2~5巻以内完結

朝ドラ超え?「夕凪に舞え、僕のリボン」2巻完結漫画レビュー!

こんにちは、きたはちです。

5巻以内完結や短編集などの短いマンガをよく読んでいます。

黒川裕美さんのマンガ「夕凪に舞え、僕のリボン」上下巻が11月13日に同時発売されました。おめでとうございます!

マンガで泣くことはあんまりないんですが、感動しました。めちゃくちゃおすすめです。

「男子が新体操をする」という変わった切り口ですが、いたって真面目で王道なストーリーです。貧乏な家で育った主人公の小学生・凛太郎が、新体操に出会って成長していく過程を描いています。

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夕凪に舞え、僕のリボン あらすじ

舞台は1984年、広島の港町。

母親の病死から立ち直れない内気な少年・凜太郎は、ある日、新体操に出会う。

その美しさに衝撃を受け、新体操を始めた凜太郎だが、昔気質の父・修は強く反対する――。

夕凪に舞え、僕のリボン(上) Amazon商品ページより引用

気弱な小学生の凛太郎が夢を見つけて自分で運命を切り開いていく様子が、まるで朝ドラのようなんですよね。凛太郎に感情移入すると同時に応援したくなります。いじめられっ子が才能を開花させて周囲に認められていく様子がサクセスフルだし、家族の絆も感じられる誰の心にも響くようなストーリーです。

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登場人物

凛太郎

いじめられっ子の小学生。新体操に出会ってから変わりはじめる。

凛太郎のクラスの女の子。母が亡くなった凛太郎を気にかけてくれる。いち早く新体操をはじめた。

鮫島先生

他県からやってきた美人の教師。新体操の経験者。厳しめで、ズバズバものを言う。

美佳

凛太郎の姉。高校生。水泳を続けていたが、母が亡くなったことをきっかけにやめ、家事を手伝っている。

凛太郎の父。漁師。寡黙で頑固で厳しい。

魅力①凛太郎の不憫さがいい!

凛太郎が不憫さがいいんですよね。不憫であればあるほど、だんだん成功していく様子が輝いてみえます。

凛太郎ははじめからとにかく不憫です。学校に家で作った雑巾を提出するところから物語が始まるんですが、凛太郎は雑巾を提出できずにみんなから笑われてしまいます。雑巾を作ったには作ったんですが、あまりにもボロボロでした。凛太郎には母親がいないので自分で雑巾を縫ったのです。その雑巾がいじめっ子に見つかり、凛太郎はさらにいじめられてしまいます。書いてるだけでもかわいそうになってきますね。

そんな凛太郎が新体操に出会い、少しずつ明るくなっていきます。練習もたくさんして、上手になってみんなから認められていきます。それ以外にも、貧乏ゆえの辛いエピソードがいくつかあるんですが、困難を乗り越えていくたびに、素直に「よかったね!凛太郎!」と応援したくなるんですよね。

魅力②修の頑固さがいい!

そんな凛太郎の父が優しかったらよかったんですが、父の修は頑固な漁師です。

修はいじめられっ子の凛太郎に対して、「やられたらやり返せ」と言います。かといって厳しく育てるというわけでなく、いじめらいれっぱなしの凛太郎に対してあきれるような態度をとります。修は「男はこうあるべき」という昔ながらの考え方の人です。凛太郎がいくら友達に認められても、修は全く認めません。凛太郎にとっても、物語全体を通しても父親の修が一番の壁なんです。その修の心が少しだけ動くとき、大きなドラマが生まれるですよね。不器用だけど修なりのやり方で示す愛情に泣けますね。

魅力③ボリュームが多くてうれしい!

「夕凪に舞え、僕のリボン」は上巻が281ページ、下巻が272ページと結構なボリュームがあるんですよね。読みごたえがあってお得です!

まとめ

この物語のメッセージは「好きなものを貫くことの大切さ」だと思います。世の中のほとんどの人が好きなことがあってもあきらめてしまいますよね。そこには経済的な理由があったり、性別の壁があったりするのかもしれません。凛太郎は新体操を続けるためならあらゆる努力をします。私も色々な夢をあきらめましたが、凛太郎の思いの強さには敵わないと思いました。だからこそ素直に応援でき、感動しました。あなたの心にもきっと響くと思います。

「夕凪に舞え、僕のリボン」上下巻はKADOKAWA・HARTA COMIXから発売されています。あらためておすすめします。ぜひ読んでください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。

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