メタフィクション、お好きですか?ぼくはマンガに限らずメタフィクション大好きなんですよね。
こんにちは、きたはちです。
5巻以内完結や短編集など短いマンガをこよなく愛しています。
この記事ではメタフィクションを描いた1~2巻完結の短めのマンガを3作紹介します。
メタフィクションって何?
メタフィクションの例をあげると映画では「トゥルーマン・ショー」や「インセプション」、ゲームでは「MOTHER2」や「UNDERTALE」が有名ですね。
ウィキペディアではメタフィクションの意味についてこう書かれています。
メタフィクションは、それが作り話であるということを意図的に(しばしば自己言及的に)読者に気付かせることで、虚構と現実の関係について問題を提示する
ウィキペディアの執筆者,2020,「メタフィクション」『ウィキペディア日本語版』,(2020年11月29日取得,https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3&oldid=78138061).
何だかわかんないですね。ぼくはこの説明についてはあんまり納得いってないです。だって、「それが作り話であること」なんて物語の最初っから気づいてますからね。
物語の登場人物が観客に語りかけてくることなんかを「メタ発言」って言いますよね?「メタ」とは「異なる次元からの視点」や「超越した」という意味です。言葉通りにとらえると、メタフィクションとは「超えている物語」ということになります。
何を超えるかというと、それは現実と虚構の間。虚構と事実の間を超えているということです。
メタフィクションではしばしば劇中劇の手法が使われます。たとえば、テレビドラマの撮影シーンを描いた物語があるとします。その物語の中で殺人事件が起こるとすると、登場人物自身の物語なのか、それともテレビドラマの中での物語なのかをあいまいに描くことができますよね。
また、登場人物がメタ発言をすると、登場人物が現実に干渉しているようにも感じます。
物語の中で起きていることなのか、外で起きていることなのかがあいまいになる感じがたまらなく面白いんですよね。
①ストロボライト(1巻完結)
「ストロボライト」は青山景さんのマンガです。
小説家の浜崎正が夜行列車の中で執筆をつづけながら、自身の大学時代の恋愛を振り返ります。浜崎の大学時代の彼女、町田ミカは元女優で、浜崎は彼女の出演した映画「Q9」の大ファンでした。
物語が浜崎の小説の中の話なのか、映画「Q9」のストーリーなのか、それともただの昔話なのかがだんだんわからなくなっていくところがみどころです。
②外天楼(1巻完結)
「外天楼」は石黒正数さんのマンガです。
ロボットが普及した近未来で、入り組んだ巨大団地「外天楼」を舞台に物語が進んでいきます。それぞれが1話完結でコメディチックなミステリーですが、バラバラのように思えたストーリーがだんだんと繋がっていきます。登場人物がまるで役を演じているかのように思える面白い感覚の作品ですよ。
③わたしの宇宙(2巻完結)
「わたしの宇宙」は「ダブル」で第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した野田彩子さんの作品です。
中学生の星野宇宙、双子の弟の星野真理、同級生の津乃峰アリスを中心とした物語です。ある日、アリスは不思議な出来事を目の当たりにします。宇宙が学校の屋上から飛び降りたと思ったら、突然木があらわれて助かったのです。宇宙は「この世界はマンガで、自分はそのマンガの主人公だから死なない」と言います。
これぞメタフィクションといった導入で、物語を通して不思議な緊張感のある作品ですね。
まとめ
メタフィクションは定義もあいまいみたいなんですよね。何をメタフィクションとするかも人それぞれみたいです。
劇中劇について話題にしましたが、物語の中に物語があるなら、その外側にも物語があったって不思議ではありません。
ぼくたちが生きているこの世界だって、本当は誰かが作った物語かもしれませんね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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