヌ文化の紹介、登場した動物たちの紹介などもあります。
キャラクター紹介ページだけではなかったのがうれしかったですね。
ただ、全228ページ半分以上の120ページがキャラクター紹介に使われているんですよね。メインどころのキャラは4ページぐらい使って紹介されているので、個人的にはくどいかなと思いました。
キャラクターのところはもっと短めでいいので、その他の裏話をたくさん読みたかったですね。とはいえ、見どころはたくさんありますよ!
みどころ①鶴見中尉のモデル、バックグラウンドがついに!
一番読みごたえがあったのは鶴見中尉のモデルとなった人物とバックグラウンドですね。
杉本佐一が作者の野田サトルさんの曽祖父がモデルというのはよく知られていると思います。そのことは野田さんのブログでも明かされています。
この本には、杉本佐一のことについて、野田さんのブログの内容を加筆して掲載されています。
そして、鶴見中尉のモデルに関してはこの本で初めて明かされています。
鶴見中尉のモデルはズバリ、「長谷川篤四郎」という人物です。歴史上の有名な人物というわけではなく、野田さんのお父様の友人の祖父らしいです。
「長谷川」は鶴見が使っていた偽名、「篤四郎」は鶴見の下の名前ですよね。
この長谷川篤四郎さんのエピソードが、ロマンあふれる話で興奮しましたね。まだ発売されていない24巻にも大きく関係するところみたいですね。
こればっかりは購入して読んでください。
みどころ②二階堂の病室に入ってきた謎のおじさんの正体がわかる!
二階堂の病室のシーンは本当に好きなんですよね(笑)
なかでもずっと気になっていたのが鶴見に「お入りください」と言われて出てきた謎の人物です。
一言も発せず近づいてきて、結局全然関係ない人で追い返されるんですが、ものすごい個性で気になっていました。ちなみにファンブックの裏表紙にもコッソリ登場しています。
この謎のおじさんの正体もついにこのファンブックで明かされます!
あ~スッキリ!
みどころ③アイヌ文化など、アカデミックな資料!
アイヌ語講座や、アイヌ語に関する裏話などもあっておもしろかったですね。
フチの言っていたアイヌ語の意味や、アニメと原作で違っているところも明かされていて興味深かったです。
ウイルタ民族とニヴフ民族についても比較することでより分かりやすくなっています。真面目な話、野田さんも言っていますが、アイヌだけでなく、ウイルタ民族やニヴフ民族を描いたマンガがこれだけ広く読まれているということについて、あらためてゴールデンカムイが文化的に果たした役割の大きさを感じますね。
ほかにロシアの文化も紹介されていますし、「姉畑支遁動物大全」は、作中で描かれた動物の絵がリアルで、まるで図鑑のようなんですよね。
読んでいるだけで知的好奇心を刺激されるし、これらを消化して描いている野田さんの取材力の凄さを思い知らされます。
もうちょっと笑いが欲しかった…
たとえば、小ネタとか、パロディの元ネタなど、笑えるところをもうちょっと増やしてほしかったです。
キャラクターについては原作で大体はわかるんですよね。ただ、「こんな人いたっけ?」っていう人もいたので物語を整理するには便利かもしれません。
キロランケにも家族がいたことすっかり忘れていました。ごめんなさい。かわいそうに…。
まとめ
「ゴールデンカムイ公式ファンブック」は熱烈なファンなら手放しで喜べる一冊なんじゃないかと思います。
ただ、半分はキャラクター紹介ということは了承した上で買ったほうがいいですね。笑いも少ないかなと思います。むしろ、野田さんの漫画家としてのストイックさが伝わってきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
ちなみに、ファンからの質問に野田さんが一問一答するコーナーがあるんですが、私は見事にはずれました!(笑)
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