ドラえもんなんか怖いわけないでしょ？
と思っている人いませんか？
もちろんドラえもんの世界の中だから、
怨霊やゾンビが出てきたり、人が死んだり、血が出てきたりするわけではないのですが、
それでもぞくっとするようなお話があるんですよ。
「ドラえもん[恐怖編]」は小学館コロコロ文庫で1997年に発売されました。
作者はもちろん藤子・F・不二雄さんです。
ドラえもんのエピソードをテーマ別に分けた小学館コロコロ文庫のドラえもんシリーズは1994年から2005年にかけて発売されました。
全18巻あります。
小学館コロコロ文庫ドラえもんシリーズ[テーマ別]
| 1 | ドラえもん［恋愛編］ | 10 | ドラえもん［ファンタジー編］ |
| 2 | ドラえもん［０点・家出編］ | 11 | ドラえもん［ドラミ編］ |
| 3 | ドラえもん［恐竜編］ | 12 | ドラえもん［ジャイアン編］ |
| 4 | ドラえもん［未来・宇宙編］ | 13 | ドラえもん［しずか編］ |
| 5 | ドラえもん［むかし話編］ | 14 | ドラえもん［スネ夫編］ |
| 6 | ドラえもん［感動編］ | 15 | ドラえもん［のび太グラフティ編］ |
| 7 | ドラえもん［爆笑編］ | 16 | ドラえもん［ロボット編］ |
| 8 | ドラえもん［恐怖編］ | 17 | ドラえもん［パパ・ママ編］ |
| 9 | ドラえもん［エスプリ編］ | 18 | ドラえもん［パニック編］ |
まだ「ドラえもん[恐怖編]」が怖くないと思ってるの？魅力３選
１．ちょうどいい怖さ
２．オチが甘い
３．教訓になる
１．ちょうどいい怖さ
「ドラえもん恐怖編」にはおばけも血も出てきませんが、包丁は出てきます。
「もう少しで刺されそう！」
というところで助かります。
ほかには、のび太くんがドブに落ちたり、ジャイアンに殴られたりします。
大体そのくらいで済むんですが、
「このままだと死ぬまで終わらないぞ！」とか
「体がバラバラになっちゃうぞ！」とか
放っておいた場合の結果がおそろしかったりします。
でも最後には事なきを得るのでほっとするんですけどね。
２．オチが甘い
ここでなぞなぞです。
1分で2倍に増える栗まんじゅうをポリバケツに入れておいたら、
30分後にちょうどいっぱいになりました。
さて、ポリバケツが半分だったのは何分後でしょうか？
正解は29分後です。
1分で倍になるのですから、30分でいっぱいになったということは、
半分だったのは30分の1分前、
つまり29分後ですね。
「バイバイン」の話は有名ですよね。
のび太くんはドラえもんに頼んで栗まんじゅうに「バイバイン」という薬をふりかけます。
バイバインをふりかけると5分後に物が分裂して倍に、10分後には4倍になります。
「ちゃんと食べきってね」
とドラえもんに言われたのにのび太くんは食べきれず、栗まんじゅうを外のポリバケツに捨ててしまいます。
ドラえもんに言われた時にはもうポリバケツはいっぱいに。
増えすぎた栗まんじゅうは、結局、ドラえもんがロケットで宇宙に打ち上げました。
めでたしめでたし。
本当にそうですか？
栗まんじゅうは宇宙で増え続けるんじゃないですか？
もしかしたら１つでも回収できなかったら？
食べてもお腹で増え続けないのはなぜでしょうか？
たかがドラえもんの話ですが、考えがつきません。
映画の「ドラえもん新魔界大冒険」では宇宙で増えすぎた栗まんじゅうが出てくるとか…。
「このあと本当に大丈夫？」
というオチが”恐怖編”にはたくさん出てきます。
子ども向けだからこそ、大人が考えるとちょっと怖いです。
３．教訓になる
子どものころ、うそをついたり、ズルしたりしたことはありますか？
ドラえもんで怖い事態を招くのは、
だいたいはのび太くんが調子に乗ったり、
ドラえもんが部屋に出しっぱなしにしていた道具をのび太くんが勝手にいじったりすることが発端です。
子どもが読んだらきっと、
「悪いことをやってもかえってくる」
「うそをついてもいずればれるから謝ろう」
「人のものは勝手にいじっちゃだめ」
「包丁はあぶない」
と思うんじゃないでしょうか。
”恐れの感情”が理性をはぐくむのかもしれませんね。
部屋に道具を出しっぱなしにするドラえもんもどうかと思いますけどね。
どこで買った？
私は「ドラえもん[恐怖編]」を書店で買いました。
今でも書店で購入できると思います。
ネット通販でもありますが、残念ながら電子書籍としてはまとまっていないみたいです。
そのかわり、コミックス単位では購入できるので、
気になる方は表を参考にして電子書籍のコミックスを購入してみてください。
「ドラえもん[恐怖編]」の各話とてんとう虫コミックス収録巻は次の通りです。
「ドラえもん[恐怖編]」収録作品
| 第1話 | 大予言・地球が滅びる日 | 第36巻 |
| 第2話 | ひろびろ日本 | 第21巻 |
| 第3話 | デビルカード | 第22巻 |
| 第4話 | 気まぐれカレンダー | 第41巻 |
| 第5話 | ゴルゴンの首 | 第20巻 |
| 第6話 | バイバイン | 第17巻 |
| 第7話 | ルームスイマー | 第18巻 |
| 第8話 | 百苦タイマー | 第18巻 |
| 第9話 | 家がだんだん遠くなる | 第14巻 |
| 第10話 | 人間切断機 | 第10巻 |
| 第11話 | あらかじめ日記はおそろしい | 第16巻 |
| 第12話 | さいなんにかこまれた話 | 第7巻 |
| 第13話 | うつつまくら | 第5巻 |
| 第14話 | 人間製造機 | 第8巻 |
| 第15話 | かがみの中ののび太 | 第5巻 |
| 第16話 | 石ころぼうし | 第4巻 |
| 第17話 | ラッキーガン | 第4巻 |
| 第18話 | のろいのカメラ | 第4巻 |
| 第19話 | かげがり | 第1巻 |
| 第20話 | かならず当たる手相セット | 第2巻 |
| 第21話 | 悪魔のパスポート | 第13巻 |
バイバインの栗まんじゅうの行方が気になる人は
「ドラえもんのび太の新魔界大冒険」と「～宇宙英雄記」もチェックしてみてください。
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まとめ
１．ほうっておいた場合の結果が意外と怖い
２．オチが甘くて想像すると怖い
３．子どもへの教訓にもなる
SFの略はサイエンスフィクションですが、ドラえもんの場合は「すこし・ふしぎ」です。
しかし、「ドラえもん[恐怖編]」に限っては「すこし・こわい」ですね。
私のおすすめは「うつつまくら」です。
藤子・F・不二雄さんは意外と怖い作品も残しているんですよ。
ドラえもんでもその片鱗をみられるので、気になったらぜひ読んでみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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