こんにちは、きたはちです。
5巻以内の漫画や短編漫画を中心に読んでいます。
アラフォー無職独身。結婚の予定はありません。
みなさんは結婚してますか?
今回は、結婚っていいなと思えるマンガを紹介します。
『監督不行届』は2005年に祥伝社から発売されました。
2014年にはDLEによってアニメ化され、
第1話は現在でもYoutubeで無料で視聴できます。
「監督不行届」は「新世紀エヴァンゲリオン」の監督で知られる庵野秀明さんとの夫婦生活を、
妻でマンガ家の安野モヨコさんが描いた1巻完結のエッセイ漫画です。
現実よりも少し盛っているみたいですが、だいたいあっているそうです。
アニメに関しては現在、配信しているサイトはなく、DVD-BOXを購入するしかないようです。
天才・庵野秀明の私生活とは?安野モヨコ『監督不行届』魅力3選
『監督不行届』は日本の夫婦観を変えたといっても過言ではないマンガですよ。
『監督不行届』の魅力を3つにまとめました。
・日本のオタク四天王の生態がわかる
・夫婦がかわいらしい
・オタク用語解説もついている
日本のオタク四天王の生態がわかる
![](https://kitamanga.com/wp-content/uploads/2020/07/job_suit_actor_ranger-min.png)
「エヴァンゲリオン」の庵野秀明さんといえば、
エヴァンゲリオンファンにとっては神様のような存在です。
今までになかったアニメを世に出した庵野秀明さんについては、
インタビュー記事などを通してしかその人柄がわからず、謎に包まれていました。
そんな庵野さんがどんな生活をしているのか気になりませんか?
このマンガを読むと庵野秀明さんはやっぱり天才で、
天才ゆえにへんな人というのがよくわかります。
どんなところが変人なのかというと、
まず、お風呂に入りません。
極度のめんどくさがりかなんだかわかりませんが、
結婚前はお風呂が1、2週間に1度くらいのペースだったそうです。
髪も伸ばしっぱなしでクルクルのもじゃもじゃで
お風呂に入らないからへんな形で固まっていたそうです。
大泉洋の寝ぐせと対決させたいです。
そして、極度の偏食です。
第壱話では、いきなりキャラメルを2箱食べています。
肉や魚は食べられず、たんぱく質は乳製品や卵からとっています。
キノコは全部だめだそうです。
ばい菌だから。(意味不明)
お菓子ばっかり食べてるお宅のお子さん。
そのまま大きくなると本物のオタクになっちゃいますよ!
お酒も大好きなので、すぐ太ります。
太っても手足がほそ長いのでアンバランスになるそうです。
一人称は「わし」。
アニメ、特撮、マンガの知識が豊富で、
いきなり決めゼリフを叫んだり、仮面ライダーの変身ポーズをしたり、
突然アニソンを歌いだしたりします。
アニメ、マンガが好きなライトなオタクが広まって久しいですが、
オタクとはこうあるべきですね。
世のオタクたちは見習うべきだと思います。
夫婦がかわいらしい
![](https://kitamanga.com/wp-content/uploads/2020/05/495529_s-min.jpg)
その日本のオタク四天王のお嫁さんがマンガ家・安野モヨコさんです。
作中では「ロンパース」というなまえで、赤ちゃんのような外見で描かれています。
ちなみに、庵野監督も「カントク」という名前で出てきており、
作中ではいちおう、架空の人物としてえがかれています。
ロンパースは、
太ってきている夫をなんとか痩せさせるためにがんばったり、
ちらかった家の中をかたづけさせたりします。
オタクの神のカントクの妻として、
マイペースでわがままな生態にふりまわされているロンパースですが、
ロンパース自身もオタクとしての素養があるので、
だんだんとオタ道(オタクの道)を教育されていきます。
気づくと2人でアニソンを歌ってたりします。
共通の趣味でつながっていて、
お互いに人には見せないような姿を見せてるんだろうなと思うと、
ほほえましいし、うらやましいです。
あとがきで、夫・庵野秀明さんのインタビューがのっているんですが、
「作者が自己陶酔しないと、読者のナルシスな部分を刺激しない」
というむずかしそうなことをいっています。
つまり、エッセイマンガをかくときは、
「はずかしがらないで楽しいと思ったことをそのまま描かないと
読んでいる人に楽しい気持ちが伝わらない」ってことです、たぶん。
また、夫婦はこうあってもいいと思えてきます。
オタク同士で結婚しているっぽい人たちも全然いますよね。
オタクだってオタク同士で結婚して楽しいってことを、
「監督不行届」を通して伝えてくれてる気がしてくるんですよね。
オタク用語解説もついている
![](https://kitamanga.com/wp-content/uploads/2020/05/3050454_s-min.jpg)
『監督不行届』の中には、理解できない用語も数多く出てきます。
「チンパン探偵ムッシュバラバラ」とか、
「おちゃめ神物語コロコロポロン」とか。
そんなの正直わからなくていいんです。私もわかんないです。
わからなくてもこのマンガはおもしろいです。
でも、このマンガは親切なことに、
わからない言葉だけでなく、
「これもオタク用語だったの?」
ってことまで解説してくれています。
たとえば、「この漫画はフィクションであり・・・」
といういい回しは「超人バロム1」が最初だったそうです。
知らねーっての!
仮面ライダーを説明する項目だけで15行あります。
親切なんだかふざけてるんだかわからない用語解説ですよ。
まとめ
『監督不行届』が発表された2005年の後、
庵野秀明さんは株式会社カラーを立ち上げて、
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の制作をはじめます。
その様子を『監督不行届』の後日譚のとして「おおきなカブ(株)」というアニメでまとめたものがYoutubeで無料で見られます。
その中で、庵野さんが一時体調をくずされたことが描かれています。
うつ病だったといわれています。
『監督不行届』の最後にあるインタビューで庵野秀明さんは、
安野モヨコさんをマンガ家として尊敬している気持ちと、
妻としても感謝しているという気持ちを語っています。
きっと体調をくずしたときは、安野さんが支えていたんだろうなと思うと、
胸がしめつけられる思いになります。
『監督不行届』で夫婦愛について考えてみませんか?
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
電子書籍も検索してみてください。
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