どうもこんにちはきたはちです。
5巻以内完結や短編集など短いマンガをこよなく愛しています。
このブログでは主に短くてサクッと読める新刊マンガの感想をお伝えしています。どうぞよろしくお願いします。
シマ・シンヤさんのマンガ「ロスト・ラッド・ロンドン」。完結となる3巻が6月11日に発売されました!おめでとうございます!
ひとことでいうなら「静かで都会的なクライムサスペンス」っていう感じのマンガでしたね。
雰囲気のある絵柄がすてきでした。
トリックが凝っているというよりは、心にひびくようなドラマ性のある作品でした。
今回は「ロスト・ラッド・ロンドン」の魅力を紹介します!
「ロスト・ラッド・ロンドン」ってどんなマンガ?
「人生なんて、たったひとつの出来事で変わっちまうもんだ」
ロンドン市長が地下鉄で何者かに殺害された。
偶然同じ電車に乗り合わせた、平凡な大学生のアル。
殺人事件の捜査にあたった、ワケあり刑事のエリス。
事件がふたりを引き寄せ、そして数奇な運命が廻り始めるーー。
ロンドン市長殺害事件を巡る、新感覚クライム・サスペンス、開幕。
「手を貸せ。真犯人を見つけるんだよ」
ロスト・ラッド・ロンドン 1 Amazon詳細ページより
突如起こったロンドン市長の殺人事件。その犯人に仕立て上げられてしまうのが、なにをかくそう主人公の大学生・アルなのです!
しかし、はみだし刑事のエリスがアルを助けます。クライムサスペンスでありながらバディものでもあるんですね~。
NHKのアニメっぽい!?
ぼくが思ったのが、「NHKのアニメっぽいな」ってことです。
デザイン的に優れていてストーリーもよくまとまっているところがNHKっぽい。わかるかなあ?まるで海外アニメのような雰囲気があります。
そのアニメが夕方ぐらいにやっていて、もし気に入る中学生がいたら、「この中学生センスいいな」って思いますね。
「刺さる人に刺され!」って感じの作品です。
ロンドンの雰囲気満点!
都会的でありながら、清潔感があってスマートな感じがロンドンっぽいですね。
地下鉄もきれいなので、ニューヨークというよりは西欧諸国のような印象を受けます。作者のシマ・シンヤさんは日本人のはずなのに、まるで外国の作家が書いたかのようです。
人種問題がタイムリー!
「ロスト・ラッド・ロンドン」は今、問題になっている人種差別にも切り込んでいます。
イギリスとアメリカとでは人種構成がすこし違っていますよね。アメリカでは主に黒人差別が大きな問題になっているのに対し、西欧諸国ではイスラム系住民が起こす事件がめだちます。「ロスト・ラッド・ロンドン」ではロンドンがはらむ人種問題をあぶりだしています。
主人公のアルは東南アジア系。そして、刑事のエリスは黒人。その同僚には、日系やイスラム系の人がいて、それぞれが自身の容姿や出自のために差別を受けてきています。
人種問題を盛り込むことで、リアルなロンドンの雰囲気をより引き立てていますね。
得体の知れない真犯人の恐怖!
真犯人の正体が謎なところが恐怖をひきたてます。
どうして市長は殺されなければならなかったのか?
大学生のアルはどんな関係があるのか?
主人公の生活がのぞきみられている恐怖感もありますね。アルが犯人であるかのような証拠もあるので、自由に身動きがとれないことがもどかしいです。
伏線がたまらない!
「人生なんて、たったひとつの出来事で変わっちまうもんだ」
というセリフは、アルが出会ったホームレスのセリフです。
そのセリフがいろんな登場人物にかかわってくるんですよね。
もちろん、読んでいるあなた自身の人生についても考えさせられます。
そのセリフに対するアンサーがラストのほうで出てくるのですが・・・、しびれましたね!
まとめ
というわけで今回は以上です。最後までよんでくださってありがとうございました。
「ロスト・ラッド・ロンドン」はKADOKAWA・ビームコミックスから全3巻が発売されています。
静かでスマートなクライムサスペンスです。ぜひ読んでみてくださいね。
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