気になるあの人はどんな生活してるんだろう
漫画家さんの生活って気になりますよね?
こんにちは。きはたちです。
5巻以内の漫画や短編漫画を中心に読んでいます。
今回紹介するエッセイマンガは漫画家さんたちが自分の生活などを題材にしたマンガです。
もしかしたらあなたの人生にも何かのヒントになることが詰まっているかもしれません。
大人ための1巻完結エッセイマンガ7選
・マキゾウ、バーグハンバーグバーグ「胃弱メシ」
・安野モヨコ「監督不行届」
・田中圭一「うつヌケ」
・吾妻ひでお「失踪日記」
・水木しげる「のんのんばあとオレ」
・水木しげる「ゲゲゲ家族の肖像」
・つげ義春「ねじ式」(小学館文庫)
マキゾウ、バーグハンバーグバーグ「胃弱メシ」
あなたは「胃弱」ですか?
「胃弱」とはもともと胃腸の弱い人のことです。
「胃弱メシ」は胃弱のウェブデザイナー・伊賀洋太くんが
胃にやさしくておいしいご飯を求めて、都内のお店を探したり、自分でご飯を作ったりするエッセイグルメマンガです。
胃腸が弱くない人でも、
「今日は消化にいいもの食べたいな」
と思うことありますよね?
「こういう食材が胃にやさしいんだ」とか
「胃が弱い人はこんな生活してるんだ」とか
はじめてわかるようなことが多くて勉強になりますよ。
お店に訪れてみるのはもちろんですが、おいしいメニューやレシピもいっぱい出てくるので、毎日の料理のヒントにもなります。
主人公の伊賀洋太くんはバーグハンバーグバーグさんというコンテンツ制作会社の社員の方をモデルにしています。
架空の人ではあるんですが、実体験にもとづいているので非常に参考になりますよ。
「胃弱メシ」についてもっと知りたい方はこちらの記事でまとめていますのでご覧ください。
安野モヨコ「監督不行届」
オタクの結婚生活って気になりませんか?
「監督不行届」はエヴァンゲリオンの監督として有名な庵野秀明さんとの結婚生活を
妻でマンガ家の安野モヨコさんが描いた作品です。
庵野秀明さんはアニメ監督としてはもちろんですが、
アニメ、特撮、マンガを見る側、つまり日本屈指のオタクとしても有名です。
庵野さんは数日間お風呂に入らなくても平気だったり、
ものすごく偏食だったりと、
普通の人には考えられないような生活です。
アニメ、特撮、マンガを絡めたネタも満載です
「監督不行届」では信じられないことだらけの夫婦生活をおもしろおかしく描いています。
「監督不行届」についてもっと知りたい方はこちらの記事でまとめていますのでご覧ください。
田中圭一「うつヌケ」
もしかしたら精神的な病かもしれない
そう疑ったことはありますか?
「うつヌケ」はそんなあなたの助けになる作品になるかもしれません。
作者の田中圭一さんは手塚治虫さんの絵柄をコピーして
ちょってお下品なマンガを描くパロディ作家として有名です。
そんな田中圭一さんは長年「うつ」を患っており、「うつヌケ」には自身の体験談が描かれています。
また、田中さんだけではなく精神的な病を克服したり、病と付き合って生活している人たちの体験談も描かれています。
「うつヌケ」は2018年手塚治虫文化賞にノミネートされ、ドラマ化もされて当時話題になった作品です。
ほかの本のタイトルにも使われて「うつヌケ」という言葉自体が定着してきましたよね。
「うつヌケ」という言葉のもとになったのがこのマンガなんですよ。
「うつヌケ」についてもっと知りたい方はこちらの記事でまとめていますのでご覧ください。
吾妻ひでお「失踪日記」
ホームレスの人ってどんな生活してるんだろう
と純粋に思ったりしませんか?
「失踪日記」は作者の吾妻ひでおさん自身がホームレスになった体験を描いています。
「失踪日記」では吾妻さんがうつ病になってマンガ家の仕事から逃げ出し、
家からも逃げ出してなぜかガスの工事会社に住み込みではたらく生活や、
アルコール依存症になって入院してしまう体験も描かれています。
かなり壮絶な体験ですが、吾妻さんのかわいらしい絵柄とのギャップが見どころの一つともなっています。
「失踪日記」についてもっと知りたい方はこちらの記事でまとめていますのでご覧ください。
水木しげる「のんのんばあとオレ」
「のんのんばあとオレ」は水木しげるさんの少年時代を描いた作品です。
「のんのんばあ」は当時水木家にお手伝いに来ていたおばあさんで、
水木少年に妖怪や死後の世界について教えてくれた、いわば「マンガ家・水木しげるの原点」です。
「のんのんばあとオレ」は少年時代の甘酸っぱい思い出や、人生の教訓がつまったような素敵な作品です。
妖怪が出てきたリ、死後の世界が出てきたりして、ファンタジーとしても楽しめますよ。
「のんのんばあとオレ」についてもっと知りたい方はこちらの記事でまとめていますのでご覧ください。
水木しげる「ゲゲゲ家族の肖像」
「ゲゲゲ家族の肖像」は水木しげるさんが自分の家族を描いた作品を集めた作品集です。
家族を描いているのに、思いっきり妖怪が出てきたりしておもしろいですよ。
「ゲゲゲ家族の肖像」は今は中古でないと手に入りにくくなっていますが、
水木しげるさんの大全集であれば収録作品が手に入りますよ。
結構レアな作品みたいです。
大全集のどの作品に収録されているかもまとめてみました。
詳しくはこちらの記事でまとめていますのでご覧ください。
つげ義春「ねじ式」(小学館文庫)
つげ義春さんは、雑誌「ガロ」でカルト的な人気を集めたマンガ家さんです。
代表作の「ねじ式」はエッセイ作品ではありませんが、
こちらの小学館文庫の「ねじ式」にはつげさんが旅行に行った時の体験や、
小学校を出てすぐにメッキ工場で働いていた時の体験をもとにした作品が収録されています。
独特の世界観が心惹かれますよ。
つげ義春さんは、大全集が発売されたり、フランスで賞を受賞したりするなど、近年再び注目が集まっているマンガ家さんです。
「ねじ式」やつげ義春さんについてもっと知りたい方はこちらの記事でまとめていますのでご覧ください。
まとめ
実は、今回紹介した作品は厳密にいえばエッセイとは言えないかもしれません。
エッセイとは本来、ノンフィクション、つまり事実を描いた作品のことを指します。
架空の人物や、お化けや妖怪が出てくる話は本当はエッセイじゃないんです。
小説のジャンルでいえば「私小説」になるので「正確には『私マンガ』です」と言いたいところですが、
あんまり浸透している言葉じゃないので広い意味で「エッセイマンガ」としました。
フィクション、ノンフィクション限らずに集めたのでいろんな作品があります。
これからのエッセイマンガは多少ファンタジーを混ぜてもいいのかもしれませんね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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