こんにちは、きたはちです。
5巻以内完結や短編集など短いマンガをよく読んでいます。
「それは、君が見た青だった」の3巻が11月13日に発売されました!おめでとうございます!
そして、ごめんなさい!つまらないです!
あまり作品のことを悪く言うのは気が進まないですが、一部の人にしか刺さらないマンガだと思います。
あらすじやなぜ買おうと思ったのか、どこがつまらないのかを説明していきます。
このマンガを読んでおもしろかったという人には不快な内容かもしれません。個人の意見ですのでご了承ください。
購入を検討している人は試し読みしてからのほうがいいかもしれません。
それは、君が見た青だった あらすじ
大切な人が、死んだ。小学生からずっと一緒だった親友・小夜を突然の事故で失った高校生の桃。失意の中、葬式で8年ぶりに小夜の弟・佳一郎と再会する。住宅街の秘密基地、黄昏に染まる観覧車、通いつめた駄菓子屋。子供の頃の、楽しかった思い出を取り戻すかのように、桃と佳一郎は思い出の場所を辿ってゆく。〝親友〟と。〝姉〟と。〝小夜と過ごすはずだった夏〟の景色を探して―――。最愛の人を失った少年少女が紡ぐ、切なく青いひと夏のグラフィティ。
「それは、君が見た青だった」1巻 Amazon商品詳細ページより引用
このお話は、主人公の桃と幼なじみの佳一郎が小夜の突然の死を受け入れるまでを描いたストーリーであり、ほのかな恋心も描いています。
心が弱っているときに恋愛感情が芽生えるのはあり得ない話ではないです。しかし、親友の死と恋愛が全然つながらなくて、ストーリーとしてどっちつかずなんですよね。
「親友の死」、「恋愛」、「青春」という漠然としたテーマしか見えなくて、ただそういうテーマで描きたいという思いしか伝わってこないです。
具体的には、恋愛感情と後ろめたい気持ちとの葛藤が足りないです。亡くなった親友の弟と恋愛するんですから、もっと葛藤がないと説得力に欠けます。
ここがだめ①冗長で退屈
2話から10話までいらないです。展開が退屈で何を見せたいのかがわかりません。ちなみに、1巻の終わりが10話なので1巻はほとんどいらないことになります。
また、コマが無駄に多いです。見せなくてもいいシーンまで描いている気がします。もっと省略していいです。
セリフも詩的な表現が逆に回りくどいです。
ここがだめ②ローカルネタ
昔、駄菓子屋で何を買ったとか、遊園地でどんな思い出があったとか全然共感できないんですよね。その思い出が物語の重要なキーになるわけでもないので、正直いらないです。1巻はずっと地元民同士のローカルネタを延々と聞かされている感じです。
亡くなった親友が昔よく言っていたフレーズを、楽しそうに二人で一緒に言うシーンは寒気すらしてきます。
以下、⑥までは共感できない点が続きます。
ここがだめ③友達少なすぎる
主人公の桃はクラスメイトとの接点がほぼないんです。むしろ軽蔑すらしています。友達少なすぎます。そして、クラスメイトが嫌な奴な割に無個性です。嫌な奴に描くんだったらとことん嫌な奴に描いたほうがいいと思います。
主人公たちがもっと根暗でスクールカーストが低そうならわかりますが、桃も小夜も明るくて普通の子っぽいので友達がいないのは不自然ですね。
ここがだめ④名前の呼び方
桃は佳一郎のことを「佳一郎」と呼びます。幼なじみの弟を名前で呼びますかね?桃が姉後肌ならまあまあわかりますが、そういうわけでもないんですよね。
ここがだめ⑤家族がほぼ出てこない
桃の家族も佳一郎の家族もほとんど出てきません。桃は高校生で佳一郎は中学生なんですが、まだまだ子どもだと思うんですよね。休日に幼なじみと会うなら家族間で何かしら会話があってもよさそうですが、全くありません。ましてや佳一郎の家は父子家庭なので、なんらかのドラマがあってもよさそうですが、それもありません。
ここがだめ⑥恋愛が支離滅裂
桃がガード甘すぎるんですよね。桃には憧れの先輩がいます。そういう先輩がいながら、幼なじみの佳一郎と二人で遊園地や図書館に行きます。
仮に、先輩のことはミーハーに追いかけてるだけで、佳一郎に少し好意があったとしても、付き合ってもいない男の子と手をつないだり、顔を近づけたりしますかね?
先輩も先輩で、親友の小夜のことが実は好きだったのに、桃に電話して二人で会ったりしてて、「先輩どういうつもり?」と思っちゃいます。
ここがだめ⑦ネーム
仮に同じストーリーであったとしても、ネームの段階から見せ方を工夫すればもうちょっと読みやすくなると思います。
まず、コマ割りのメリハリがなくて見せたいシーンとそうでもないシーンとの差がわからないです。元々ウェブマンガだったのを書籍化したということもあるかもしれません。
また、ギャグパートとシリアスなパートのメリハリもないです。
ちょいちょい今時っぽい言葉が出てくるんですが、このストーリーや絵柄で出てくると興ざめです。「○○じゃん」とか「めちゃくちゃ」とかはギャグパートだけでいいです。
全編カラーで絵もきれいなのは評価点
このマンガを買おうと思ったのは三永ワヲさんの絵がきれいだったからです。キャラクターもかわいいし、背景もしっかりしています。色合いも非常にきれいです。
1巻あたり約200ページ、全てカラーで800円ならお得かもしれませんね。紙の本は900円するのでちょっと高いと感じます。
逆に言えば、唯一の救いが絵のきれいさかもしれません。
まとめ
散々こき下ろして申し訳ないですが、絵はきれいなので次回作に期待したいところです。
購入するかどうかは試し読みしてから判断してください。
「それは、君が見た青だった」は全3巻でLINEマンガ(LINE Digital Frontier)から発売されています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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