1巻完結,短編集

七野ワビせん「ハカセの失敗」1巻完結マンガレビュー!

「ハカセの失敗」は子育て経験者から人生に迷っている人までおすすめしたいマンガですね。

こんにちは。きたはちです。

5巻以内完結のマンガや短編集をよく読んでいます。

「ハカセの失敗」が2020年10月17日に発売されました!おめでとうございます!

「ハカセの失敗」は七野ワビせんさんのマンガです。イースト・プレスから発売されていて、全207ページです。1話4ページの短い話が44話収録されています。

買ってよかったですが、紙の本だと1,000円近くするのでちょっとお高い印象を受けますね。

あらすじやみどころを紹介していきますね。

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ハカセの失敗 あらすじ

我がクローンベイビーよ、世界征服のため、すくすく育つのだぞ。

孤独な魂を癒すのは、純粋な命――

七野ワビせんが紡ぐ、愛しさとせつなさが織り交ざった異色の子育て奮闘記。

自分を害してきた他者を憎み、復讐のため世界征服を夢見るハカセは、野望のパートナーとして生み出したクローンベイビーを育てることになるのだが……

七野ワビせん「ハカセの失敗」Amazon商品ページより引用

七野さんの絵柄は吾妻ひでおさんとティム・バートンさんを足したような懐かしくてかわいい、でもちょっとダークな絵柄です。

「世界征服のために自分のクローンを作ったのに、結局子育てに奮闘して世界征服どころではなくなる」というストーリーで、基本はギャグマンガです。

しかし、ハカセのクローンに対する愛情子育ての様子に心温まり、最後には人生の意味まで考えさせるような深い作品です。

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登場人物

ハカセ

悪の科学者。世界征服のためにクローンを作成する。

クローン

ハカセに生み出されたクローン。普通の赤ちゃんとあまり変わらない。名前はない。

ハリス

金持ちのボンボン。ハカセの開発した特殊な香水や薬を買っている。

魅力①クローンのかわいさにキュンとくる!

クローンがとにかくかわいいんですよね。クローンはちょっと天才の片鱗を感じさせるところもありますが、基本は普通の子供と一緒です。

そのクローンのかわいさを引き立てているのがハカセです。クローンはあくまで世界征服という目的のための存在なので、ハカセはむやみに可愛がりはしません。しかし、ハカセはクローンを道具のように扱うわけでもなく、普通の子供のように育てます。

ハカセも子育てにつかれたり、落ち込んだりするのですが、そんなときにハカセがぎゅっとクローンを抱きしめるシーンがキュンとくるんですよね。

子育てを経験された方には特にたまらないんじゃないでしょうか。

魅力②オチがないのが逆にいい!

「ハカセの失敗」は基本はギャグマンガだと思うんですが、オチがないんですよね。でも、その終わり方が逆にやさしさを感じるんです。

私は特に7話の終わりが好きです。

夜泣きしたクローンをハカセが何とも言えない表情で抱っこして終わるんですが、さびしいようなあったかいような気持ちになるんですよね。

魅力③弱い人たちの味方なのがいい!

ハカセが世界征服を目論んでいるのは、幼い時から周囲の人たちにいじめられてきたためです。

だからこそハカセは、いじめを受けたり、社会から疎外感を受けたりしてきた人たちの味方になっています。

「ハカセの失敗」は「人に心を開こう!」なんていうありきたりのことを言うのではなくて、「他人と関わってもいいことはないし、子どもと一緒にいるほうが幸せ」という当たり前の価値観を教えてくれます。

しかし、ハカセが町の人と話してみると案外いい人だったりします。

作者の七野さんはADHDらしいのですが、きっと人づきあいも苦労されたと思います。人づきあいに正解はないと思いますが、七野さんだからこそわかる人との付き合い方が伝わってきます。

もしかして、ハカセのように生きられたら幸せなのかもしれません。世界征服が最終目標だったら、どんな困難も乗り越えられそうですよね。

まとめ

「ハカセの失敗」は基本的にはギャグですが、子どものかわいさにキュンとくるマンガです。最終的には人生について考えさせられるような展開になってるんですよね。

ぜひ読んでみてくださいね。

ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。

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