1巻完結,短編集

イトイ圭「花と頬」あらすじ 切ない高校生の恋愛漫画!1巻完結

リアルな恋愛漫画が読みたい!

という人はイトイけいさんの「花とほほを読んでみてください。

「花と頬」は2020年第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞に輝いた作品です。

「花と頬」はいままでになかった恋愛漫画ですよ。

気になる中身について紹介していきますね。

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イトイ圭「花と頬」あらすじ 切ない高校生の恋愛漫画!

こんな内容になっています。

・あらすじ

・登場人物

・概要/イトイ圭さんについて

・恋する過程が静かでいい

・夏っぽくてさわやかだけど上品

・複雑な心理描写が大人っぽい

・サブカルな感じがいい

あらすじ

頬子ほほこの高校に八尋やひろが転校してきた。

偶然、図書委員になった頬子と八尋。

八尋は、頬子がバンド「花と頬」のメンバーの娘であることを知る。

頬子は八尋に好意を寄せるが、八尋が自分よりも自分の父に興味があるのではないかという疑念を抱きはじめていた。

普通の高校生たちのひと夏の恋愛を描いた物語。

登場人物

鳥井頬子

小説が好きなショートカットの女子高生。

偶然、八尋と一緒に図書委員になった。

父親と2人暮らし。

母親はいない。

八尋豊

福岡から転校してきた男子高校生。

父親は医師。

長身で、セルフレームのメガネをかけている。

頬子の父のバンド「花と頬」のファン。

鳥井

バンド「花と頬」のギター(ギターボーカル?)。

頬子の父。

小倉

バンド「花と頬」のベース。

テレビではしゃべらないが本当はおしゃべり。

概要/イトイ圭さんについて

「花と頬」は2019年に白泉社より発行されました。1巻完結、全12話。242ページです。

第2話の途中まで白泉社のHPで読めます。(イトイ圭さんHPにリンクがあります)

作者のイトイ圭さんは2016年から漫画家・イラストレーターとして活動をはじめています。

これまで数本の読切作品を発表し、Kindleでは同人誌「海辺のオルランド」を発売しています。

恋する過程が静かでいい

頬子と八尋がお互いに好きになっていく過程がじわじわしてていいんですよね。

イトイ圭さんは「花と頬」を他の編集者の人に見てもらったときにこんなことを言われたそうです。

波のある起承転結、大仰な喜怒哀楽、…(中略)そういったわかりやすい要素がないと伝わらない

「花と頬」あとがきより

たしかに、「花と頬」にはわかりやすい展開はありませんが、

人を好きになるのってたいてい「気づいたら好きかも」っていうのがだんだん募っていく感じですよね。

「花と頬」は知らず知らずのうちに好きになっていく感じとか本当にちょっとしたすれ違いがていねいに描かれているんですよね。

漫画ではいままでになかった恋物語なんじゃないかと思います。

夏っぽくてさわやかだけど上品

「花と頬」は夏の横浜や江の島あたりを舞台にしていて夏にぴったりですね。

江ノ電沿線あたりは文学の町としても知られていますし、物語からちょっと知的な香りもしてきます。

主人公の頬子も小説が好きな女の子です。

夏の潮風を感じるような街並みで静かな恋の物語がしみいります。

複雑な心理描写が大人っぽい

「花と頬」は高校生の恋愛ものですが、結構大人っぽいですね。

物語が進むにつれ、複雑な事情がだんだんとわかっていきます。

頬子と八尋がそれぞれコンプレックスを抱えていたり、トラウマがあったりして、そのうえで恋をしているのですごく複雑な心理描写になっていますね。

この年頃の子だったら泣きわめいたり、暴力的になったりしてもよさそうなものですが、二人とも理性的で、周りを困らせるようなことまではしません。

知性を感じるような、それこそ文学や小説のような恋ですね。

サブカルな感じがいい

「花と頬」ではバンドのキセルとか漫画のハチワンダイバーとかがネタとして出てきます。

小説もたくさん出てきますね。

「花と頬」の舞台設定は現代だと思うんですが、アラフォーでもわかるようなネタがちりばめられてますよ?

今の高校生もちょっと昔の音楽や本を読むのが好きだったりするんでしょうか。

この作品をきっかけにいろんな音楽や本に手を出してみるのもいいかもしれませんね。

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まとめ

私は「花と頬」を読んで、昔つきあっていた人を思い出しました。

好きだった子が好きな本を読んだり音楽を聴いたりすればその子と気持ちが近づけると思ってた時期がありました。

本や音楽とその子が好きかどうかはあまり関係ないとわかってるんですけどね。

「花と頬」は夏の雰囲気を漂わせながら、高校生なのに大人っぽく知的な恋を描いています。

主人公が女性なので女性は共感しやすい思います。

昔の恋を思い出すために大人が読んでみるのもいいかもしれませんよ。

ぜひ読んでみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。

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