「笑えてスカッとするSFで3巻以内で読めるの探してるんだけど」
という人におすすめのマンガなら「レベルE」ですね。
こんにちは、きたはちです。
短編集の中でもSFは好きですね。
今回紹介する『レベルE』は冨樫義博さんが『幽☆遊☆白書』の連載終了後にはじめた作品です。
『レベルE』は年月がたっても評価が高いですね。
連載から10年以上たってからアニメ化したことも人気の高さを表しています。
アニメはU-NEXTでも配信されています。
秀作SFミステリー「レベルE」の魅力4選
こんな内容になっています。
・『レベルE』の概要
・魅力①個性的なキャラクター
・魅力②テンポの良いコント
・魅力③巧妙なストーリー展開
・魅力④絵が丁寧(冨樫義博さんにしては)
『レベルE』の概要
『レベルE』は集英社・週刊少年ジャンプで隔週連載されていた冨樫義博さんのマンガです。
1995年から1997年にかけて連載され、現在は文庫本および電子書籍が上下巻で出ています。
ちなみに、『レベルE』の「E」はエイリアン(ALIEN)の頭文字を誤ったという逸話が残っています。
内容は基本的にSFミステリーです。全16話、8編構成です。
・地球襲来編
・食人鬼編
・原色戦隊カラーレンジャー編
・マクバク族サキ王女・ムコ探し編
・高校野球地区予選編
・原色戦隊カラーレンジャー・人魚編
・結婚編
・ハネムーン編
レベルE 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
魅力①個性的なキャラクター
春から高校生になった筒井雪隆は
野球推薦で実家から離れた山形の如月高校に入学しました。
下宿先のマンションに初めて訪れたところ、そこには既に見知らぬ男性がいました。
男性は、
「自分は宇宙人だが、宇宙船が墜落したショックで記憶喪失になった」
と打ち明けます。
ただのヤバいやつだと思った雪隆は、自称宇宙人を追い返そうとします。
一方、ドグラ星の王立護衛軍隊隊員クラフト、サド、コリンは行方不明になったドグラ星の王子を捜索するため地球に降り立ちます。
ちょっと乱暴な雪隆とトボけた自称宇宙人の対比がおもしろいんですよね。
また、カラーレンジャー編では宇宙人にさらわれた5人の小学生が望んでもいないのに原色戦隊カラーレンジャーに変身できる力を与えられます。
特に倒す敵もいないのに力を持った彼らは、
取れなくなった変身アイテムのブレスレットを外すために奔走します。
この小学生たちが冷めて大人びていて、5人ともいいキャラをしてるんですよね。
清水くんは空手を習っている熱血だけど冷静なリーダー。
赤川くんはメガネのちょっといけてない学級委員長。
横田くんは恰幅のいいヤンキータイプ。
百地くんはお金持ちのプレイボーイ。
黛くんは天才だけど不思議ちゃん。
この5人だけで長編を作れそうですよね。
魅力②テンポのいいコント
導入からコメディパートのテンポのよさが光ります。
のっけから自称宇宙人がボケ倒します。
主人公の筒井くんも負けじとドツき倒します。
筒井くんだけでなく王立護衛軍隊のクラフトもツッコミが冴えます。
途中からツッコミだかボケだかわからなくなくなるんですよね。
怒涛のお笑い波状攻撃です。
カラーレンジャー編のコメディパートもおもしろいですよ。
ちなみに、食人鬼編の登場人物の名前は当時のコント番組「ごっつええ感じ」の出演者、
今田、東野、130Rの二人のアナグラムになっています。
冨樫さんもお笑いに関してかなり影響を受けたのではないでしょうか。
魅力③巧妙なストーリー展開
話の軸のSFミステリー要素も巧妙です。
人間とは全く別の価値観を持った宇宙人どう渡り合うかがみどころですね。
宇宙人たちが襲ってきたら地球人はひとたまりもありません。
地球人の命など何とも思っていないところがおそろしいです。
絶体絶命のピンチから思わぬ突破口を見つけて切り抜ける展開は、
読んでいてスッキリします。
手に汗握る頭脳戦はもありますよ。
魅力④冨樫義博絶頂期の美麗イラスト
「絶頂期ってどういうこと?」
と思いますよね。
冨樫さんの描く絵は人気があり、
特にキャラクターを魅力的に描くことについては高く評価されています。
しかし、冨樫義博さんは『幽☆遊☆白書』の後期ごろから絵が荒れ始めて、
下書きのような状態で掲載されることもあり、当時から話題になっていました。
持病の腰痛が原因と言われています。
『HUNTER×HUNTER』でもたまに下書きっぽくなっているときがありますよね。
『レベルE』は週刊連載ではなかったので「幽☆遊☆白書」よりは負担が少なかったと思います。
そのためか、作品を通して冨樫さんの美しい絵がみられます。
ちょっとグロテスクなところも個性があって魅力的ですよ。
まとめ
『レベルE』は
・個性豊かで魅力的なキャラクター
・テンポの良いお笑いパート
・謎とスリルに満ちたストーリー
・人気作家・冨樫義博さんの美麗なイラスト
で今でも多くの読者に愛されています。
笑えるしSFでスリリングな要素も楽しめる作品です。ぜひ読んでみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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