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『ダンピアのおいしい冒険』このマンガがすごい!6位の作品とは?

ついに南極でもコロナの感染者が出てしまいましたね。人間の探求心がなければ南極で人が過ごすこともなかったと思うと複雑な気持ちになります。今回は冒険をテーマにしたマンガを紹介します。

トマトスープさんのマンガ『ダンピアのおいしい冒険』『このマンガがすごい!2021』のオトコ編第6位に選ばれた作品です。

『このマンガがすごい!』で気になって、完結したマンガだと思って間違って購入してしまったんですが、面白いですね。

異世界グルメ漫画の『ダンジョン飯』と『パイレーツ・オブ・カリビアン』を混ぜたような世界観。絵柄もかわいらしくてどんどん読み進めてしまいます。

一応、『このマンガがすごい!』にはオトコ編でエントリーしていますが、もちろん女性にもおすすめです。少しグロいのが気にならなければ。

作品の概要や魅力についてはこの先を読んでください。

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『ダンピアのおいしい冒険』 概要

僕は知りたい、世界の全てを。

17世紀。英国公認の海賊船に、博識かつ好奇心旺盛な探検家・ダンピアも乗船した──。

未知の世界を食べて調べる、実在の人物と史実をもとにした海洋冒険飯漫画!

作品世界をより深く楽しめるコラムやスピンオフ4コマ他、

単行本用の特別描き下ろしを多数収録!

『ダンピアのおいしい冒険』(1) Amazon商品詳細ページより

17世紀に実在したイギリス人、ウィリアム・ダンピアの冒険を描いています。ダンピアは海賊、探検家、博物学者、作家など様々な顔を持った人物。彼の著作、『最新世界周航記』はベストセラーになり、『ロビンソン・クルーソー』や『ガリヴァー旅行記』に影響を与えたといわれています。

そんなダンピアの数奇な運命と、ワクワクする冒険をかわいらしい絵柄で描いたマンガです。

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主な登場人物(『ダンピアのおいしい冒険』1巻より引用)

ウィリアム・ダンピア

私掠船バチェラーズ・ディライトの航海士。博識で好奇心が強く、航海先で出会うさまざまな物事を記録している。

ウィリアム・アンブロシア・カウリー

私掠船バチェラーズ・ディライトの一等航海士(マスター)。ヴァージニアからプチグワーヴまでの航海の予定が、太平洋まで連れ回される。

ジョン・クック

私掠船バチェラーズ・ディライトの船長。ダンピアを南海探検の航海へ誘う。勇敢で陽気なクレオール。

魅力①冒険とグルメが楽しい!

このマンガで楽しいところはとにかく冒険です。

立ち寄った場所によって植物も生き物も違うし、住んでいる人も違います。「同じ地球なのか」と思うほどバリエーションに富んでいるんですよね。

当時の船乗りがどんな暮らしをしていたか、何を食べていたのかということも知ることができ、好奇心がそそられます。そこは『ダンジョン飯』とも繋がるところがありますね。

魅力②アメリカアニメっぽい絵がかわいらしい!

トマトスープさんの絵はアメリカのアニメみたいでかわいらしいんですよね。

ダンピアが乗っていたのは「私掠船」といって、いわゆるイギリス政府公認の海賊船。過酷なことも、残酷なこともたくさんあったと思います。乗組員だって実際はおじさんばっかりだったのではないでしょうか。

しかし、そんなおじさんたちもかわいらしい絵で描かれていて、みんな少年のようなので楽しげに見えてきます。冒険の中で辛いことも経験するのですが、かわいい絵によって辛さが緩和されている感じがします。

デフォルメされてはいますが、ちゃんとデザイン的に美しく簡略化されていたり、たまに凝った構図で描かれていたりするので、そこはさすが元美大生ですね。

魅力③幕間の解説が詳しすぎ!

歴史については本編でも語られていますが、幕間のページの解説が詳しくてためになりますね。

ぼくは歴史ものを読むときには、だいたいネットで周辺知識を調べるのですが、そういった下調べがいらないくらいなんですよね。本編も歴史との矛盾がなく描かれているので、納得して読み進めることができます。

幕間のページでは、当時の国際情勢を地図を交えて解説したり、登場人物の情報が詳しく記してあったりします。文字もかわいらしく、イラストも挿し込まれているので、小学生向けの図書のようにわかりやすいですね。

少しグロテスクかも…

『ダンジョン飯』と似ているのは、面白いグルメが出てくるところだけではなくて、少しグロテスクなところもなんですよね。ゲテモノが苦手な人は「おえっ!こんなの食べるの?」と思うかもしれませんね。
ただ、グロテスクさも絵柄のかわいさでいくらか緩和されていると思います。

まとめ

『ダンピアのおいしい冒険』はグルメと海の冒険が合わさったワクワクする物語です。歴史的な資料に基づいているので、勉強にもなりますよ。

『ダンピアのおいしい冒険』は2巻までが発売中、イースト・プレスのWEBメディア・マトグロッソで現在も連載中です。

ぜひ読んでみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。

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