2~5巻以内完結

「21エモン」の魅力4選!藤子不二雄のSFコメディは大人向け?

古典的なSFドタバタコメディが読みたいな

と思っている方がいたら「21エモン」がおすすめですね。

「21エモン」はSFドタバタコメディですが、

ちょっと視点を変えると感心させられるところもありますよ。

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4巻完結「21エモン」の魅力4選

1.ドタバタコメディ
2.グローバル社会への対応力
3.お金に対する考え方
4.ちょっと怖い

「21エモン」藤子・F・不二雄さんの作品で、

1968年から1969年にかけて週刊少年サンデーで連載をしていました。

連載50周年を記念して2018年に全4巻の新装版が発売されました。

藤子さんは「21エモン」と同時に「ウメ星デンカ」も並行して連載していました。

「21エモン」が終了してすぐに始まったのが「ドラえもん」です。

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あらすじ

未来の地球はいろいろな宇宙人が押し寄せる星になっていました。

トウキョウシティーにある「つづれ屋」は江戸時代から続く老舗旅館で、

現在はつぶれかけのホテルになっています。

つづれ屋の21代目21エモンとその仲間たちが巻き起こすドタバタコメディを描いています。

登場人物

21エモン

つづれ屋の21代目、中学生です。

ホテルのボーイとして家業を手伝っていますが、

ホテルを継ぐか、宇宙パイロットになるか迷っています。

ホテルを手伝っているものの適当なところがあって、勉強は嫌いなようです。

親譲りのガンコものなので一度決めてしまうとなかなか動きません。

モンガー

ササヤマ星のお客さんが宿代の代わりにおいていったペット。

まるくて毛むくじゃらで大きなしっぽが特徴のかわいいフォルムです。

絶対生物で高温でも低温でも真空でも生きられるし、何でも食べられるタフな生き物です。

テレポーテーションができ、自分も他の物体も3km以内なら飛ばすことができます。

ゴンスケ

パパに買い取られてつづれ屋を手伝っているイモ掘りロボットです。

ロボットなのに東北なまりです。

ホテルの空き部屋に土を持ち込んでイモ畑を作るなどムチャクチャです。

頭はそんなによくはないのですが、金儲けとなると少し才能があるのか、

たびたび留守にしては小金を稼いで帰ってきたり、知らない間に小遣いをためていたりします。

ロボットのくせに人間に逆らったり、落ち込んだりしてある意味人間らしいクセモノです。

ちなみにゴンスケはウメ星デンカやドラえもんなど藤子さんの他の作品にも出ています。

つづれ屋には他にも20代目のパパママ、お手伝いロボのオナベがいます。

1.ドタバタコメディ

いきなり外国人がうちに泊まりにきたらどうしますか?

21エモンのパパが経営するつづれ屋はとなりのギャラクシーホテルに比べても

小さくてオンボロのホテル。

お客さんがくるとしても変わった宇宙人ばかりが現れます。

お客さんかと思ったら怪獣だったり、

大人だと思ったらお金も持っていない子どもだったり、

せっかちな宇宙人とのんびりの宇宙人が同時に泊まりにきたりします。

トンでもない宇宙人のお客さんたちに振り回される21エモンたちがコミカルです。

2.グローバル社会への対応力

まじめに考えると、

宇宙に数ある星の中のどこから来たのかわからないお客さんに対して、

何を食べるのか、

気圧はどれくらいがいいのか、

あいさつはどうしたらいいかもわからないまま、

よく行き当たりばったりで対応できるなと感心します。

価値観もわからないような宇宙人にものおじもせず対応できるなんて、

結構はらが据わってますよね。

未来は価値観の理解より対応力が必要なんでしょうか?

3.お金に対する考え方

みなさんはお金儲けと夢だったらどっちをとりますか?

つづれ屋は歴史はあるけどオンボロホテルでとても大手には勝てそうにないです。

パパもガンコで身売りの話がきても全く応じません。

電気代やその他請求もたびたび支払いが滞って取り立てがたくさんきます。

運よくお金持ちのお客さんが来ることもありますが、

ほとんどやっかいなお客さんばかり。

大変な割にお金が入ってくることはあまりありません。

もし21エモンだったらホテルを継ぐのは嫌かもしれませんね。

宇宙パイロットにあこがれるのもわかります。

でもなぜか悲壮感はなくてたまにお客さんがくればいいやって感じです。

21エモンたちもせっかく入ったお金を宇宙旅行に使ってしまいます。

お金の話でまじめに考えるのがバカバカしくなってきます。

「21エモン」はお金がなくても幸せに生きていける考え方を教えてくれてるのかもしれませんね。

ある意味、経済の話です。

4.ちょっと怖い

SFってちょっと怖いところがあると思いませんか?

たとえば、映画でいうと「2001年宇宙の旅」とか、最近だと「オデッセイ」とか「インターステラー」とか。

宇宙空間に放り出されることを考えるだけで怖いです。

「21エモン」は基本的には宇宙人のお客さんをオンボロホテルでおもてなしする1話完結のコメディなのですが、

21エモンが宇宙旅行に出る話が何回か出てきます。

その中には、宇宙で遭難する話や木星で強制労働させられる話とかがあって結構怖いです。

結局は助かるんですけどね。

でも、最後の宇宙旅行でいろんな星に行く話があるんですが、

銀河系で2番目に文明の発達した「ボタンポン星」の話とか、

「しあわせの星」の話とか、終盤の数話はかなり怖いです。

「どうしちゃったの!?藤子先生」

って感じで藤子先生のダークな一面が垣間見えますよ。

まとめ

・基本コメディ

・ちょっとグローバル

・ちょっとエコノミック(経済的)

・ちょっとホラー

「21エモン」はドタバタコメディなところもありますが、

未来のグローバル社会への対応エコノミックな話としてもおもしろいです。

勉強なんかリモートですしね。

さらに、藤子先生のダークな一面も見られる作品です。

藤子先生のドラえもんとはちがう一面を見てみませんか?

ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。

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