どうもこんにちはきたはちです。
5巻以内完結や短編集など短いマンガをこよなく愛しています。
この記事では、マンガ『タコピーの原罪』が「トラウマ鬱マンガ」として紹介されていることに対する反論をしたいと思います!
もしあなたがトラウマ鬱マンガだから『タコピー』を読まないのであればそれは間違いですのでぜひ読んでみてください!
タコピーはトラウマ鬱マンガじゃない!
『タコピー』はトラウマ鬱マンガではありません。もっとトラウマで鬱なマンガはたくさんあります。
鬱マンガとは、たとえば『ねこぢる』や浄土るるさんの作品。はじめから最後までずっと鬱展開で後味の悪さがあります。
『タコピー』はそんなことありません。たしかにショッキングなシーンはあります。しかし、ショッキングなシーンばかりではないし、ストーリーにメリハリがあってクライマックスに向けて盛り上がりをみせ、明らかに鬱マンガとは違います。
タコピーのあらすじって?
小学生のしずかちゃんが空き地で見つけた宇宙人。しずかは宇宙人に「タコピー」という名前をつけます。
お腹が空いていたタコピーにしずかはパンをあげます。タコピーは「ハッピー道具」という不思議なアイテムでお礼をしようとしますが…。
ここまではかわいらしいストーリー。
普通と違うのは、主人公のしずかちゃんが壮絶ないじめにあっているという点です。
ハッピー星人であるタコピーには”いじめ”という概念自体がないので、しずかの心の痛みを理解することができません。なんとかしずかを救おうとしますが、すべて裏目に出てしまいます。
そして、物語は第1話にして最悪の展開を迎えます。
タコピーのショッキングなシーン
『タコピー』のショッキングなシーンは1話から盛り込まれています。
それはしずかちゃんの自殺。
はじめから主人公級のキャラクターが死んでしまうという展開。
このピンチをタコピーはどう切り抜けるのか?
タコピーはセカイ系!
『タコピー』はドラえもん的な小学生向けのマンガと見せかけ、さらにトラウマ鬱マンガと見せかけて、実はセカイ系のマンガです。
タコピーは「しずかちゃんを笑顔にする」という目的のために、超常的な能力を発揮します。それはたとえしずかちゃんが死んでしまっても目的を実現可能にしてしまう能力。
つまり、「しずかちゃんを笑顔にする世界」をつくり上げる物語なのです!
ショッキングなシーンは必要だったのか
『タコピー』のストーリーは緻密につくりこまれたものになっています。
だからこそ、ショッキングなシーンが必要だったのかという疑問は残ります。
個人的には、ショッキングなシーンがなくてもこの『タコピー』という物語はすばらしいと思っています。
SNSの時代においてはショッキングなシーンがあること自体がバズる上での必須項目になっているのかもしれません。
『タコピーの原罪』の意味とは?
ここまでのストーリーで、タコピーがなぜ”原罪”を抱えているのかわからないという意見があるのも無理はないでしょう。
タコピーの抱える罪の意味を考えれば考えるほどわからなくなるのも無理はありません。だって、タコピー自体は全く悪意があるわけではありませんから。
でも、悪意がないということがどれだけ人を傷つけるのか。知らないということがどれだけ人を傷つけるのか。
読み進めるにつれ、このかわいらしいタコのキャラクターがなぜ罪を抱えているのかをまざまざと思い知らされます。
まとめ
というわけで今回は以上です。最後までよんでくださってありがとうございました。
『タコピーの原罪』は決してトラウマ鬱マンガではありません。きっとあなたの世界を違うものにするはず。ぜひ読んでみてくださいね。
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