おしゃれな百合作品が読みたい！
という人にはばったんさんの「姉の友人」をおすすめします。
「姉の友人」は都会で暮らすおしゃれな女とそのパートナーだった姉、中学生の妹の間にわきあがるほのかな恋愛感情を描いてます。
自分のセクシャリティーに揺れ動く感情をていねいに描いた作品ですよ。
同性愛に関わらず、恋愛ものとしておすすめな一冊です。
失敗がありつつも大人な恋愛を描いています。
「こんな恋ならしてもいいかな」と思うかもしれませんよ？
ばったん「姉の友人」ほのかな大人の香りの百合
こんな内容になっています。
・あらすじ
・登場人物
・概要
・恋愛をいろんな視点から見られる
・女性がめんどくさいけど愛おしい
・男性の大雑把さがいい
あらすじ
姉の友人・今日子さんに偶然会ったるり子。
お姉ちゃんと今日子さんは最近会っていない。
私は今日子さんの家に遊びに行くようになった。
今日子さんは私の頭をなでたりほっぺをつねったりする。
私はそれが嫌じゃない。
今日子さんは時々、ぼうっと私の顔を見るが、その目が見ているのは私ではなく―。
あこがれや羨望、嫉妬を様々な人物の視点で描いたオムニバスラブストーリー。
登場人物
るり子
宮田るり子。中学２年生。
姉の友人・今日子のことは”いい女”としてあこがれているが、それが恋愛感情なのかわからないでいる。
今日子
渡会今日子。作家。
最近失恋した。
ナッちゃん
るり子の姉。25才。
デパートの婦人靴売り場で働いている。
最近、彼氏ができた。
今日子とは友達以上の関係だったが今は会っていない。
概要
「姉の友人」はばったんさんの漫画です。１巻完結ですが、オムニバス形式になっています。
2020年6月にリイド社から発行されました。
「姉の友人」はSNSで火がつき、発行に至りました。
ばったんさんは他にも「にじいろコンプレックス」「かけおちガール」など、女性同士の恋愛を描いた作品を残しています。
「姉の友人」はトーチWEBで試し読みできますよ。
恋愛を色んな視点から見られる
「姉の友人」は話ごとに主人公が変わるので、いろんな視点から恋愛がみられるのがいいですね。
るり子が友達と仲がよさそうにしていてもあえて言うことじゃないので黙ってることとか、
今日子が作家で美人で何不自由ないように見えても実は人にあこがれている理由とか。
人が内に秘めている思いが見えてきます。
恋愛はいろいろ正直に話したほうがいいと言いますが、秘密にしておいたほうがいいこともあるかもしれないって思えてきます。
女性がめんどくさいけど愛おしい
おしゃれなリップも香水もなんでも似合ってしまういい女の今日子。
るり子の姉・ナッちゃんはそんな今日子にあこがれていました。
あることをきっかけに今日子へのあこがれの感情が嫉妬に変わってしまいます。
お互いが好きなのにすれ違ってしまうもどかしさがいいですね。
「もっと素直になればいいのに」と思うんですが、変なところで大人ぶってしまうのがめんどくさい。
強がってるくせに泣き崩れちゃったりする。
でも、そのカッコつけてる感じがまた愛おしくなってくるんですよね。
男性の大雑把さがいい
「姉の友人」には男性も出てきます。
男性たちもいい味出してるんですよね。
やさしいんですけど、やさしさが大雑把というか。
連絡もそのタイミングでするか？っていうのがありましたね。
「女性からはこう見られてるのか」と男性ながら勉強になりますよ。
まとめ
「姉の友人」は「女性同士の恋愛ものってどういうのだろう？」と興味本位で購入してみたんですが、女性同士とかいうのを抜きにして、しっかり恋愛を描いたストーリーになっていますね。
ただ同性に恋することのむずかしさも描いています。
男女の恋愛にはない繊細さとか上品さとかもあって、すごくせつないですね。
同性の恋愛も普通に描かれるようなドラマとかがこれから出てくるかもしれませんね。
いろんな視点で描かれているので恋愛中のいろんな思いが垣間見えておもしろい作品ですよ。
「姉の友人」ぜひ読んでみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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