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町田洋の「船場センタービルの漫画」が感動する件

こちらは予告編です。

町田洋さんをご存知ですか?

 

2013年に第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞し、シンプルな線であたたかいSFを描くマンガ家さんです。

町田さんの漫画「惑星9の休日」についてはこちらの記事をご覧ください。

町田洋「惑星9の休日」は癒されるSF漫画短編集
町田洋さんの「惑星9の休日」を紹介します。SFなのにどこかノスタルジックで癒されますよ。切ない恋物語もあります。
 

「船場センタービルの漫画」は町田洋さんが大阪・船場センタービルの広告漫画として描いた作品です。

公開以来、各所で感動の声があがっています。

ビルの広告漫画がなぜここまで人を感動させることになったのでしょうか。

この記事では先日公開された町田洋さんのエッセイ漫画「船場センタービルの漫画」と漫画をもとにした短編映画「忘れたフリをして」について紹介していきますね。

 
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町田洋の「船場センタービルの漫画」が感動する件

こんな内容になっています。

・船場センタービルについて

・断るつもりだった

・うつ病の話とレトロなビルがだぶる

・漫画と映画をみくらべると自分の漫画の読み方がわかる

・コムアイさんのナレーションが絶妙

 

船場センタービルについて

船場センタービルは大阪市中央区の高架下にある長~いビルです。

外装は新しいですが、中身はレトロ。

繊維、ファッション、オフィス、グルメなど様々なテナントが商店街のように立ち並んでいます。

 

近未来な雰囲気とレトロな中身のミスマッチがおもしろいですよね。

船場は戦後から繊維の町として栄え、1970年の大阪万国博覧会に合わせて船場センタービルが建設されました。

 

漫画と短編映画の制作は船場センタービル誕生50周年を記念して決まりました。

 

断るつもりだった

町田洋さんが広告漫画の話を受けたのは、ちょうど自身のうつ病が快方に向かっていたときのことです。

 

きっぱり断るつもりでメールを打ったものの、先方からは

「それでお願いします」

の返事が。

 

結局そのまま仕事を受けることになってしまいます。

笑えるようなかわいそうなような。

作中でもそのシーンが出てきます。

 

うつ病の話とレトロなビルがだぶる

「船場センタービルの漫画」では町田さんのうつ病の症状についても描かれています。

ビルの広告とうつ病って全然関係ないですよね。

 

でも、中身が古びていてもちゃんと人が働いているビルと、うつ病でもがんばって漫画を描いている町田さんがなんとなく重なるような気がしてくるんですよね。

ビルにも命が宿っているようなそんな気持ちにさせてくれる漫画です。

 

漫画と映画をみくらべると自分の漫画の読み方がわかる

短編映画「忘れたフリをして」は漫画の内容をほぼ忠実にアニメーションにした内容です。

漫画と映画をみくらべると自分が漫画をどんな風に読んでいるかがあらためてわかります。

 

漫画を読んだ自分の理解と、映画での解釈がすこし違うところがおもしろいんですよね。

 

漫画を読んで、映画を観る。また気になって漫画を読む。

今までになかったマンガ体験ができますよ。

 

コムアイさんのナレーションが絶妙

短編映画「忘れたフリをして」はコムアイさんの印象的なナレーションからはじまります。

 

「くる くる やってくる」

 

コムアイさんは「水曜日のカンパネラ」などでボーカルをつとめ、役者やモデルなど様々なジャンルで活動しています。

最近だとNHKの「サンドのお風呂いただきます」のナレーションで有名ですね。

 

短編映画「忘れたフリをして」はコムアイさんの肩の力の抜けた声と町田さんの漫画の癒される作風がこれまたマッチした映画です。

町田さんの日誌の朗読が心にきますね。

 
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まとめ

町田洋さんの「船場センタービルの漫画」はトーチWEBで、短編映画「忘れたフリをして」は船場センタービル特設ページで公開されています。

ぜひ楽しんでみてくださいね。

船場センタービル50周年記念短編アニメーション「忘れたフリをして」 | DEEPな船場をディグろう - 船場センタービル 50th Anniversary
船場センタービル50周年記念短編アニメーション「忘れたフリをして」
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