ウツボラ今さら考察
ここからは「ウツボラ」の謎について独自に考えてみました。
あらすじについて知っていることを前提に話をすすめますね。
誰が死んだのか
終盤の病室のシーンから、警察の読みは間違っていると判断すべきです。
つまり、横領事件で逃亡中の三木桜は生きていて、死んだのは大学生の秋山富士子のほうです。
溝呂木がパーティーで会ったのは秋山富士子です。
秋山富士子は自分の作品や作家としてのアイデンティティーに疑問に感じ、自殺することで溝呂木の作品の一部になりたいと思ったのです。
ウツボラの原作と藤乃朱について
ウツボラの原作も秋山富士子です。
ただし、藤乃朱は三木桜です。
新人賞に応募したほうが三木桜、出版社に直接郵送したのが秋山富士子でしょう。
三木桜が原稿を手書きで写したとは考えられません。
ではパソコンに打ち込んだのかというと、長い間手元に原本を置いて作業をしていたとは考えにくいです。
秋山富士子が推敲してパソコンに打ち込んだものを出版社に送ったあと、三木桜が残った原稿の原本を賞レースに応募したのです。
ただし、溝呂木作品の熱烈なファンで手紙を送りつけていた「藤乃朱」は三木桜です。
秋山富士子は溝呂木作品に似せた「ウツボラ」を藤乃朱の名前で書きました。
富士子も溝呂木にあこがれ、自分も作家になりたいと思っていました。
三木桜は発表しないつもりの「ウツボラ」を惜しいと思い、新人賞に応募したのです。
顔と性格について
整形したのは三木桜です。
秋山富士子と名乗って整形したと考えればつじつまが合います。
警察が秋山富士子の兄に見せた写真は病院で秋山富士子を名乗った三木桜の写真です。
携帯電話を契約したときの学生証は三木桜の写真を使った偽造です。
奔放な性格のほうが秋山富士子で、三木桜はひかえめな性格のほうです。
整形した後に「ありがとう」と言ったのは三木桜のほう。
逃亡に協力してくれたためお礼を言ったのです。
女性が身ごもっていたのは誰の子か
三木桜が身ごもっていたのは溝呂木の子でしょう。
だいぶ願望もこもっていますが。
溝呂木は幼少の頃の事故で生殖機能に何らかの障害が残ったと考えられます。
辻との経験をした三木桜が溝呂木との子を望み、同じような行為をしてできた子供と考えたいところですね。
考察まとめ
既に出ている考察も少し読みましたが、秋山富士子が死んで、三木桜が生きているという大筋は合っているものの、整形や性格については違った考察をしてみました。
警察とかがいろいろ調べれば一発でバレそうですけどね。
いろいろつっこまれそうですが「ロマンです。」と言い張ります。
「ウツボラ」は破滅的な生きざまもみどころですよね。
みなさんも自分なりの答えを探してみてくださいね。
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