1巻完結,短編集

小日向まるこ『あかり』亡き祖父にささげる光のような作品

どうもこんにちはきたはちです。

5巻以内完結や短編集など短いマンガをこよなく愛しています。

このブログでは主に短くてサクッと読める新刊マンガの感想をお伝えしています。どうぞよろしくお願いします。

小日向まるこさんの漫画『あかり』が6月15日に発売されました。

優しい光のような作品♪

この記事では、『あかり』の魅力を紹介します!

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『あかり』ってどんなマンガ?

妻と死別し、生きる意味を見失った老ステンドグラス作家篝のもとに、生き別れた孫のあかりが訪ねてくる。ふたりはステンドグラスの制作を通じて心を通わせていくがーー。

『あかり』 Amazon商品ページより

このストーリーは妻の死という悲しいシーンからはじまります。

主人公のおじいさん・(かがり)はその喪失感からステンドグラス作品を作れなくなります。

しかし、孫のあかりとの再会によっておじいさんの心に光がともります。

ステンドグラスの柔らかい光。

きっとあなたもあたたかい気持ちになるでしょう。

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やさしいストーリー、やさしい絵柄

前作『塀の中の美容室』もやさしいストーリーでしたが、今作は絵柄にもやさしさがあふれています。

鉛筆のようなにじみと濃淡がある線。点描のような陰影のつけ方。

手書きの風合いを残したあたたかみのある絵です。

キャラクターの顔は丸みをおびた簡潔な線で構成されていて「こういう絵が描きたかったんだな」となんとなく感じました。

作者の祖父と家族

あとがきで作者の小日向まるこさんの祖父がステンドグラス職人だったことが明かされています。

また、子供のころから家族の形が変わることが多かったこともストーリーに大きな影響を与えています。

240ページを超えるボリュームからも、この作品にかける思いの強さがわかります。

まさに、渾身の作品と言えるでしょう。

「あかり」に込められた意味

あかり」というタイトルにはさまざまな意味が込められています。

ステンドグラスの「あかり」という意味。

夜の家々の窓にうつるそれぞれの家庭の「あかり」。

そして、「あかり」という名前の少女。

おじいさんが冒頭で出会う孫・あかり。

あかりの両親は幼いころ離婚して、父親とは一緒に暮らしていません。

以来、父方の祖父であるおじいさんとは全く会っていません。

このあかりという少女には秘密があり、物語の大きなカギとなっています。

印象的な見開き

これほどハッとする見開きを見たのは初めてかもしれません。

この作品を象徴するような見開きページが用意されています。

ぜひ、紙の本かタブレットで読んでください。

まとめ

というわけで今回は以上です。最後までよんでくださってありがとうございました。

『あかり』は作者の小日向まるこさんの思いがこもった作品です。2022年の漫画界に名を刻む作品になると思います。ぜひ読んでみてください!

このブログではマンガにまつわる様々な情報を紹介していきます。

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