こんにちは。きたはちです。
5巻以内完結や短編集など短いマンガをこよなく愛しています。
3月12日にももへしゅうへいさんのマンガ「向井くんはすごい!」の上下巻が発売されました!おめでとうございます!
今回は「向井くんはすごい!」の魅力を紹介します!
「向井くんはすごい!」ってどんなマンガ?
高校生の向井ゆうきは勉強も運動もできておまけにイケメン。そしてゲイ。
向井くんはゲイであることをカミングアウトしていて学校や家族などの周囲の人々にも理解されていた。
この物語の主人公はそんな向井くんではなく、同じクラスの森谷まこと。
森谷は根暗で友達も少ない。そんな森谷もゲイだった。
このマンガはゲイとその周囲の理解ある人、そうでない人を描いた物語です。
ももせしゅうへいさんってどんな漫画家?
作者のももせしゅうへいさんは多摩美術大学在学中から「CUMCUM BOY」という作品を連載していました。
「CUMCUM BOY」はももせさん自身の性の目覚め、ゲイであることを自覚した経験を描いたマンガです。
「CUMCUM BOY」のほうは4コマエッセイ的な作風ですが、今回の「向井くんはすごい!」はストーリー形式になっていて、世間のゲイの扱われ方に対するももせさん自身のメッセージを強く感じます。
最近、ジェンダーに関する話題も増えてきて、ぼくも最近そういったマンガを多く読むようになりました。
意識的にそういう作品を選んでるわけではないんですけどね。この作品もたまたまおもしろそうだったから読んでみました。
魅力①ゲイの人にもいろんなタイプ!
「ゲイにもさまざまなタイプがいるんだな」っていうことに気づけました。
まあでも当たり前のことですよね、ゲイの人でもいろんな人がいるなんて。綾瀬はるかとかガッキーがタイプだっていう人はたくさんいますよね?その中にもいろんな人がいるの、当たり前じゃないですか。
ゲイは人とは違うことかもしれないけど、人が人と違うことは当たり前ですよね。同じ人は誰もいない。
マイノリティーだからこそ、不当な扱いをうけて悩みもたえない。ただ、同じゲイである仲間に出会えるうれしさっていうのがあるっていうことがわかりました。たぶんぼくにはそういう喜びは経験できないことなのかなと思いますね。
魅力②特別扱いもダメ!
「表面上、LGBTに理解のある社会になったとはいっても、日本の実情はまだまだなんだな」って思いましたね。
性的マイノリティーの人に対して、差別してはいけないというのはもちろんのことなんだけど、特別扱いもしてほしくないっていう思いがつたわってきました。
「過剰な善意」っていうんですかね。持ち上げられて、目立ちたくもないのに目立っちゃって、目立つのが好きな人はいいんですが、そうじゃない人もいますもんね。
ぼくはゲイだと公言している人と出会ったことがないのでえらそうなことは言えないんですが、ゲイであることを公言するかしないかで悩まない世界がたぶん望ましい世界なんじゃないかと思いました。
でも、どうなんですかね。ガッキーが好きで星野源とか聞いてれば間違いないみたいな空気あるじゃないですか?音楽の趣味まで人の顔色見て決めるような国ですから。日本はその辺から変わっていかないと無理かなっていう感じもしますよね。
魅力③キャラクターもしっかり!
「ももせさんがゲイとして言いたいことをマンガにのせてつたえてくれている」っていうのがメインの作品だとは思うんですが、ゲイの人も周囲の人もそれぞれの葛藤があるんですよね。その葛藤がみせる心の微妙な動きが表現されてるなと思いました。
明るそうに見えるけど心に闇をかかえているとか、言いたいけど相手にどう思われるかこわくて言えない思いとかがありありとつたわってきます。
ちゃんとそういった感情を抱えている背景も描かれていて説得力があるんですよね。「人間観察がするどいな」と思いました。ちょっとドロドロしててそこも魅力ですね。
まとめ
性的マイノリティーに対する気づきがあるし、キャラクターもしっかりしている、そんなマンガですね。
「向井くんはすごい!」は上下巻がKADOKAWAから発売されています。ぜひ読んでみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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