大人の落ち着いたマンガが読みたい!
という人には、大町テラスさんのマンガ「まにまに道草」がおすすめですよ!
こんにちは。きたはちです。
5巻以内完結のマンガや短編集をよく読んでいます。
「まにまに道草」が2020年10月13日に発売されました。おめでとうございます!
大学進学のために一人娘が出て行った家庭で、アラフィフ主婦が一抹の寂しさを抱えながらそれなりに楽しい日々を送る物語です。
アラフィフの心の余裕を感じるようなほっとする一冊ですよ。
まにまに道草 あらすじ
昨日、娘が家を出た。主婦のハルコは「子育ての終わり」と「娘の独り立ち」をうれしく思う反面、寂しさも感じる。娘と離れ、「お母さん」としての役割を持て余す日々の中で、娘に知らず知らずのうちに依存していた「私」にハルコは気づいてゆく。これは「訪れた別れ」と向き合う「新しい私」に出会う物語。
Amazon「まにまに道草」商品ページより引用
「まにまに道草」はアラフィフの主婦・ハルコの日常を描いたマンガです。
食べ物や趣味に楽しみを見つけたり、家族とのありふれたエピソードがあったりして、エッセイ漫画のようなストーリーですね。
一人の女性として人生を楽しむ様子、母としての一面など、主人公・ハルコの色々なところが楽しめる作品です。
登場人物
草野ハルコ
49才。娘のユウが大学進学のために出て行ったばかり。
昔の同僚のデザイン事務所でバイトをしている。東京在住、兵庫出身(?)。
草野コージ
ハルコの夫。52才。SIer社員。
仕事はできるが家ではぼんやりしている。
趣味は映画鑑賞。
志賀さん
ハルコの元同僚でデザイン事務所の社長兼デザイナー。
お人よし。
ミホちゃん
志賀の会社の社員。新卒2年目。
魅力①アラフィフの大人な感じが落ち着く!
「まにまに道草」はアラフィフならではの心の余裕が感じられるのがいいですね。
雰囲気としては「きのう何食べた?」に似ているような気がします。
自由な時間ができて「さて何をしよう?」とワクワクする気持ちになりますね。
かといって、贅沢をするわけでもなく、ささやかなことに幸せを見つけていくハルコになごみます。
旦那さんのコージもいい人で、久しぶりに夫婦二人きりで過ごす時間もゆったりしていて癒されますよ。
魅力②やけにエロティック!
癒され系と思いきや、主人公・ハルコのなんともいえない色っぽさがあるんですよね。
自由な時間ができたことで、糸の切れた風船のように飛んでいってしまわないかと不安になります。
そうした不安感も色っぽさにつながっているんじゃないでしょうか。
また、大町さんの絵のタッチもなんとなく湿気を含んだような感じで、大人のしっとりした雰囲気があるんですよね。
前作の「お熱いのがお好き?」も女性が主人公のサウナ漫画で色っぽかったですね。
前作に比べたら色っぽさは少し抑えられていますが、その分、大人感が出ています。
作中に出てくるとんかつの断面までエロティックに感じますね。
魅力③親子の関係性がいい!
主人公ハルコの娘・ユウは両親の住む東京から離れ、大学のある京都で暮らしています。
物語はハルコの生活を中心に描いているので、娘のユウもほとんど回想や電話でしか現れません。
それに、ユウは登場しても、あまり表情は描かれていないんですよね。
回想の中では母と娘が仲良く描かれてはいますが、娘の表情を描かないことで、ハルコの母としての成分が薄まっているような印象を受けます。
母と娘の微妙な距離感が、寂しくもありうれしくもあるような複雑な気持ちになりますね。
幸せすぎてちょっと嫉妬…
「まにまに道草」は家族が幸せすぎてちょっと嫉妬しちゃうかもしれません。
ハルコも夫のコージも仕事は順調そうで、夫婦仲もよさそう。
娘のユウもいい子。
家族として不穏な要素があんまりないのが、見ようによっては退屈かもしれません。
逆にいうと、それだけ安心して読めるところがいいんですけどね。
まとめ
「まにまに道草」はアラフィフの安心感のある日常に癒されるマンガです。
ハルコのちょっぴり色っぽい一面も注目です。
母子の関係もいいんですよね。
主人公のハルコの親の気持ちになって読むのはもちろん、娘のユウの気持ちになって、自分の親に思いをはせるのもいいかもしれません。
「まにまに道草」、ぜひ読んでみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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