うぐいす祥子「悪い夢のそのさき…」が笑えるホラーマンガのワケ！？

ホラーマンガ読みたいけど怖すぎるのはちょっと…

という人は「悪い夢のそのさき…」をおすすめします。

「悪い夢のそのさき…」はホラーマンガの要素がちゃんとありつつ笑える、おもしろいマンガです。

メジャーどころのマンガばかり読んでいたら出会えないめずらしい作風ですよ？

「悪い夢のそのさき…」が笑えるホラーマンガのワケ！？

「悪い夢のそのさき…」概要

「悪い夢のそのさき…」は2018年にホーム社（集英社グループ）から発行されたうぐいす祥子さちこさんの短編集です。

うぐいす祥子さんは「チャンピオンRED」（秋田書店）で「死人の声を聞くがよい」というホラーマンガを「ひよどり祥子」名義で連載していました。

「死人の声を聞くがよい」が代表作だと思いますが、

ホームページを見る限りではご本人が「うぐいす祥子」さんで出てくるのでそっちが正式なんだと思います。

もともとギャグマンガでデビューした方で、この「悪い夢のそのさき…」にもその片鱗が見えます。

そんなに怖くない

あなたは怖いの苦手ですか？

私も苦手ですが、「悪い夢のそのさき…」はそんなに怖くないので大丈夫ですよ。

どのくらいの怖さかというと、夜、寝る前に読んでもぐっすり寝られるくらいです。

うぐいす祥子さんは児童書のイラストも描いていたりするのでそういうやさしさが出てるんだと思います。（適当）

ホラーマンガなのに笑える

「悪い夢のそのさき…」はオチがギャグになってる話があります。

「ホラーだと思ったのになんだそれw」ってなります。

オチがギャグになっていなくても絵が明らかにおもしろい方向に描いていたりして笑えます。

グロシーンがそんなにグロくない

うぐいす祥子さんの絵はそんなにリアルじゃないのでグロシーンもそんなにグロくないです。

血とかブシャーっとなったりドロドロになっちゃったりしますが、大丈夫です。

まあ、ちょっと気持ち悪いかもしれません。

オチがぶっとんいる

「悪い夢のそのさき…」の作品は、オチがぶっとんでいます。

「急にびっくりさせてきて怖い」とかではなく、

「今までの流れ何！？」っていう方向のぶっとび方です。

収録作品紹介

ここからは「悪い夢のそのさき…」の収録作品について紹介していきたいと思います。

ネタバレはしません。

購入した後に、またこの記事を読み返してみてニヤニヤしていただければ幸いです。

ぼくとタマッシー

「ぼくとタマッシー」はホラーマンガなのにゆるキャラが出てきます。

表紙にもタマッシーが出ているので、「おもしろそう」と買うきっかけにもなりました。

「かわいい（？）タマッシーがゆるキャラと思いきや怖くなるんだろうな」と予想を立てていましたが、

思わぬオチに「は？ww」となりました。

はじめからパンチのある作品です。

古屋の染み

「壁の染みが人の顔に見える…」

なんていう話はよくありますよね？

「古屋の染み」も導入もそんな感じです。

ある日、若い夫婦が格安の物件に住むことになりました。

しかし、格安なのは墓地が隣にあったからだったのです。

でも、研究所の人たちが来るあたりからだんだんおかしくなっていきます。

オチはなんかもうアホっぽいというか頭が良すぎて笑えます。

彼女のスーツケース

「彼女のスーツケース」はカップルの話です。

ちょっと病んでいる彼女が夜中に彼氏を呼び出し、

「飼い犬が死んだから」

といってスーツケースを車に乗せて山奥まで連れ出します。

スーツケースの中には…

二転三転するオチがおもしろいです。

私の友達

「私の友達」は女子大生のカンナと、なんでも信じてしまう友達の友美の話です

絵はグロかったり怖かったりするんですが、

話自体はほぼギャグです。

「ギャグマンガをホラー風に描いたら…」みたいな感じでおもしろいです。

雨の夜の降霊術

「雨の夜の降霊術」は死んでしまった一人息子をこの世に呼び出すため、

霊能者をさがす話です。

死んだ人間をよみがえらせるというのもよくある話だと思いますが、

教授が出てきたあたりからちょっと話があやしくなってきます。

最後はとんでもないオチです。

雨も夜も関係なくなってます。

ぜひドラマ化してほしいです。

恋の亡霊

「恋の亡霊」はちょっと怖いかもしれません。

交通事故にあって死んでしまった女子高生・ナツミが主人公です。

ナツミは幽霊になってイケメンにとり憑くのですが…。

怖いとはいっても普通のホラーマンガにはない展開になっています。

囚われ人

「囚われ人」はこのマンガの中では最もホラーマンガっぽいかもしれません。

古い洋館に忍び込むカップルの話です。

オチのその先が気になります。

同級生／旧友

「同級生」と「旧友」というお話はちょっと短めです。

「本当にあった愉快な話」に収録されていた話です。

マンガの内容は本当にあった話ではないとは思うんですが…。

「本当にあった愉快な話」って本当にあった話載せてるわけじゃないんですかね？

死体と暮らすな子供たち

お母さんもお父さんもゾンビになってしまう姉弟の話です。

このマンガの中では最もグロいかもしれません。

でも、ゾンビの両親がおもしろいですし、

最後のモノローグも「そうなる？w」って感じで笑えます。

まとめ

「悪い夢のそのさき…」はきっとあなたの新しい扉を開いてくれると思います。

ホラーマンガといっていいのかどうかはちょっと自信はないですけどね。

そんなに怖くないし、ホラーマンガ苦手な人も読めると思います。

ぜひ読んでみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。