こんにちは、きたはちです。
5巻以内完結や短編集など短いマンガをこよなく愛しています。
郷本さんのマンガ「ねこだまり」完結となる4巻が11月16日に発売されました!おめでとうございます!
ネコ好きにはたまらないですね~。ネコのかわいさ、ネコ愛にあふれたマンガです。ネコを飼っている人ならもちろんですが、ネコの動画を見るのが好きな人もにもおすすめですね。癒されます。
あらすじや魅力を紹介していきますね。
ねこだまり あらすじ
仕事で疲れて、帰宅…でも、ドアを開けるとそこは3匹のネコが暮らすもふもふパラダイス!? お疲れOLの誰かさんは個性的な3匹の猫たちと同居中。食事の邪魔はされるし、掃除も大変、さらにつれない彼らの態度に一喜一憂。振り回されっぱなしの毎日だけど、やっぱり幸せなのでした。猫飼いあるある満載のいいネコたっぷりゆるゆるコメディー!!
「ねこだまり」1巻 Amazon商品詳細ページより引用
コメディーというよりも主人公のOLの視点で描かれるエッセイのようなマンガですね。物語にはほぼ主人公と飼っている3匹のネコしか出てきません。1話あたり8ページ完結形式なので、テンポよく進んでいきます。
ネコのかわいさだけではなくて、ネコが何を考えているのか、人のような意思を持っているのかなどにも焦点をあてています。ネコを飼っている人なら一度は考えるようなことなので、ぼくにとっても共感できるところがたくさんありました。
登場人物と猫
主人公
会社員の女性。おそらく30代半ば。以前は一軒家に母親と二人で住んでいたが、今は一人で住んでいる。
チビ
主人公の家では一番の新参者。まだ体が小さい。すばしっこくて好奇心旺盛。丸くて大きな目がチャームポイント。「ンぬゅるわえア~」など独特な鳴き声。
?(がぶ)
目つきが悪くて貫禄のあるネコ。全身グレー。あまり名前で呼ばれない。猫の中で唯一、意思を持っているかのような描写がある。
ぶーちゃん
おデブなネコ。あまり動かない。もともとの名前はジョセフ。
魅力①擬音がかわいい!
チビの鳴き声が「ンぬゅるわえア~」など、独特の擬音がかわいいです。ほかにも、しっぽが床にあたったときの「たしたし」や、においをかぐときに「フンスフンス」など「わかるわ~」っていう音の表現がたくさんあります。絵もかわいいくて上手いです。かわいいと同時にリアルでもあるんですよね。
ニャーときれいに鳴くネコももちろんいますが、チビは声にならないような音を声帯から鳴らしている感じですね。あんまり頻繁に鳴かないところもリアルです。
魅力②ネコのキャラが立っている!
小さくて落ち着きのないチビと、落ち着いた先輩ネコのがぶ、そしてデブであんまり動かないぶーちゃんのキャラの対比がいいバランスなんですよね。たとえば、コタツを出したときの反応も3匹それぞれ個性があって面白いです。
ねこ同士がしゃべるシーンがないのも逆にいいですね。もし、ねこ同士がしゃべっているシーンがあったら、嘘くさくて媚びているような感じになっていたと思います。がぶの一人称視点の回は、「ねこって本当にこんなこと考えてるのかも」と思わされますね。
魅力③ネコとの距離感がいい!
このマンガでハッとさせられたのは、ネコをかわいいだけじゃなくて生物として捉えているところですね。
たとえば、主人公が戸棚に頭をぶつけてうずくまるシーン。うずくまった主人公を見て、チビがかわいい目をして顔をのぞきこんでくるんです。普通なら「かわいい~!ありがとう~!」で終わりそうですが、「猫は私の心配をしているのではなく、生きているか確認しているのだ」という主人公のセリフがドキっとさせられます。
ネコをただかわいいペットとして描くのではなく、「人間ほどの知性はない」という前提を忘れないのがいいですね。人とネコとの適度な距離感が、逆に作者の郷本さんのネコに対する愛情を感じます。あまりかまってほしくないネコもいますからね。
ネコが好きじゃないと刺さらないかも…
このマンガはネコが好きではない人には退屈かもしれません。たしかに面白いシーンはありますが、オチが明確にあるばかりではないです。ギャグ漫画のように明確に笑わせる感じではありません。そこがゆるくて逆にいいポイントでもあるんですが。
ネコを飼っているOLのエッセイ漫画として、人の生活を覗き見ているような面白さはありますね。
笑える猫のマンガなら、「伊藤潤二の猫日記 よん&むー」がおすすめです。
まとめ
「ねこだまり」はネコ好きでマンガ好きの人には特におすすめですね。ネコ動画を見るのが好きな人やネコとの生活に興味がある人にもいいかもしれません。かわいいと同時にリアルな表現で説得力のあるマンガです。「ねこだまり」は全4巻、芳文社から発売されています。ぜひ読んでみてくださいね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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